
短大で名古屋に行き、カルチャーセンターでもいいからバレエを続けたいと思い、行った先のカルチャーセンターを受け持っていたのがそのお教室でした。
カルチャーセンターはお弟子さんが教えていたのですが、ある日突然、本部から先生(後の恩師)がカルチャーセンターのクラスを観にいらっしゃいました。
後日、「本教室へいらしては?」とお話をいただき、入れていただいたときには20歳を過ぎていました。
地元でバレエを習ってきたつもりが、自分がいかにきちんとした基礎や知識がなかったか思い知らされました。
ショックでしたが、心機一転、今までのことは1回ゼロに戻して、ゼロから学びなおそう!と、多いときは週5のレッスンを受けました。
先生は、私がもう大人(見た目は子供みたいだけど…)だったのに、やる気をかってくださったのか、中高生のクラスも受けさせてくれました。
踊り盛り伸び盛りの年代に混じり、必死で食いつきがんばってました笑
プロのバレリーナのワークショップも参加させてくださり、ヒヤヒヤしながら受けたり。
いつのまにか、ソロをいただけたり、パドドゥも組ませていただけるようになり、発表会の時には裏方も勉強させてもらいました。
最後と決めた発表会の時、先生が、
「ここにいて、指導をやっていけばいい」とおっしゃってくれましたが、私なんかにバレエの指導はまだまだできないとお断りしました。
そうしたら、先生は「じゃあ、自分で教室をもってやれ。おまえならできる」と。
そんなの無理…

自分のバレエをまだまだやりたくて、いろんな道を考えたけど、やっぱり先生の言葉がどこかにあって、最後の発表会でお金も使い果たして無一文から夢だけを書いた紙切れ1枚持って国庫へいきました。今思うと、よく貸してくれたな…
それで今、私は自分のスタジオをもっています。
10年がたち、今でも先生に言われたこと、いっぱい思い出します。
腕がうまく使えなくてバーの間中、手首に傘をかけてやらされたり

「おまえは見た目だけのなんちゃってバレリーナだ

ぜ~んぶ、大切な思い出

先生がいてくれたから、今のわたしがある。
50周年の演目はシンデレラ全幕でした。
私も13年前に出演した作品。
プロコフィエフの繊細な旋律が、あの頃と今を繋いでくれて、よし、まだまだがんばらなくちゃ!と思わせてもらいました。(当たり前か…)
先生に習えて本当によかった。
へっぽこな私を育ててくれてありがとうございました

まだまだへっぽこだけど、先生みたいな先生になれるように努力します!