弱さを認める | 地球に来てよかったな「お多福」のゴキゲン研究録

地球に来てよかったな「お多福」のゴキゲン研究録

スピリチュアル好き、健康オタク、脱ガマン、ワガママとご機嫌に生きることが地球貢献につながるのではと勝手に思っていたり、好き勝手なことを記録をしています。

点滴に消毒薬を混ぜて人がお亡くなりになったという事件の犯人の元看護師が逮捕されたという記事を新聞で見ました。

 

「患者の急変を見るのが嫌で自分がいないうちに死んでほしかった」

「家族への説明も面倒で苦手だった」

 

と事情聴取で言われていたと書かれてあるのを見て。

 

「わ~か~る~」と新聞に向かって独り言を言っていた元病院勤務看護師のわしです。

 

ええ、確かに急変対応、患者・家族への説明も看護師の仕事のうちなんすけどね。

 

わしも苦手でしたんで。

 

ぶっちゃけ棺桶に片足突っ込まれている患者さんがおられるときは「頼む、わしの勤務でいかんでくれ」思ってましたよ。

 

実はわしも含めて急変対応を苦手に思う看護婦って実は多いですし、病院によってまちまちですが定期的に急変対応の研修が行われることが多いんですが。

 

まあ、苦手なもんは苦手な訳で。

 

幸いなことに(?)わしの場合、点滴に消毒薬を混ぜるという知恵が勤務していたときには浮かばなかったので、今現在こうやってつらつら記録をしておるわけですが…。

 

正直犯罪に走ってしまうかどうかなんて紙一重だなと思いましたよ…ショボーン

 

とりあえず新聞記事を読んで思ったのは。

 

自分の得意分野や苦手なことがもっとシェアされる環境になったらいいのにな。ということ。

 

わしが個人的に感じていたのは、交代勤務のある病棟などだとスタッフにある程度平均的な能力が求められるところがあったんですけどね。

 

新人から中堅、ベテランまでいろんなスタッフが交代して働くので、できる人の時はいいけど、できない人の時はどうするの?的なところもあるので。

 

まあ、わしが今までお勤めしたところでは、新人ばかりなどにならないようにシフト組まれていましたけども。

 

どうしても人それぞれ顔が違うように得意、不得意というのもはあるもんで。

 

例えば、血管出づらくて点滴の針がなかなか入らない患者さんの針刺しに各勤務でたいがい一人や二人はいる針刺し名人が呼ばれるのはしょっちゅうでしたし(へたくそがブスブス刺しても患者さんが痛い思いするだけなんでね…)。

 

A看護師が苦手に思う患者さんがB看護師は何とも思わず対応できるので交代して対応してもらうなども実はしょっちゅう。

 

ベテランが新人をフォローするように、苦手なことを得意な人に助けてもらったり、フォローしあうのが当たり前。

 

だったんだけど。わしが今までお勤めしてきた病院は。

 

夜勤などでは少ないスタッフで多くの患者さんを見るので担当も決まっていましたが、それでも何かあれば声を掛け合って助け合って仕事をしないと回らないもんだと思い込める位にはわしはなんだかんだで恵まれた職場でお勤めしていたんだろうか…?

 

休憩室やロッカーなどで「今日急変あったらやだね~」「あの患者実は苦手でね…」とかいう話がしにくい職場でお勤めだったんだろうか…?

 

苦手なことを同僚や上司に言えず、一人で抱え込んで頑張るしかできなかったのだろうか…?

 

などとついいらんことをあれこれ考えてしまいました。

 

そして、今回この記録をするにあたり、ヤフーニュースとかを見てそこにあるコメントなどもうっかり見てしまったんですが。

 

「なんで看護婦になったんだ?」

「やめればよかったのに」

「看護師になる前に精神鑑定や心理テストをうけるべき」…など書かれていて。

 

個人的には、う~ん…ですえー?

 

「なんで看護婦…」はほんと人それぞれですし。わしは…なんでだろ?ともかく人を助けたいとか白衣の天使になりたいなどの立派な理由なんぞは全くなく、ああ、理由の一つはうちの近所にあった看護学校が学費激安で看護婦は夜勤するから給料いいよと聞いたからだ¥

 

「やめればよかったのに…」うん、わしもずっとちゃんとした完璧な看護婦さんができない罪悪感からずっとやめたいやめたい思っていましたけど。

 

わしにも生活がございましてね¥

 

辞めたい思いながらなかなかやめれず往生こいたものの、結局病院アレルギーを発症して仕事できなくなってやめましたけど。

 

逮捕された元看護師の方の事情はわかりませんけれどもね。

 

「精神鑑定や心理テスト…」これ多分看護学校や大学によってまちまちでしょうが、わしが看護学校に行っていた約20年前(ビックリマークもうそんなになるんだ)わしも在学中にエゴグラムという心理テストの一種をうけたことがあります。看護師になるためのカリキュラムに心理学の初歩みたいなのがあるので、その一環だったかなんだかなんですけど。今の若手から中堅のほとんどの看護師は受けたことがあるのではないかと。

 

だからこそ思うのですが…。

 

心理状態なんてその時その時で変わりますし。

適性なんて。わしもなんだかんだで約15年病棟看護師やりましたが…。

 

「わしの天職、The看護婦!!わしってば看護婦向いてる~音譜」などと思えることは残念ながら一度もございませんでしたなぁ…えーん

 

わしには立派な志望動機があろうが、心理テストで問題なかろうがそれが犯罪防止にどれだけ役にたつのかはよくわかりません。

 

ただ…看護師や介護士も肉体的、精神的にいくらでも追いつめられる職業だと思うので(看護師、介護士だけじゃないと思うけど)、自分を(強み、弱みも)自覚して自分を追い詰めないようにする。自分をすり減らさないように元気なコンディションを保つのが(大変だけど)大事でないかなぁとわしは勝手に思うのです…。