リトルクラスはお姉さん達が進級して、次期年長さんがリーダーになるべく奮闘中

進級した年長さんたちは緊張の面持ちで初回レッスンを迎えました。
スカートなしのレオタードにウエストベルト。
名前に「ちゃん」をつけずに呼ばれます。
今までのレッスンとはまったく違う、意識レベルの高い初級のお姉さん達を一生懸命みてがんばっています!
帰りにノートを書くとき、様子を見ていると、自然とお姉さん達が側について書くことや書き方を教えている様子。
3年生は自分で考えて動き、2年生は3年生に早く追いつくようにがんばり、そんなお姉さん達の背中を見て、1時間半のレッスンに必死でついてくる年長さん。
息つく間もないレッスンですが、充実してます

そしてもうひとつ、新たに初級Aクラスにあがった子達。
毎回厳しく叱られてばかり。
初級クラスにいたときとはまったく違うレベルのレッスンに一生懸命くらいついてます。
トゥシューズのレッスンがはじまるAクラスでは、基礎をじっくりやる初級クラスの内容に加えて、トゥシューズに必要な体の使い方、自分と向き合い自分に集中する精神力を養っていきます。
だからこそ厳しくなるのですが、厳しくする方も試練で…
それでも、トゥシューズをはいて踊るということはそれだけ難しいことで、訳もわからず立ったり踊ったりさせてケガをしたり、体に負担がかからないようにするためにも、いい加減なことはできないという気持ちは譲れない。
毎回厳しいレッスンが続いています。
そして、毎回、一生懸命がんばっている子が、悔しくて涙を流しています。
1人だけ。
泣くのがいいというのではなく、彼女の気持ちの強さを今日は話したいなと。
前回のレッスンで彼女が泣いたとき、終わってから、「がんばってるの、よくわかってるよ。だから泣かずにやってごらん」と声をかけました。
そして今日も、全体に注意したときにスンスン泣き…
最後までノートを書いたり、練習していたので、帰りに声をかけました。
「また泣いちゃったじゃない。悔しくて泣くのよね?」
そしたらまた、涙が溢れてうなずきました。
もう、私も気持ちが痛いほどわかって涙がうっすら出ちゃうほど、彼女の自分自身に悔しい!って気持ちが伝わりました。
自分に一生懸命なとき、それも簡単に言葉に出せないほどがんばってるとき、涙が出てきちゃうのよね。
なんか言われて泣くのとちがって、自分に悔しくて溢れた涙って、流せる人はなかなかいない。
厳しく指導することが必要な時はしっかり厳しくするけれど、決して楽しいもんじゃない。
ニコニコわらっていいにしたらどんなに楽か。と思うこともある。
でもできない。私にとってバレエはそれほど大切なもの。
まだまだ勉強したいと思う大切なもの。
彼女のような存在にはすべてを与えたいと思う、それこそ幸せなことだなって思いました。
飛び抜けてバレエに恵まれた体でもない。飛び抜けて上手でもない。
だけど気持ちが素晴らしいんだ。
彼女のような気持ちの子が、いや、人が、何人もいてくれる。
安い涙は流すな。悔しくて、うれしくて、自然に溢れる本物の涙を流せる人になれ。ディアナっ子にいつも言っていることです。
私も泣きたくなることある。
でも彼女の涙に比べたら安い涙は流せない。
しんみりしてごめんなさい笑
春は成長の季節ね。