記事二つも空けて申し訳ないですが、これが3話に当たります。前の話を読んでない方は下へ行ってくださいな。

本当はこの先も載せられたんですが、今日の私のテンションでは勇気がなくて。それくらい酷い内容がやってきます。もう何かやだ、これが18禁バッドエンドの恐ろしさか。


ほめられた話では無いが昼着ていた服装のまま寝ようとしていてよかった。封筒はポケットに仕舞い身構える。

敵は両サイドに二人、後は空中に浮いているのが一人か。こいつが真正面からクロスボウで撃ち込んできたらしい。背後の扉には撃ち込まれた矢がしっかり突き刺さっている。

威嚇か。だとしたらサイドの二人は何だ。戦う気があるのかないのか。

『……………』
『……気に入らねぇな、人の安眠邪魔して次には黙り込む腹か!?』
『……我々と来て貰おうか』
『勝手な奴らだな……主人に人に変装するときの礼節は習わなかったか!!!!?』

鎌を掛ける。やはり人間の姿が解かれ背中に翼の生えた異形の化け物の姿に変わる。一応聞いていてよかった、この手の化け物は人間の姿をする事を腹の底では毛嫌いしているらしい。

俺らが別の生き物に変身できるとして、ネズミやゴキブリに変身したくはないのと同じ次元なのか。

『雑魚と会話するゆとりは無いんだ、かしこまって人語話さなくていいから、かかってこい!!!!』

俺は家の扉を強く殴りつけて中にいるルームメイトを起こす。寝ぼけ眼でも熟睡よりは生存率もあがるだろう。

俺は三階から飛び、空中に滞空していた化け物に短剣を突き刺す。濁った血が中に飛散し呆気なく地に落ちる。

俺は背中に翼を展開し飛び上がる。二体の化け物は片方が俺の家へ、もう片方が俺の元へやってくる。

『ぐがあぁあああっ!!!!!』
『っ!!! ……無駄、だぁあああっ!!!!!』

突進して爪を突きつける化け物に二本の短剣で応戦する。

あくまで補助的な役割しかない俺の翼は自在に空を舞うには足りなかったが、直線的に攻めてくるので別に縦横無尽に動く必要もなかった。

俺は一点に力を集中し、秩序の力で爪を破壊する。怯んだところに心臓を一突きし抜いた。

声もなく地に落ちる化け物を歯牙にもかけず、自宅の入り口を見る。急に窓から光が放出されたかと思うと、扉が光に吹き飛ばされ炎上した化け物が外に締め出された。

一応俺はとどめを刺す。残念だ、二体とも俺を襲ってくればいいものを。

『こんな夜中に……全く、ボクが眠れなくて牛乳飲みに起きてきてたから機嫌も対して悪くなかったものの』
『申し訳ないです……』
『まあ、お前が大変なのは知ってるから、無理しない程度にな』

あれで機嫌を損ねていないのか。死んでも彼女を起こらせてはいけないと強く思った。

『明日は成人式なんだ、今日はいろいろ働くことになるんだから、しっかり寝ろ』
『あ、ああ……』

彼女はまたベッドに戻っていく。それにしてもどうしようか、この写真。

みればみるほど怒りがこみ上げて……

俺は大変なことに気がついた。ミスか何かであってほしいが、一番新しい写真の撮影時間が『1/9,6:30』となっていたのだ。今は午前六時を回っている、いやな予感がした。

幸い、案内役は全員殺してしまったが写真裏に撮影場所がかかれている。

気付いたときには俺は走り出していた。
と言うわけで、今日は私の誕生日なのです。だからと言ってケーキとか買う余裕も無く一人寂しく作業中なのですが。

ただかつてのダチからだったり母校のブラスの後輩からだったりお祝いのメールが届いて涙で画面に貼られた澪ちゃんが見えない。

あ、部活の友達から粋なプレゼントをいただきました。

$羅月 ~月影の島~


お前ら素敵過ぎだww


と言う事で私も19歳になりました。これからも宜しくお願いします。








後、私の尊敬するアメンバーである軍曹様、誕生日だと言う事は気付いていたのですが多忙故にメッセージの一つも送る事が出来ず本当に申し訳ありません。この場でお詫びとかえさせて頂きます。
と言うか貴方はこれ以上年齢を重ねると記事が加速度的にヤバくなっていきそうなのが怖いです。もっとやれ。
$羅月 ~月影の島~
これは某掲示板から引っ張ってきた物なのですが、私の敬愛する作家さんが書いている小説『PRISM』の世界観にバッチリハマってるので持ってきました。
その掲示板のURLを教えれば済む話なのですが、この絵がある場所にはそれなりにエロい絵もあるので(アカネしゃん(ポケ金銀よりコガネジムリーダー)が裸エプロンでミルタンクに乗ってモーモーミルクを売り歩く絵とかメイド服着たヒカリ(ポケモンDP女主人公)が両サイドのミルタンクの乳絞ってミルクをカップに注いでたり)それを回避すべく。

とりあえずPRISMを宣伝したいのですが、まだ許可が下りていないので降り次第URLを貼らせていただきます。


$羅月 ~月影の島~
おまけ。右下お前は何をしている。


そんな素敵な画像がいっぱいなサイトはこちらになります。4コマとかかなり秀逸なのでポケモン好きな方は見るべし。
http://www.pokesho.com/e_log.html
一応二話目なので、まだ読んでいない方はこの下にあるやつからお読みください。まだ序の口ですが徐々にグロくなっていきます。




部屋に帰り着き、荷物を乱暴に放り投げる。希望のない捜索だった。

この学園都市の年間の行方不明者は何百何千にも及ぶ。

一つの都市に多種多様な学園を構えているこの都市は進学校であるうちのような所のみならず大した教養もない幼稚な人間が金の力で入学したりする学園もある。

そう言った学園の生徒が人生に目的を見いだせず失踪するというのはよくある話だった。

うちの学園から行方不明者がでるのは珍しい上学生証を持たないまま失踪したとあっては誘拐の線もあると考え割としっかり捜してくれているらしいが、所詮固定給をもらい安穏としている機関のやることなど宛にならない。

(巫上さん……)

ずっと前に彼女と約束した。『一人で悩まないで相談してくれる』ように。

ずっと一人で問題を抱え込んできた俺はとても救われたのだ。

それなのに……

(自分の悩みは話してくれないのかよ、俺も関係あるから話してくれないのか……?)

彼女に会いたい。ただそれだけの思いが時間と共に風化するでもなくどんどん強くなってくる。

……寝よう。明日も早い。いっそ忘れてしまえればいいのにと自嘲気味に笑い床につく。

……意識が闇に落ちようとしたとき。チャイムが鳴った。

幸いもう一人のルームメイトは眠ったままだ。早く出ないと、俺への用事だったときどやされるので急いで玄関へ向かう。

扉を開けたが、誰もいなかった。しかし、床には封筒が入っている。後ろ手で扉を閉めると、かがんで封筒を手に取った。

たぶん近くにいるはずだったが、追おうにも左右のどちらかも下ったか上ったかもわからない。この寮の人間、あるいは俺が外出するまで此処に潜伏する気だと入り口を押さえる意味もない。

中身を確認しようと封を切り、中身を取り出す。そこには筆舌に尽くしがたいものが写っていた。

希だ。しかし両腕両足を鎖でつながれ体中のあちこちが白濁とした液体で穢されている。眼にもはや生気は宿っておらず、それでいて口元は静かにほほえんでいた。

絶句した。こんな事をする奴を俺は死んでも許せなかった。顔を上げる。


その時、口元に血の味を感じた。それは頬を伝って落ちてきたのもはっきりわかる。

この狭い場所で、囲まれていたのだ。
希編ラストスパート、選択肢『このまま続ける』を選択すると分岐(『希を気遣う』を選ぶと通常ルートへ)



『ん……』

朝がきた。隣では幸せな表情をして静かに寝息をたてている巫上希の姿がある。一糸まとわぬ姿で体を密着させ、温かい吐息が俺の体を優しくなでる。

体は憔悴しきっていたが、心は満ちきっていた。こんな気分は初めてだからだろうか、それとも相手が彼女だから……なのだろうか。

こんなにも大きくて柔らかいのに男を知らない(たぶん女は知りすぎてるか)稀有な胸も唇も、締まっていながらふくよかな身体も、俺の充足を満たしていく。本能できっと分かっているのだ。

『んんっ……秋原君、大好……ひゃうっ!!!!?』
『おはよ、巫上さん』
『……私、何か言ってましたか?』
『……さあ、俺もさっき起きたわけだし』
『……そうですか、良かった……』

夢の中を一応覚えてはいるらしい。だが余計なことはいわないでおいた。

体を重ねるだけでは満たされない思いが全身を駆けめぐるのを感じていたから。

一生彼女を守っていきたいとそう願っていた。強く彼女を抱きしめ、静かに唇を重ねた。


巫上希が失踪したのは程なくしてからだった。


『……もう一週間、越えちゃったよ……』

美弥が生徒会室でため息をもらす。そう言って美弥は寒い中コーヒーをすする。猫舌なのでかなり冷ましていたが。

希が消えたのは12月31日。大晦日の慎ましき日に彼女はどこかへと失踪したのだ。

新学期が始まっても音沙汰がないので不安にもなる。そして更に不安にさせるのは、彼女は身辺のものを何も持って行っていないということだった。

この学園都市では各人に与えられる学生証を使わないと買い物ができない(外からきた、学生でない人間は入る際に仮のカードを作る必要がある)し、都市を出ることも出来ない。だから都市の中にいるのは確かだが食べ物などどうしているか不安なのだ。

『のんちゃん、どうしたんだろ……』
『秋原、なんか知らないわけ?』
『知らないっていってるだろ、ルームメイトが知らないのに一般男子生徒の俺が知るかよ』

小夏は不服そうに顔をしかめる。だが俺だって知らないのだ。友達にいえないことも俺には打ち明けてくれたのに、今回は何の音沙汰もない。

『やっぱりあれか、クリスマスイブの日を境にのんちゃんが変わったとあっては……』
『秋原、本当に希は普通だった?』
『別に何もなかったって言ってるだろ……!!!!!』

つい語勢を荒げてしまうのは、美弥の言葉を気にしているからなのか。

彼女は希がクリスマスどこでなにをしていたかそこはかとなく知っている。

だから……仮に冗談であろうとも。

『聖なる夜にのんちゃんとよろしく』
『うるさいっつってんだろ!!!!!!』

そんなことをいわれるのが辛かった。

美弥はたぶん察しただろう。だから、それ以上追求してこなかった。

俺は居たたまれなくなって立ち上がると生徒開室の扉を乱暴に開いて出て行った。

『……嘘が下手だね、カイちん』
『……希、秋原のこと嫌いじゃなさそうだったし、失踪した理由にはならないと思うんだけど。どうせ秋原が無理矢理なんて有り得ないしね』
『そうにゃんだにゃ~、別に一週間かそこらでできちゃうってわけでもにゃいだろうし』

割と美弥の目は本気だった。小夏はもう一度希に電話をかける。


……やはり、出ることはなかった。
$羅月 ~月影の島~

$羅月 ~月影の島~

↑浅井京介さんと宇佐美ハルさん。いやここはマジで感動した。ちなみにこのゲーム、ヒロイン達は主人公を名前で呼んでくれない(浅井君、兄さん、浅井さん、等々)、別に悔しくなんかないんだからねっ。あれだよ、俺妹できりりんが兄貴を名前で呼んでくれないから私のテンションがあんまり上がらないのといっしょだよ(ちょいちょい言ってますが私の本名もキョウスケです)。親父だけは名前で呼んでくれるが呼ばないでください怖いから。
+オマケ、初の同居生活でテンパっているクドリャフカさんです。ちなみにクドわふたーには出ませんがリトバスにもキョウスケさんがいらっしゃる。CVが緑川光だと? 俺とは別次元の存在だぜ。

お久しぶりです羅月です。夜中にめがっさめて、いやいや目が覚めてしまったのでたまにはこういうのも良いかな~と。明日(つーか今日)は修羅場だし。

どうでもいいがオセロの三楽章の低音の動きが『ダバダ~』と聞こえて仕方がない。一年前やった時はそんな違和感がなかったのにな~。


と。世間はセンター試験みたいですね。そりゃあ正規の手順踏んで来たんで私も試験は受けてんですけど、私こう言う性格なんでそれはそれはネガティブだった気がする。

『マークするとこ間違ったかもしれない』とか『名前書き忘れたかもしれない』とか『鉛筆の芯折れまくるかもしれない』とか色々幻想に囚われて自己採点まで全く余裕が無かったからな~。その頃は『幻想殺し』は読み方を聞いただけだったから何かの剣だと思っていた私だった。そのトウマは同じ電撃文庫でも『9S』のトウマさんです。ドラマCD化もされてるけどまだマイナーだろうな。9巻までは『紅』の山本ヤマトさんが絵師だったんだけど多分SQが忙しいからか絵師がチェンジすると言う残念な事に。

まだ二次元世界を開拓していなかったあの頃にはもう戻れない気がする。

結果は良好(660/900)で、1Aのマークミスも無く(本番中に気付いてよかった、第二問のマークチェックしてたら第三問のマークの配列が並んでたら目を疑うじゃない、慌てて訂正したけどそれなら第三問何処行ったってなって死んだかなと思ってたんだけど)英語は過去問のベスト記録一歩手前くらいで、理科も日本史も割と素敵に終わった。
国語は殺されたけどね。あんな素敵な先生に教えをいただいてこの点数とか納得できないと言うのがあった。小説が『楽隊のうさぎ』(吹奏楽小説)じゃなかったら2桁だったと思うようん。たまに評論とか小説解いてると自分のホームに戻ってこれるからそう言う時は間違いなく点が出るんだよな~。一回物語の評論が出た事あって周りが『これ小説二つじゃね?』とか言ってる中スラスラ解いていた自分が居たりする。

まあそのせいで九大を勧められたが、ブラスがやりたかった俺は熊大を選び今に至るとそう言うわけです。後悔はしていない。一年前のデータをロードできるとしても同じ道を歩むと思います。人生はオートセーブなんだろうけどね。

と言うわけで、先程熊大志望な後輩山田君からメールが返ってきて、とりあえず頑張ってくれるみたいだ。某TH先輩は『熊大くらい余裕で来てもらいたいんだけどね』とかマリーアントワネット的な事を仰ってますがいやマジで頑張ってくれよな。あんたの嫁は多分余裕で合格するけどお前は心配なんだから。

二人が無事にうかってブラスに来てくれたら、打楽器は素敵に潤うんじゃなかろうか。ちなみに二つ下にも熊大志望の子(Tp、演奏も上手いが何より笑顔が素敵で可愛らしい)が居るから五高も始まったんじゃなかろうか。ただ彼女は頭が良すぎて九大を勧められてる。いやそこは熊大にしとこうぜ。



最近あまってる危険な~シリーズより打ち止め(ラストオーダー)を。これでも厳選した方です、ちなみに彼女はミサカオリジナルでは無いのですがその辺は一期の一方通行編の後を。と言うか超電磁砲の四人の再生数は異常だな。特に佐天さんの再生数は2カ月でもうすぐミリオンです。ただあんまり好きじゃないんだよあれ、もっと色んな事をやってほしい。
とあるシリーズじゃないなら危険な宮藤芳佳もテンポが良くて好き。と言うかまあこのBGM自体が好きなんだけどね。
マリオ×スクウェアの素敵な作品なんだ、色々な事情で無理なのは分かってるけどリメイク希望。
あけましておめでとうございます。昨日は死ぬほど酒を飲んでやると息巻いていた羅月さんでしたが、度重なる不幸の末にやけを起こす気力もなくなり今に至ると言うわけです。


と言うか俺の居場所がない。残念すぎて泣けてくる。ちゃんとした布団もないから二日連続こたつで寝るしか無くて風邪は悪化するし。部活に支障が出たらどうしてくれる。車校だってあるのに。


所変わって。とりあえずこっちでどれだけ俺の居場所がなかろうと関係なくやるつもりでいた映画見まくりとかはやったけどね。BR2は一応見てみたけどもっと何か見せ方があったんじゃなかろうか。曲は良いのに、中身が残念なことになっている。
どこかのどなたかがレクイエムについて熱く語ってましたが私は個人的にヴェルディのレクイエムが好きですかね。モーツァルトも好きだったんですが、最近こっち側寄り。何処が好きかって怒りの日を挙げると何かこうにわか臭が漂うんですが良いもんにわかだもの。

結局こう何か見てよかったと思わせるのは消失とかCLANNAD(映画+After)とかそう言うのに帰結する私はやはり京アニ信者なのか。


この年末に色々とEGの家宅捜索を頑張ってみました。そのせいか結構EGソングのレパートリーが増えた気がする。特に『獣になれ』は福山芳樹さんの曲(武装錬金の真っ赤な誓いとかマクロスの突撃ラブハートとかの人)で、これはまあEGソングなんだけど普通にありだから練習してみようかな~と。

絶対魔王とか巫女さんといっしょとかのOPは単純に名曲だと思うのだけども。榊原ゆいとか佐倉沙織は曲によってはカラオケに入って無い曲とか普通にあるからな~、とりあえずUGAにしかきしめん(True my heart)がない状況どうにかしようよ。うがぁああっ。

この流れで俺は乗り切っております。来いよアグネス。覚えた言葉は今日使う。


これが絶対魔王より『Miss,Brand-New Day』。次はスト魔女のMADだけど置き場がない! のOP『獣になれ』です。








と真面目に来ましたがやってきましたとある羅月の18禁。運営早く動け。見た後で苦情とか知らないからね。


完全にこれは民安さんに釣られて体験版DLしたんですが意外とあれで残念だった。泣き要素を大幅に上書き修正するこれはそんなゲームでしたときっとそんな感じ。個人的にはお姉ちゃんの方が俺は良いかな~と思ったりしている。
後で製品版も……う~ん。


おまけだよ。
……何だろう、大分呼吸が楽になってきた。湧いていた頭もひんやりとして気持ちがいい。

どれくらい寝ていただろうか、小夏達には悪いことをしたと思う。

それにしてもいい夢だった気がする。まさか夢に巫上さんが……

『!!!!!!!!!!!??』
『ん……あ、お邪魔してます』
『ちょっ、ちょっと待った!!! なっなにしてんの巫上さんっ!?』

あわててベッドから脱出する。なんかもう反射的だった。

鼻の通りも良くのどの痛みも無い。意識もはっきりしている。まだ体は痛いがなんということはない。

とりあえず、反射的に頭に乗せられていた彼女の手を払いのけてしまった俺は彼女を起こしてしまったようだ。

彼女の目は潤んで腫れぼったくなっていた。

『あ……秋原君が寝てしまっていたので、顔をタオルで拭いたり、手で頭を冷やしたりしてました』
『それは助かるけど……っ、今何時!?』

言いながら時計を自分で確認する。会はとっくに終盤にさしかかっている。もうすぐ終わりだ。

『巫上さん、クリスマスパーティーは!?』
『サボリです、秋原君が体調不良と聞いて……本当にごめんなさい……』

潤んだ瞳が再び涙を流す。とても綺麗で、同時に罪悪感に身を焦がされた。

『いや、俺の体調管理がなってなかったせいだし、それにもう大分良くなったから』
『ううぅっ、違うんです……私、秋原君のこと聞いて病院に行ったんですけど、九条先生に診察を受けまして……』

九条美鈴(くじょうみれい)、本当はメイリンと読むらしいが、は中国人で、学園都市と言うかうちの学園お付きの担当医。平日も決まった日の決まった時間帯に生徒相談のために学園に着ている人だ。

彼女が『友人が体調を崩したので一応診てもらいにきました』と言ったら友人を俺のことだとわかったらしく(生徒会メンバーはけがの治療などでしばしば世話になるので顔馴染み)、それもふまえて診察したところ、どうやら彼女のウィルスを俺はもらっていたらしい。

『ってことは巫上さん体調不良だったの!? とてもそうは見えなかったけど』
『私も気付いてなかったんです……それなのに、感染(うつ)してしまって』
『……でも、俺が最初にシャワー浴びたりしたら巫上さんが風邪引いてたかもしれないし、それなら俺も少しは救われる』
『……どうしてですか?』
『……え?』

前にも一度みたことのある彼女の悲痛な顔。二度とそんな顔はさせまいと思っていたのに。

『どうして、どうしてそんな顔して私を恨まずにいれるんですか?』
『……ごめん』
『……また、謝らせてしまいましたね。私がいつだって悪いのに、いつだって秋原君が謝るから……』
『俺、そんな聖人君子じゃないよ。誰かを憎むことも、嫉妬することだってあるし、誰かに迷惑をかけることだっていつものことじゃん』
『……そんな秋原君だから、私もいつだって楽しいんですね』
『そう思ってくれるなら、俺もうれしい』

雪が降ってきた。寮前を飾るイルミネーションが白い雪を色とりどりの星屑に変える。

今年はホワイトクリスマスだね……そんな事を昔言っていた奴が居たっけか。

『今年の学園都市は、ホワイトクリスマスなんですね』

あのときの俺は強がって冷淡に振る舞って見せていた。だけど今は。

『来年もさ、こうして雪が降ってくれるといいな』
『……はい』

俺と彼女は寄り添ってベッドに座った。

……この状況に反応できないなど、まだまだ病み上がりだな~と感じた瞬間だった。

『キス、してください……』
『ちょっ、先週したばっかり……』
『ごめんなさい、でも……体が火照って、抑えられない……』
『もらったウィルス、伝染(うつ)し返すかもよ』
『秋原君のウィルスなら、もらってもいいですよ』

そんな事……俺だって少しは思ってたさ。

『んっ……んあっ……』
『んくっ、っ、んんっ……』

優しく口と口を重ね、彼女の興奮を誘い、ケイオスの力を抜いていく。

その力が膨大すぎて制御の効かない希、あまりに力が彼女の中で増幅する前に俺が抜いてやらなければならないのだ。

ケイオスは破壊と混沌を信条とする神、性的興奮でも十分に発揮される。

快楽により痛覚を多少なりとも麻痺させねばケイオスを吸収されるというのはとても酷な事だ。溢れるも干上がるも地獄、彼女は悲しいがそう言う運命に身をおくしかないのである。

『んちゅっ……秋原君の口、熱いです……』
『のんちゃんだって……熱でもある? 俺より興奮してるんじゃないの?』
『そんな、ことっ……言わないで下さいっ……』

ケイオスの氾濫と興奮で顔を真っ赤にしている。それに比べればまだ俺は余裕な方だった。

吸い出せるケイオスが減ってきたので、俺は彼女の後ろに手を回し、右手で優しく胸をつかんだ。

『ひゃっ……あ、あきはら……くんっ』

それは彼女のように従順に、俺の掴んだとおりに形を変えていく。

この世のものとは思えないくらい柔らかく、確かな重量があった。一度彼女を背負って走ったことがあったが、あの時彼女はこれほどの上背でありながら割と軽かった事を思い出す。それなのに胸はこんな重量で。

『あっ、んんっ!!!! あきはら、くんっ、私、胸と口だけでえっ……!!』

快楽と恥辱に身悶えする彼女を俺は優しく愛撫する。

一応平静を装うことはできた。やりすぎると希の身体を傷つけてしまう。

そうやってまだ冷静ではいられたのだけど。

『あぃ、ああ、んんっ……わた、しぃっ……我慢、できな、っ……!!』

既にろれつが回っていない。快楽で頭のねじが飛んでいる。

このまま……などという考えが頭をよぎる。考えてはいけないとわかっていても、悲しきは男の性、か。

『巫上さん……そろそろ止めよう』
『……………』

二人の間に空虚な穴があく。彼女の悲しげな顔を見るたびにいつだって悲しくなるのだが、そうも言ってられない。

目的はケイオスを抜き出すこと。俺自身が抜くわけでも彼女に絶頂を迎えさせてやることでもない。そんな事をしたら恐らく彼女は死んでしまう。

『……いつか、こんな事しなくてもよくなっても……秋原君と、したいです……』
『……うん、何年でも待ってるから』

二人は静かに、唇を重ねる。ケイオスをやり取りすることは無かったが、それ以上の想いをたくさんやり取りしていた。



……………

………




朝がきた。時計をみると、『12/25、8:00』となっている。

そういえば昨日はどうしたっけか。確かクリスマスパーティーの後夜遅くまで仲間内でカラオケでもしてたっけか。

もうすぐ一年が終わる、どうでも良いがなんだか感慨深くなる。

ふと棚の上の写真立てに目をやる。そこには昨日のパーティーで取った写真が飾られていた。あの後律儀に飾ってから寝たのか俺、流石だな。

江藤小夏、生春美弥、黒須冬獅瑯と四人で映っている写真。俺と美弥の間にぽっかりあいた不自然な間を俺は知らない。


俺は再び眠りにつく。なんだかとてもいい夢を見ていた気がするから、その続きを見るために。

ふとした瞬間、俺の目からは涙があふれていた。


巫上希、彼女はそこには『居なかった』のである。





結構がんばりました。今までの作品とは少し違った味となっています。カイちんの配慮で一線は越えていないものの、相互の同意あるとはいえこれはどうなんだろ。
いろいろ短編は書いてあるのですが、別々に見える世界は実はすべて繋がっているのです。その感じが謎めいた感じを出せるかな~と悪戦苦闘。

愛する人を忘れるのは幸せか否か。あまりに強い結びつきは記憶を越えてつながり人を苦悩させるのかも。珪の涙だけでなく、本編で不意に希が流した涙もそう言った思いが込められています。
『ん~、まずっだ』

誰もいない部屋で鼻声でひとりごちた。一応学校へは行ったが、よくいけたものだと自分のまじめさに敬礼する。

完全に絶対安静だった。最近流行りのウイルス性の病気で、医者からも部屋を出ないように言われてしまった。

マスクはしていったが、誰かに伝染(うつ)しでもしたら大変だ。一応抗体は打っていたし、秩序の力で何とかなるかな~などと思っていた自分の浅はかさを今更ながら痛感した。

痛感すると共に現実の痛みが両足を襲う。節々の痛みが酷い、これでは外にもでられなかった。

ジャジャジャジャ~ン……携帯がなった。このタイミングで『運命』というのも皮肉だが、自分が設定したのだからしょうがない。

『あ゛、も゛しもじ美弥か?』
『にゃんていってるか分からにゃいよ。てか大丈夫?』

いんや大丈夫ではさらさらないと正直に言った。医者にも安静にしとけと言われたし。

ルームメイトはまだ学校で雑務に追われている。風邪引いたと連絡したら『今日は帰らないから安静にして部屋の空気を清浄しておけ』との事だった。

とりあえず美弥から小夏には言っといてくれと言うことと、昨日巫上さんが持っていけなかった分の食材を持って行ってくれるように頼んだ。

『それ……ホントにゃのかにゃ?』
『……お゛れのせいだ、ごめん……巫上さんには、友達と用事があるから来れなくなったとかい゛って……』
『本気?』

お前……言い掛けた言葉が痰と一緒に飲み込まれる。不快な感覚。でもそれは痰のせいじゃない。

『それはカイちんの過失じゃにゃいの?』
『でも、そのまま伝えたら巫上さんに気使わせるし、見舞いとか来て伝染したら……』
『のんちゃんが悲し……寂しがるよ……!!!』
『だから悪いって……』

湧いた頭だからだろうか、彼女が声をそんなに荒げる理由が今一つよくわからない。


『……………』
『何で、どうして……はんっ、カイちんの裏切り者っ、のんちゃんには『カイちんはクリスマスよりクリ××スの方が大事だってのんちゃんに言ってやるんだから『ガチャッ』

反射的に乙女フィルターならぬ男フィルターが作動して電話を切ってしまった。何というかまあ美弥らしい。

悲しいが、こんなに体調が悪くても彼女のおどけた台詞に隠れた悲痛な叫びが分からないほど自分は馬鹿ではなかった。

いっそバカであってほしかった。自分のなにがわからないのか考えずにすむほどにバカだったなら。

口の中には苦い味わいが広がっていた。


『ん~、さすが秩序の力』

広義では病原菌も肉体を乱すという意味でケイオスに大分されるのではないかという話がどこかであったので、体のいろんな部分に自慢のコスモス『聖天の翼』(セラフィムフェザー)を打ち込んでみたのだ。

白い羽根のような短剣が喉やもも、肩や肺に刺さる。しかし秩序の力を冠したこの刃は他者を傷つけることは決してない。しかも自分の体だ、普段も全身から発動し全身に格納しているから、何の痛みもない。

『やっぱウィルスを殺すことはできないけど……ああ眠い』

意識が微睡(まどろ)んでいく。弱った体でコスモスを行使したのもあるかもしれない。

……ん、チャイムが鳴っている。美弥か、別にこっちの事情は分かってるだろうから入ってくればいいのに。

こちらがどうにもならないでいると、誰かはいってきた。静かに部屋の扉が開く。

ん、冷蔵庫は俺の部屋の外だったはずなんだけど。わざわざ俺に許可を取るあたりあいつも成長し……

そのあたりで俺は落ちた。だが意識が遮断する前の記憶は鮮明にある。

そこにいたのは美弥ではなかった。彼女は頬を上気させ、両目に涙を湛えていた。
野暮な話ですが、1を読んでいない人はこの下にある1から先にお読みください。





こうして、何とか帰り着いた。自分がびしょびしょなのは当然として、希も結構濡れている。彼女はマフラーを外して俺のベッドの上に置き、大きく背伸びした。

ルームメイトが不在でよかった。今彼は生徒会の決済業務で学校に行っているのだし。夜遅くなると言っていたから大丈夫だ。

『ごめん、こんな冬の日に』
『ううん、助かった』
『ちょっと風呂わかしてくる。巫上さんも……』

途中までいって、着替えが無いというくだらないことに気がついた。

しょうがない、小夏は卑猥だ何だとほざきそうだし、もう一人のルームメイト、美弥に頼むしかないか。

もう一人……自然にわいた一言が、自分に容赦なく槍を突き立てる。

『……あ、もしもし美弥か? 今なにしてる?』
『部屋でバストアップをやっている』
『聞いた俺がバカだった』『んで、そんにゃこんにゃでのんちゃんとはベクトルの違う、所謂ロリ巨乳の座を画策する美弥っちににゃにかようかにゃ?』
『不毛な努力だな。あの、申し訳ないんだけど、巫上さんの服を一式、下着込みで俺の寮に持ってきてほしいんだ』
『のんちゃんの下着? ついにカイちんも外道に落ちたね』
『おまえと一緒にするな』

正直なんと読まれやすい返しをしてくるかと思ったが、まあ許してやる。細かい事情を説明し、何とか承諾させた。

『よし、と。正直、うちのドライヤー壊れてるから。浴槽いっぱいになるまでシャワーでも浴びててよ』
『秋原君はどうするの?』
『着替えて体拭けば何とか大丈夫だから』
『でも、全身ビショビショ……』
『いいから』

多少強引だったが、さすがに彼女に風邪を引かせるわけにはいかない。

彼女を風呂場に押しやり、自分は服を着替える。ただでさえ洗濯物がからっと乾かない時期に面倒だったが、まあいいか。

にしても……自分の風呂で他の人が、しかも女の子が。

下らないと分かっていてもドキドキしてしまう。この扉の先で、巫上さんが……といらない考えがわいてしまう。

そう言えばバスタオルストックしてたかな~だとか、シャンプー切れてないかな~とかアホなことを考えてしまう。

美弥に毒されてきたかな~、そうひとりごちた。

ともかく、リンゴやパイナップルを冷蔵庫に入れていく。缶詰めは日持ちするが生はそうも言ってられない。

ぎりぎり全部の食材を格納できた。あいつにどやされそうだ、後で美弥に持ち帰ってもらおうか。

しゃぁぁ……シャワーの音が淡々と響いてくる。浴槽にお湯がたまるのを妨げすぎないように遠慮してくれているのが音でわかる。

そのお湯が彼女の肌に降り注ぐ音に聞きほれながらうとうとしていると。

ピンポーン、チャイムが鳴った。

『入るよ~、んっ、そこかぁあぁああ~っ!』
『ひゃあぁあっ!!』

勝手に入ってきやがった。しかもあがって最初に浴室を狙いに行くとは。

『なっ、何するの美弥ちゃんっ!?』
『いっしっし、のんちゃんがにゃかにゃかやらせてくれにゃいからこうにゃるのさ』
『何でそんな危ない台詞を言っちゃうの!!!!? やるって何!?』
『今日もご奉仕、してやんよっ!!!!!』
『うるさいよぉっ!!!!! 何なの美弥ちゃんっ、あっバカここ狭いのにぃっ!!』

湯気で頭がわいているのか結構イっちゃっている。それともいつもこんなんなのか。

ぽーっとしながらやりとりを聞いていると、不意に情欲が決壊した。なんだこれやばすぎる、俺はヘタレなので逃げ出した。ベッドに顔をうずめて視覚と聴覚を遮断する。しかし、

(うおっはぁあっ!!!!!)

のんちゃん特製マフラーに思い切り顔を埋めてしまった。甘く柔らかいにおいが嗅覚を強烈に刺激する。ああもうバカ。

これが巫上さんの首筋の匂いか~とか考えちゃったじゃないか。

『あっカイち~ん、バスタオル持ってきて~。脱衣所前の扉の外に置いといてくれていいから。それとも浴室のにゃかまで』
『黙ってろ』

はっ、我に返った。にしてもやっぱりなかったのか。

窓のそばに畳んでおいておいたバスタオルを数枚持って行く。

ん……気づくのが遅すぎた。何故服を着ているはずの美弥がわざわざ取りに来なかったのか。彼女がものぐさであったからにしても、そこで自分は『おまえが取りに来い』と言うべきだったのだ。

『ひゃあああぁあああっ!!!!!!!!!!!?』
『この変態があぁあああっ!!!!!(棒読み)』
『嵌められたっ!!!!!』
『はっ、ハめられたっ!? 一時の情欲に任せて3P対戦でもするつもりだったのか若人よ』
『うるせぇよ巧いこと言ったつもりか!!!!? てめぇのせいだろうが!!!!!』

脱衣所の扉も浴室の扉も全開で、その光景を回避できるわけがなかった。

全裸の美弥は無い胸を惜しげもなく披露し、同じく一糸まとわぬ希の二つの果実を鷲掴みにしていた。あまりに突然のことで俺は一瞬天井を仰いだが、何とか我に返りバランスを取り戻す。

シャワーを浴びた火照りと羞恥で彼女の全身は真っ赤だった。頬の上気する様子は(絶対しないが)押し倒したくなるほどの可愛さだった。

『と、とにかくこ、ここからででっ、でで出てって!!!』
『……お~いカイっちん、ガチで見惚れてる?』
『…………はっ!!!!?』
『最低……』

おおおいやまずい、まさか純粋無垢、天真爛漫な彼女にまで罵倒されるとは。いつも優しいだけに嫌に心をえぐってくれる。


『ごっ、ごめんなさいっ!!!!!』

情けないが素直に謝ってしまった。強がりでも逆ギレられる人間がいたら見てみたいものだ。

いや、小夏じゃなくて、男限定で。

俺はその場を立ち去り、ベッドに横になる。体は濡れていたが、着替えようと思い立つ前に意識は闇の中へ溶けていく。

巫上さんは何も言わず美弥と一緒に帰って行ったみたいだ。それが寝てしまった俺への気遣いか幻滅して口も聞きたくないといった腹かは分からなかったが。

きっと後者だろう。俺の部屋に入る扉があいた音はしなかったのだから。

当然だが、それがまずかったのだ。