国立西洋美術館(前編)モネ 睡蓮のとき | ワーキングママの非日常的な日常

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◇◆おいしいもの&ときどき旅日記◆◇

2024年12月13日(金)

 

有休消化のため休みをとって、上野にやってきました。芸術の秋もとい芸術の冬!

 

本当は夫と来る予定でしたが、夫があまりモネに興味がないのと、私が18時半からどうしてもはずせないミーティングを入れられ、夕方までに自宅に戻らないといけなくなったので、一人です。自分のペースでゆっくり見れるので、実はひとりのほうが好き。

 

モネはパリでたくさん見たので、もういいかなと思ったんですが、マルモッタン美術館は行ったことがない。

 

今回の展示はマルモッタン美術館からたくさん絵が来ているので、それがお目当てでした。

 

ロダンの地獄の門↑

 

モネ展はかなり混みあっているようだったので、本当は金曜日夕方ごろ行きたかったんですけどね、会議があるので致し方なし。13時で入場は10分待ち。しかもいつもと入口が違って、脇から入るよう誘導されていました。

 

大部分は写真撮影不可。

 

モネは同じモチーフを何度も描いているので、このような大規模展示会では、それらの絵を並べて見れるのが醍醐味。ロンドンのウォータールー橋やチャリング・クロス橋の連作が並べられていました。

 

モネはロンドンの変わりやすい天候に試行錯誤したのか?フランスに持ち帰って作品を完成させたようです。

 

モネは睡蓮の装飾画を構想し、その上部に藤の花のフリーズ(帯状装飾)を計画していました。

写真はお借りしました。この藤の花の習作が見事。

 

そして、睡蓮の装飾パネルをフランス政府に寄贈、オテル・ビロンに専用の展示室を新設するはずだったのですが、財政上の理由でチュイルリー公園の既存の建物、現在のオランジュリー美術館に変更されました。

その際、4つの主題だった「緑の反映」「雲」「三本の柳」「アガパンサス」のうち、↑の一番左、アガパンサスだけ放棄されたのだとか。

 

それにしてもオランジュリー美術館で藤の花のフリーズ見たかったなぁ。作るのが大変だったんですかね。それとも睡蓮だけにフォーカスすることにしたのかな。でもモネはオランジュリー美術館完成前に亡くなっています。

 

本展示会 第3章「大装飾画への道」。地下の展示室が楕円形になっていて、ここは写真撮影可能。

「睡蓮、柳の反映」マルモッタン・モネ美術館

 

 

「睡蓮」マルモッタン・モネ美術館

 

光の加減かスマホカメラの調整機能か、アップで部分だけ写すと色が違う。

 

「睡蓮の池」マルモッタン・モネ美術館

 

 

「睡蓮」マルモッタン・モネ美術館

 

 

「睡蓮」マルモッタン・モネ美術館

 

 

 

「睡蓮」マルモッタン・モネ美術館

 

 

「睡蓮」国立西洋美術館 (松方コレクション)

 

 

「睡蓮、柳の反映」マルモッタン・モネ美術館

 

「睡蓮、柳の反映」国立西洋美術館 (松方コレクション) 松方氏がモネから直接購入した装飾パネルですが、第2次世界大戦を経て長らく所在不明になっており、2016年にルーヴル美術館において、大部分が破損した状態で発見されたもの。

 

この後はまた撮影不可のため、写真はお借りしました。

 

第4章「交響する色彩」 モネが白内障に苦しんだ時代です。

「日本の橋」マルモッタン・モネ美術館。太鼓橋ですが、橋と言われないとわからないような絵。でも不思議と目の前に情景が浮かんでくる。

 

「ばらの庭から見た画家の家」マルモッタン・モネ美術館。悪化する視力に苦しみながらもモネが描き続けた作品。色彩が凄いので、うちの夫は好きでないのですが(だから来なかった)、こうやって同じ構図の絵を並べて眺めると、違う世界が広がります。最初はよくわからなかった絵の中に、ちゃんと家と庭の情景が浮かんでくる。

 

見ごたえのある展示でした。

 

モネ展の後は常設展へ。

 

 

いつも同じような絵を撮影してしまうのですが、、イエスが亡くなって顔がどす黒くなっている図。。

 

聖書の話を描いたものだけどグロい。「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」

 

新収蔵作品「アントニエッタ・ゴンザレスの肖像」 体中に毛が生える特異体質の少女。今だと脱毛サロンに通えばなんとかなりそう。

 

「十字架のキリスト」エル・グレコ

 

私の大好きな絵で毎回写真を撮ってしまう「眠る二人の子ども」ルーベンス画。

 

装飾品コーナーは毎回違うものが展示してある気がする。「えんどう豆のネックレス」

 

えんどう豆シリーズですね。イアリング。

 

「えんどう豆の指輪」

 

ダイヤモンドの指輪シリーズ。菱形、ハート形、愛の結び目。

 

つづく。