ぬうう・・・わからん!!
5月下旬のある日、私はPCを前に頭を抱えていた。
例によって宝塚のある場面の原曲を探していたのだが、Googleやサブスク等の情報がほぼゼロだったからだ。
その曲を探そうと思ったのはその数日前のこと。
今度は元雪組トップの杜けあきさんの1990年のDSの曲を調べよう、と思い映像を確認する前に下調べ。
運のいいことにそのDSの歌詞カードの画像も入手でき、順調と思われたが、曲を確認していて、私はある1曲について心当たりがないことに気づいた。
入手した歌詞カードにはこう書かれていた。
ルミエール・ド・パラディ
Lumiere De Paradis
作詞:F.Botton、J.D.Mercier
作曲:J.D.Mercier
調べてみると、この曲は1987年のTMPで杜さんが女役で歌っていた曲。
そして、1993年星組「PARFUM DE PARIS」ではシメさん(紫苑ゆう)が蝶の恰好で歌いながら銀橋を渡る場面で使用されていたことが分かった。
長らく情報がなく「わからない原曲リスト」行きとなっていた曲だ。
これは・・・私はDSの映像を確認する前にこの曲について調べることにした。
タイトルもわかってるし余裕・・・と思ったのだが、調べても何も出てこない。
普通はGoogleで何かしらひっかかるものなのだが、何もなし。
曲名からの調査は完全に詰んだ。
しばし考えた後、私は捜索のアプローチを変えることにした。
注目したのは作曲のJ.D.Mercierという記述。
まずこのJ.D.Mercierとは誰なのかを調べることにした。
程なく、J.D.Mercier=Jean-Daniel Mercierであることがわかった。
次にトライしたのはJean-Daniel Mercierが作曲したシャンソンを調べること。
1987年のTMP音楽祭のタイトルは「ラ・シャンソン」でシャンソンの曲を歌いつないだもの。
ということは、この曲のジャンルはシャンソンということになる。
すると、Dalidaの曲「Comme disait Mistinguett」の作曲がJean-Daniel Mercierであるという情報が出てきた。
他は特になさそう。
探している曲とは別のタイトルだがもしかしたら知ってる曲かもしれないと思い、試しに試聴してみたのだが。
イントロを聞いた瞬間、私は驚愕した。
「これ・・・シャンパーニュじゃん!!!」
シャンパーニュ(Champagne)。
1984年花組「ジュテーム」のパレードや2007年月組「パリの空よりも高く」のプロローグなどで使用された曲。
TCAなどでもたびたび使用されているので、宝塚をある程度見ている人なら知っている人は多いのではないだろうか。
歌詞は違うが、曲はまんまシャンパーニュだ。
慌てて調べると、この曲は1979年にDalidaが発表した曲とあるので、誰かのカバーではないらしい。
ただ、このシャンパーニュは既に別情報で「Paradis Latin」というパリのキャバレーの楽曲であることがわかっている。
なぜ、Dalidaが「Paradis Latin」の曲を・・・?
・・・ん?パラディ??
ナゾがナゾを呼ぶ中、私はあることに気づく。
今回調べている「Lumiere De Paradis」の「Paradis」は英語でいうParadise、つまり楽園という意味なので、直訳の「楽園の光」で調べたりしていたのだが。
このParadisは楽園ではなく、Paradis LatinのParadisではないかということに。
Paradis Latinの曲であればサブスク等の配信はしていないので、情報が少ないことも合点がいく。
さらに調べると、作曲のJean-Daniel Mercierは「Paradis Latin」の複数のレビューの曲を担当していたらしいことも分かった。
もしかしたって~ もしかしなくたって~♪
私はParadis Latinの楽曲をあたる方向に舵を切った。
そして、私の推測を確信に変えたのがこのHPだった。
https://www.discogs.com/it/release/5049461-Paradis-Latin-Musique-Du-Spectacle-Paradis-Latin-Champagne?srsltid=AfmBOoqHrfwJ7pMKj1QQL1StGYUy8hkklmGkk8rxTvdtIvsZPzVJE5wm
「Paradis Latin」のレビュー「Champagne」の使用曲が載っているのだが、A5にズバリ「Lumières Du Paradis」とあるではないか!
作詞作曲もばっちし劇団の記載と合致している。
・・・間違いない。
サブスク等で配信がされていない以上、試聴先はYoutubeくらいしか期待できない。
残念ながら今回は試聴先は見つからなかったが、しばらく間を置いて探すとひょいと見つかることはよくあるので、定期的に探したい。
・・・で。
今回の捜索はこれで終わりとはならなかった。
上の「Champagne」の使用曲でもう1つ心当たりがあったからだ。
私が注目したのはB1の「Les Poussins」
これが1986年星組「レビュー交響楽」で湖条れいか、日向薫、紫苑ゆうの3人が銀橋を渡りながら歌う曲のタイトルと合致していた。
タイトルは別情報でわかっていたのだが作曲等の詳細が検索しても見つからず、「わからない原曲リスト」行きとなっていたのだ。
こちらは捜索したところ、Youtubeで試聴先を発見。
それがこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=79P6z_jfJFE
・・・ビンゴでした。
これ、「Paradis Latin」の楽曲だったのか・・・長年の謎が解けた。
原曲探しは謎解きに近いかも、と最近思う。
ただやみくもに探すのではなく、探すアプローチを変えたり、推測したりといったことも場合によっては必要になる。
大抵はサブスクやGoogleに何かしら情報があることが多いので、今回ほど色々考えて探すことはあまりないのですけどね。
こういう探し方もしてるんですよ~、ということで書き残しときました。