前回のブログで
「答えはパリにある」と書いておいて‥
土曜日から通常クラスでおみやげを配り、1週間ぶりに子供たちに会ってテンション高く
そして月曜日から、ついに発表会の振付に入って、バタバタしているうちに、
「答えってなんだっけ」状態でした
小学5.6年生、中学1年生は、なんと1回で振り写し完了です
スイッチが入った私は、パリの空気はどこへやら、ワアワア吠えまくってますが、さすがディアナっ子。食らいついてクリアする根性
たった3回のレッスンで音に合わせて踊れてます
念願のパリでのレッスンで、私の先生のフレデリックはしょっちゅうこんな注意をしていました。
「バレエは音楽と振付を表現するものだ。
ピアニストの感性とマッチさせられるくらい踊り手がアーティスティックに踊らなければまったく美しくない!」
「なんのためにバレエをやっているのか?
与えられたものをただこなしていては、バレエの楽しさや美しさは表現できないじゃないか!」
この話をする時のフレデリックは、本当に心の底からみんなに向かって叫ぶように話します。
世界でプロとしてやってきて、たくさんのダンサーを見てきた彼が、アーティスティックにそれだけこだわるのは、やっぱりそこにこそ、バレエというものが集約されると知っているからだと思うんです。
もちろん、アーティスティックを目指すためには、基礎ができていなきゃダメなんだけど、彼は初心者のクラスにもそれを求めます。
形がどうであれ、エスプリ(魂)を込めた表現にはとても評価をする。
私が彼のアダージオを好きな理由は、自分の感覚や感情を思いっきり表現できるから。
言葉で通じなくても自分の中身を伝えられるから。
日本にいたら経験できない感性をみせてくれるし、私の中にあるものをみつけてくれる。
楽しくてしょうがないから自然と笑顔になるし、素敵なピアノに自分をのせて踊る。
それをみて、あなたの踊りはすごくいいっていってくれる人がいれば最高に幸せ。
でも私が受けたオープンクラスは、みんなが人をライバル視して、できるか、できないかで判断するような、バレエが踊れる幸せを忘れちゃってる感じだった
私はバレエが喜びであってほしい。
ヘタでもなんでも楽しいが勝つ。
誰でも魂さえあれば、アーティスティックになれる素晴らしい芸術で、いつも身近にある大切なお友達であってほしい。
フレデリックや、パリのバレエはそれをいっぱい教えてくれます。
だから私は、子供たちには基礎はきっちり教えるけど、最終的にはバレエがある自分を愛してほしいなと思います。
そのためには、
自分を大切にすること
ダメなところも逃げずに向き合うこと
できないことこそ、楽しんで取り組むこと
人が嫌な思いをすることを絶対にしないこと
人に上辺の自己承認ばかり求めないこと
等々、自分も含めてみんなで目指していきたいなと15年間思いはぶれずにやってきました。
これからも、ずーっと、変わりません
だからディアナっ子は楽しくてしょうがないから自然に笑うんだね。私と一緒
そう、わかりきっていたことを、改めて教えてくれたパリだったのです
それが答えだ
バレエは喜びであれっ