社会的行動障害と強度行動障害について。 | 今日はどんなことしようかな?

今日はどんなことしようかな?

合同会社スノーフレークが運営する障がい者就労継続支援B型の「あすてる」が水曜日、
一般社団法人パルフェイトが運営する障がい児通所施設の「わんすてっぷ」が金曜日、
そして
両法人の代表が「法人代表」が週末を担当し、更新しています!

おはようございます。


昨日は右肩がピリピリしてきては


左手のみでキーボードをポチポチ、


…みたいなことを


繰り返していましたガーン


いつも通っている整骨院で


朝から治療をしていただいたのに


あっという間に痛くなり…アセアセ


一応、書面作りを終えましたが


気がつけば19時だったので


夕食作りが!!と焦り、


最終確認もせず帰宅致しましたランニングくるくる


明日にでも確認しますてへぺろ






さて、そろそろ表題の件です。


「強度行動障害」


という言葉については


皆さまご存知かと思いますが、


強度行動障害には


指標該当の判定同様に


基準となる質問項目が有ります。







判定表の「例示」の目安の表現が


かなり強めの表現なので







上記の方が分かりやすいです。


この評価基準で


20点以上の点数がつくと


「強度行動障害児」と判定され


指標該当の時のように


受給者証に記載されます。


記載されることで


強度行動障害について学んだ支援者が


支援について計画を立てたり、


学校などの関係機関にも


どれくらいの障害があるのか


伝わり易くなります。






では、何故、


強度行動障害であることが


関係機関に伝わる方が


良いのでしょうか。


まず、


「社会的行動障害」とは


何かと申しますと、


交通事故や脳出血等で


脳を損傷した場合の後遺症として、


記憶や注意等の認知機能低下の他、


「感情や欲求がおさえられない」


「すぐ怒る」


「何もやる 気がない」など、


社会生活に大きく影響するような


問題行動のことを指します。


「強度行動障害」は


元々持っている障害特性と、


置かれている環境との


相互作用によって引き起こされる


問題行動を指すので


同じ行動障害であっても


異なるものだとご理解ください。





そもそもの始まりは


自閉症や発達障害を持つ子どもが


伝えたいことを


行動で伝えようとしたり


理解したいことが


理解できない気持ちを


一般的な見方をすると


「問題行動」に値する行動で


表し始めたあたりからです。


適切な表出手段が定まらない中、


「問題行動」による


気持ちの表出が


日々、積み重なった結果、


段々と激しくなった問題行動が


強度行動障害なのです。





だからこそ


少しでも早い段階で


関係機関が共通理解をし、


その子どもに合った支援を


一緒に考えていけるよう、


判定を受けることが重要です。


何故なら


先程も書いたように


強度行動障害は


適切な意思表示の手段を


習得出来ていないことによる


誤った表出の積み重ねが


引き起こしていると


考えられているからです。


この視点で子どもを捉えれば


自我がはっきりと芽生える頃から


激しい行動となり、


成長と共に


気持ちをおさめることが


難しくなることも納得です。


しかも


身体はますます成長しますから


本人の安全や


周りへの配慮を優先させて


強制阻止を行いがちです。


しかし、


このような対応を


周囲が繰り返せば


子ども視点からすれば


気持ちを汲み取って貰えず


消化しきれない気持ち積もり、


要求を通す時の手段として


激しい行動を使った強制を選びます。


もう、理由はお分かりですよね。


強制阻止をされた経験を


積んできたからです。





よく、耳にする悩み事に


「小さい頃は大人しかったんです。


 でも思春期になってから


 暴れるようになってしまって…。」


という内容があります。


子どもは成長過程で


様々な経験を積み、


様々な事を理解して成長します。


それに伴って


当たり前の成長過程として


自我が強くなりますから


適切な意思表示を習得していれば


今とは違う姿だったかもしれない


と思うことが有ります。


凸凹のある子どもにとっては


一つ習得するにも


時間を要する訓練なので


保護者さんと


関係機関が共通認識をもって


支援にあたることが


非常に効果的です。


とはいえ、


語るのは簡単です。


保護者さんにとっては


毎日のことですから


大変な労力を払う事柄なのは


重々承知しております。







お伝えしたいことは、


ご家族だけで


どうにかする話ではないということと


関係機関を巻き込んでください


ということです。


我々も試行錯誤は当然ありますが、


関係機関が


その子どものことを考えた支援方法で


支援を行ないます。


やがて


思春期や成人期に向かって歩まれ、


いざ、親の手から離れた時に


安心と安全が得られる環境の中で


豊かな毎日を送ってもらいたい


という願いを持ちながら


支援者は支援にあたっていますので


何かあればご相談ください。


一緒に考えていきたいです。





長くなりましたが、


卒業生を送り出した経験と


成人期の方との関わりの中で


伝えるべき事柄だと思ったので


書かせていただきました。


支援者としての意識や専門技術を


上げられるように


職員一同頑張りますので


今年度もよろしくお願いします。





それでは本日はこのへんで。


また明日も頑張ります!