先日、高校生の娘がめずらしく部屋の掃除をしていました。
ふと、見ると、私が作った着せ替え人形が部屋の外へ出されていました。
お払い箱になったのでしょうか・・・
もちろん、もうとっくにお人形で遊ぶことはなく、
部屋の片隅に埃をかぶって置いてあるだけだったのですが、
私的には、なんとなく寂しいなという思いで、数日間そのお人形を見ていました。
月に1度習いに行っているお人形教室のケイ子先生にこの話をしたら、
やはり、ケイ子先生の娘さんも高校生の時、
もうお母さんの作ったお人形は部屋に必要ないということになって、
本人同意の上、きちんと箱にしまって片づけたということでした。
そうか・・・
そういうお年頃なのね。
私も娘に聞いてみました。
「もうお人形いらないのね?」
「う~ん、でも捨てないで!」
「わかった。じゃあ箱にしまってとっておくね。」
と、言ったものの
最後に!という思いで、
娘が頑張って続けている空手の稽古着をチクチク縫って
お人形に着せてみました。
子どもっぽかったお人形が一気にお姉さんになりました。
そして、トロフィーやメダルと共に飾ってみました。
おしつけがましい気もしましたが、
あと少しだけ、部屋にいさせてくださ~い
この人形は、ウォルドルフ人形と言って、シュタイナーの思想に基づいて作られています。
中に羊毛をしっかり詰め、なめらかな綿ジャージをかぶせ、毛糸で髪の毛を1本1本縫い付けます。
全て自然素材を使って作ります。
子どもの気持ちに寄り添えるよう顔は、目と口を控えめに刺繍します。
嬉しい時はニッコリ見え、悲しい時は泣きそうな顔に見えるから不思議。
あたたかくて抱き心地がよく、子どもの心と身体に栄養を与えてくれるそうです。
一応、
「スゴーイヽ(*'0'*)ツ」と喜んでくれました。ほっ
いつか娘が母になった時、思い出してくれるかな?
昔、ママが自分のためにお人形を作ってくれたっけ…って。
それでいいんです。
子ども時代、私は大切にされていたという記憶がうっすらとでも残れば…
自分を大切にし、他人も大切にできる人になってほしいから。
ママは、いつでもあなたを応援しています。