『諦めない限り夢は続く』 我喜屋 優 氏 講演会 | 少年スネークのブログ

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沖縄の南 石垣島の少年野球チームの輝かしい軌跡のしるしです。
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先日16日に、興南高校野球部監督

 我喜屋 優 氏の講演会がありました。



『諦めない限り夢は続く』

 ~小さいことからの出発~


      我喜屋 優 氏 


我喜屋監督は、今や興南高校を甲子園へ

導いた監督として、ご自身も興南高校時代に

甲子園出場経験があることで有名です。


ですが、中学までは 主に陸上をやっていて

他に、サッカーやバスケなどをしていたそうです。


高校には、陸上の推薦で入学したんだそうです。

でも、陸上ではレベルが合わなかったこともあり、

野球部野球に入部しました。


高校で初めて 野球に関わって、甲子園出場まで

果たすなんて・・・

きっと素晴らしい才能の持ち主なんだろうビックリマーク

と、感じました。


ところが、違ったんです。DASH!


入部したてのころは、部員の数も多く、

ボールにも触れないような状況

とにかく遠くに(場外に)飛んで行ったボールを

集めてくるのが日課でした。



「楽しくないな~ダウン

「なんで野球部なんて入っちゃったんだろうダウン

と、後悔していたそうです。


でも、我慢強かった我喜屋監督は、

場外の民家に入ってしまったボールを

毎日のように取りに行き、何度も謝っているうちに

その家の方が ガンバレ~!!と言ってくれるようになり

仲良くなりました。


他にも 人が嫌がるような雑用を、何でもやったそうです。

小さいことでも自分で気づいて すぐやったそうです。

たいしてイヤとも思わなかったと、おっしゃっていました。


そうして甲子園に行くメンバー発表の時に

最後に なぜかはてなマーク自分の名前が呼ばれ

何でかわからなかったそうです。


「我喜屋は、野球の経験もないし、へたくそだけど、

周りのことに よく気がついて、メンバーにいたら

きっと重宝する」 

ということで選ばれたんです。

マネージャー的な扱いだったかも知れません。


でも、当時 アメリカだった沖縄県民にとって

ヤマトに出るのは、相当たいへんでした。

ドルを持って、パスポートを持って・・・船

その代表メンバーの中に選ばれたのは

ただのラッキーでは無いですね・・・。


甲子園球場は 見たこともないような

素晴らしい球場でした、人も大勢いて・・・

我喜屋少年はその時、自分もここでプレーしたい

と、強く思ったことでしょうね。


そういう貴重な経験があってから

周りのチームメイト達に、どういう練習をしたらいいのか

どうしたらうまく打てるようになるのか

聞いてまわったそうです。

そして、帰宅してからは ただひたすら

一人で練習しました。


走りこみを続けて、下半身が鍛えられた時

自分のスウィングが変わったのを、自分自身で

感じたそうです。

下半身がいかに大事か~ということを

おっしゃっていました。


自分は みんなより野球を始めたのが遅い

だから、追いつくために 見ていない所では

人一倍練習をしていたそうです。


そして・・・


外野手 4番 主将  


となったのです。 



北海道の社会人の野球チームに所属してからも

努力は変わりませんでした。


真冬の北海道でも、毎日の練習は欠かさなかった。

素振りをするだけのスペースがあれば

室内でもできる。と、ひたすら反復練習

走塁練習 や バッティング練習は一人でもできる。


春になり 少しは雪が溶けだしてはきても

グランドには雪が積っている・・・

「できないな~ダウン」 との声には、

「雪の下には 土があるだろ~」

「どかせ」

の一言でした。


「できないことはない


やらないだけじゃないのはてなマークはてなマークはてなマーク


とにかく諦めないビックリマーク


なんとかしようビックリマーク と考える


会場への問いかけに、みんな下を向いたんではないでしょうか

もちろん大人も!


時を経て、興南高校の監督になってから

まず就任までの間に寮を見に行ったら


散らかり放題で、ゴミは落ち、ゴキブリは這い

子供達は、朝起きない、ご飯を食べない、

夜は寝ない・・・


と、相当にひどい状態だったそうです。


そんな子供達をどうやってやる気にさせたか?

どうやって強くしたかはてなマーク


愚問ですよ と。


「僕は、何もしてません。」

「子供達が、やるべきことを やるようになっただけですよ。」

「ただ、ちゃんとした生活態度というものを教えて、

子供がそれを実践していった結果です。」


と、おっしゃいました。


時間通りに動くことができなかったので、

毎日朝の散歩が日課になりました。


朝6:00に起きて、全員だけどバラバラに散歩して

何かを感じてくる散歩です。


・見る

・聞く        (五感を使って感じる)

・嗅ぐ

・さわる


帰ってきて、どんな出来事に出合ったかを

1分間スピーチする。

そうしていくうちに、だんだんと

表現力が豊かになり

コミュニケーション能力ができてきました。


話すことを探さなきゃいけない

だから、ただの散歩が 観察する散歩になる

そしてだんだん 小さいことにも気づくようになっていく
短い時間に集中できるようになる


練習はと言えば・・・


・一日を通して1000本 バットを振る


 ただ振るのではなく、コースを意識して振る


・雨の日を イヤと』思わない気持ちを持つ


 自身は、雪の中での練習経験があるので

 沖縄の雨など、全く関係ない 工夫すればいい

 興南高校の生徒は、雨の日はカッパを着て

 練習をさせたそうです。

中には、厳しすぎるとの声もあたり

キツイ練習ばかりたくさんしたら

怪我をして 元も子もなくなるよ~

とも、言われたそうです。

でも 監督の考えは、全く変わりませんでした。

練習は大事、ノルマもあったそうです。

そうして 諦めなかった結果が

優勝カップ

うれしい!!

でも、すぐにまた気持ちを切り替えて練習

2年目も優勝カップ


まぐれではありません

子供も監督も、もちろん親も

諦めなかった結果ではないでしょうか?


我喜屋監督は、いろいろな場面で


小さいことができる人は、大きいことができる


とおっしゃいます。

目の前の小さなゴミにも気づき拾える人が

大きな仕事ができる人だと。

バントが上手にできると、チームは強くなる。と。



・人と違う視点から物事を見る ことが大事

・小さいことに気がつくこと(目の前のゴミを拾えるか?)

・何事にも全力で取り組む(体操も整列も掛け声も!)

・ダラリとしているのが一番ダメ


能力があるだけでもダメ

チームプレーだから協調性が必要

チームワークを大事に


自立をしなさい・・・マウンドでもバッターボックスでも

            一人だよ。

           一人ひとりが集まってチームになっているんだよ 



絶対にイヤなことから逃げないよ


逃げなければ、だんだん慣れていくよ~

イヤなこと、苦手なことと友達になるんだよ~


もちろん ご飯も出された食事は残さず食べること

作ってくれた人に感謝をし、

食器を洗ってくれる人にも気遣える心が大事
次の人のことを気遣えるのは

バントの精神だそうです。

と・・・・

細かいことを言えば、もっともっと

あるのですが、書ききれません


最後に・・・


当たり前の生活が、当たり前にできること


これが大事かと思いました。

子供にも大人にも

簡単なようで、意外に難しいことではないでしょうかはてなマーク


私も反省することが いっぱいありました。

きっと子供達、大人のすることを見て

いいことより 悪いこと・ずるいことの方を

真似しているのかな?


と、帰ったら慌てて靴を揃えてみたり

洗い物をした私でした・・・ショック!あせる