
でも、そんな毎日でも日々いろんな出来事があり。
プルミエールクラスのレッスンで、ピルエット1回転のための基礎練習を毎回毎回繰り返していますが、だんだんできるようになってきた子、まだ模索してる子と様々。
模索中の子に教えているときに、一緒に注意を聞いて動き続ける子もいれば、じっと動かない子、できてると思ってサボる子。
もちろん私は全員を見ながら1人を指導しているので、言いました。
「人の注意も自分の物として聞いて練習してる人もいるのに、自分は関係ないと思っている人、そのツケは必ず自分に戻ってくるよ」
バレエが出来るからいい子じゃない。
自分に一生懸命な子がすごいんだと。
できなくても頑張る姿勢、できてもあぐらをかかない姿勢。
絶対にあきらめないで頑張り続けたら必ず自分の力になるんだよ。
と厳しくお説教しました。
一緒にレッスンしていた1年生は、叱られているお姉さんたちに私が言ってることを聞いて、
「さかあがりみたいだね!」と

なんでさかあがりなのか聞くと、
できなくてもがんばってやり続けたらできるようになったよ
と。

できるようになるまで、一人一人かかる時間は違うけど、できるのが早くても調子にのるとすぐに足元すくわれます

「できたね
」

「できないね
」

で、計るのはまちがい。
そう、彼女のさかあがりみたいに、できなくてもできる!やりたい!と強く思って取り組むことが価値あること。
そしてできても調子にのらないこと。
この話に近いけど、
舞台リハーサルで先に終わった子達が、帰らずに集まって練習していました。
だんだんテンションが上がり、お姉さんがリハーサルしてるのにおしゃべりが大きな声に。
しばらく気がつくのを待ちましたが、一向に気がつかないので、
「うるさい!今リハーサルしてるでしょ!
ふざけてるなら迷惑だから帰りなさい

自分が同じことされたらどう思う
」とかなり叱りました。

5人叱られて、3人はすぐ帰り、2人はしばらくしてから1人ずつ謝りに来ました。
涙を流して、「お姉さんたちのリハーサルを邪魔してすみませんでした、これからは絶対にそういうことをしないように気をつけます」
と謝りました。
「毎回一生懸命レッスンしてるのも、熱心に取り組んでるのもわかってるけど、自分さえよければいいと思う気持ちがあるから、人がリハーサルしていてもお構い無しな行動になるんだよ。ましてやお姉さんたちに対しても失礼なことをしたら、頑張りも台無しよ?」と教え、
「謝りに来たのはえらかったね。」と付け加えました。
その後、お姉さんたちにも謝りに行っていたのをみて、やっぱりこの子達はちゃんとわかってるなと安心しました。
残りの3人も、次のレッスンの時にちゃんと
「リハーサルのときはすみませんでした、二度とあんなことはしません。」とちゃんと1人ずつ謝りました。
お姉さんたちに謝った子もいました。
私はバレエを教えているけど、それ以上に、自分さえよければいいと思う気持ちを持たせたくないと常に思っています。
もちろん、この子達が本気で人のリハーサルをどうでもいいと思っていたなんて思いません。
テンションがあがり、バレエ大好きが高まって周りが見えなくなっただけ。
でもね、その時の行動ひとつで、嫌な思いをする人もいる。
ましてや仲間なんだから、それは敬意をはらうべきで、相手がミニョンちゃんでも見守ってあげる気持ちを持ってほしいのです。
人にされて嫌なことは絶対にしない。
自分のことしか考えてないと気がつきません。
バレエが上手になってくれるのはうれしいけど、これを忘れてバレエがうまくなっても私は悲しいよと、今日残っていた子にお話ししました。
みんな、とってもうれしそうに私の思いを聞いてうなずいてくれて、
「あー、うれしいなぁ
」と思ったのでした。

私が叱る意味をみんながわかってくれてるから、私の思いが伝わるんだね。
私はこの子達のためになるなら、とことん叱ります。
ちゃんとフォローもします。
素直な子達に囲まれてうれしい毎日なのでした
