バレエノートの成長 | ディアナバレエスタジオブログ

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静岡県藤枝市のディアナバレエスタジオのブログです!

スタジオに通う初級クラス、Aクラスの子供たちは、レッスンが終るとほとんどの子がバレエノートを書いていきます。
覚えた用語の名前、意味、動かし方を書きなさいと言っていますが、必ず書かなくてはいけないわけではなく、
自主性に任せています。
なぜバレエノートを書いてほしいかというと、私はバレエ用語の意味をほとんど自分で勉強して覚えました。
子供のころ、バレエ用語は聞いたことがあっても、意味は教わらなかった。
それで県外の先生についたとき、用語が全く分からず、お手本をしてもらわないとどうやるのかすらわからなかったことが、ショックでした。しかも体の使い方もハチャメチャ・・18歳の時です。。
自分はバレエを習ってきたと思っていたけど、用語も意味も分からないんじゃだめじゃないかえーん
それで、今までのことは0に戻して、もう一度初めから学びなおそうと思ってから9年間、用語の勉強をし、
正しい体の使い方も習い、たくさんの映像、舞台、写真などを見て表現力を学びました。
それこそ、昔はVHSですから、テープが擦り切れるほど見たものもあります。
それが今の私の財産で、その財産を子供たちに分けていこうと思っています。
勉強をしたおかげで、初めて単身でパリに研修へ行ったとき、フランス語は話せないのにレッスンでは全く困らなかった。
「あぁ、やっぱり用語を正確に覚えることは大切なんだ」と身をもって実感しています。
もちろん、発音は全然違うけれど・・

昨日のレッスン前に、2年生になる子が、「せんせい、バレエノートがあと少しで終わるから、みせたほうがいいですか?」と。
特に見せる決まりはないのですが、見せてもらうことに。
1ページ目はちょうど1年前。1年生に上がって、初級クラスに進級した時です。
それがこちら。
イメージ 1
まだ字が上手に書けないのが可愛らしいニコニコ
「ぼーっとしない・ふざけないこと」ってところがうけますニヤリ
そしてしばらくあとがこちら。
イメージ 2
どうやら、発表会の練習で、私がダメ出しをした場面らしい。
「まだまだですね」って笑い泣きこわいわぁ~
そして、ページは最後のほうへ進み、約1年後。
イメージ 3
ついに日記スタイルに変貌を遂げていますキラキラキラキラ
おねえさんになったなぁ・・と感慨深いですね・・
もちろん、たくさんのページに、用語、意味、どうやって動かすか、注意することなども書いてありました。
先生がとてもこわかったともえーん(前回のブログの、折れたバー事件の日でしたww)
でも、「きょうもばれえはたのしかったです」と書いてあるのをみると、うれしいなぁハート
Aクラスの子たちも、毎回遅くまで残ってノートを書いていきますが、私がのぞき込むと隠しますw
だんだんお姉さんになってくると、その日の気持ちなんかも書いているんでしょうね。
私が注意したことを漏らさずに書いているので驚きます。

かくいう私も、パリに行ったら朝、夜2クラス、毎日レッスンを受けていますが、
1回目の研修から、すべてのレッスンをノートに記入しています。
私の場合は、指導法の参考資料にもなるので、センターレッスンの内容をすべてバレエ用語で記入。
その下に、今日はどんな雰囲気だったか、自分の出来はどうだったか、気持ちはどうだったかを、日記とイラスト入りで書くのが私流。
分厚いノートなので、後ろのページからパリで振り付けした作品のお清書を書き、前のページはバレエノート。
もう3冊目に入っています。
これをひらくだけで、その時の自分に戻ります。
こんな気持ちでレッスンしてたのか。。この時はこんな自分だったんだ。。とかね。
つまり、ノートは未来の自分への贈り物になる。
だから子供たちにも、今の自分と向き合うツールとして、ノートを書いてほしいなって思うのです。
はじめはノートいっぱいのおっきな字で、ひらがなカタカナ入り混じったノートが、
何冊か先には漢字もはいった列のそろった文章になっていくことが、自分の成長を実感するすべにもなる。
レッスン後に、真っ赤な顔で床に座ってノートを書いている姿を見ると、
力強く、芯の通った、賢く優しい女性になるであろう未来が楽しみになるのですウインク