医療幻想―「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)/筑摩書房
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前からこの本持ってたけど、面白いっす。医療に関するいろんな「思い込み」について書かれてて。
がん検診の根拠は「早く見つけて早く治療した方がいいはずだ」という思い込みだとか書かれてますし。
この思い込みにがっつり洗脳されている場合は「何言っとんねんこいつ」思って腹立つでしょうが…「早期発見・早期治療でがん死亡率が低下した」と証明するだけの十分な証拠は未だないらしいよ
(もし出てたらすみません。わしの不勉強っす)。
それにしても…
いろんな思い込み=幻想からもし自由になったら…
医療従事者も患者ももっと楽になるんじゃないかなとわしは思ふ。
わしは元々は産業看護職(働く人の健康管理に従事する看護婦っす。なんちゃってだったけど)だったのもあって、どうしても病人・患者ではなくて、働く人の方に興味がある人なんで…。
医療従事者がもっと楽しく働けるようになったら、それだけ患者にも還元できると思うんだけど。
それに患者の方も医療に対して過剰な期待や依存をしなくて済むのではないかと思うのだけど。
クレーマーとかモンスターとかって多分「医療は万能」とか「医者が治してくれる」とか「看護婦はこうあるべき」とかいろんな思い込みでがんじがらめになってるんじゃないかな?
でも実は医療従事者の方にも同じようなのはあって…それで余計な罪悪感や無力感を覚えてどんどん燃え尽きちゃうんじゃないかな…と。
わしもまだ多分あるけど、そういう思い込みで自分を責めてたような気がするし。
ああ、それでやたら厳しい今の職場にいるのかな?ネタには事欠かないわ。
でも…もう自分に厳しくするの嫌になっちゃった、わし。
「自分に厳しい 」なんてシータ習ってなかったら絶対気付かなかったんだけど。
うん、今年の目標に「自分に優しく」を追加だ
それに「医療に関する幻想、もしくは思い込み」についてはまだまだネタにできそうなんで、つらつら記録するかもしれません。