続く余震、原発の不安に怯えるばかりで、
つくづく自分の無力さを痛感していますが、
カラーリストとして何かできることはないかと考えた末、
被災地で使える色の心理効果について情報発信することにしました

色には相手に与える特定のイメージや
無意識に働きかける心理効果があります

例えば、これから災害救援ボランティア活動に参加する方へ。
ボランティアの活動内容別にオススメのカラーをまとめましたので
避難所に赴く場合の衣食住(衣類や救援物資、持参するグッズなど)
を考える際に参考にしていただければ幸いです

災害救援ボランティア活動内容別オススメカラー*
1)物資の搬入、配布(救援物資の荷下ろし、仕分け、整理、配布)
■赤
積極的な行動に駆り立て、気持ちを前向きにしてくれる赤。
アドレナリンの分泌を促し、元気になれる色なので力仕事に最適です。
さらに赤に囲まれていると感覚的に時間の経過を早く感じる傾向も。
心理的体感温度を高めるので、寒い現場での作業にも向いています。
2)清掃(避難所やトイレの清掃、ゴミ収集)
□白■青
清純と無垢、清潔感を感じさせる白や清涼感を与える青がよいでしょう。
ただし、白は汚れがない(汚れが目立つ)ことから不安や緊張を覚えます。
白を使う場合は、暖かみのあるオフホワイトやアイボリーがオススメです。
3)炊き出し(食事の用意)
■橙■ピンク
自律神経に作用し食欲増進に効果があるオレンジ。
テーブルウェアなどに活用すると食事もおいしく感じられます。
また、ピンクは食べ物を甘く感じさせるので、甘みが足りない
お菓子でもピンクの器に盛りつければ満足感が味わえます。
4)情報収集(必要物資や関連情報などニーズ収集)
■青
青は誠実、冷静、思慮深さなどをイメージさせ、
信頼感や説得力を感じさせる色です。集中力を高める効果もあり、
気持ちを落ち着かせる沈静効果に優れているので
冷静な対応が求められる仕事にはピッタリです。
5)その他
ex.)介護:■ピンク■緑■青
ピンクは女性をイメージする色で優しい気持ちにしてくれます。
高血圧、疲労感を緩和する作用もあるので
マンパワーが活躍する場面には特に有効です。
また、安らぎや調和のイメージを持つ緑もオススメです。
青も副交感神経に働きかけるため、リラックス効果が高く
不眠症状を和らげると言われています。
ex.)レクリエーション:■緑■黄
安らぎを与え、ストレスを和らげる緑は癒しの色と言われており、
リラックス効果が高く、気持ちを穏やかにさせてくれる効果があります。
また、光に一番近い色の黄も、明るく外交的で陽気なイメージ
があるので、楽しい場面で使うと効果的です。
ex.)メンタルヘルスケア:■ピンク■青■紫■茶■グレー
人々の安心感、優しさを感じさせる柔らかいピンクや水色、
精神的な疲労を軽減する淡い紫などがよいでしょう。
安定感や落ち着きを与える茶やグレーもオススメです。
*色はこれに限ったものではありません。
以上、ささやかではありますが、色の持つパワーとメッセージ力が
微力ながら被災地の方々の支援に繋がればと思います

私は仙台に親戚がいるので(みな無事でした)、東北新幹線開通前から
たまに行っていましたが、あの豊かな地方都市が見るも無残な惨状に
様変わりしているのを見ると本当に心が痛みます。
被害に遭われた方々の不自由な暮らしぶりが不憫でなりません。
被災地の一日も早い復旧と、東北の早い春の訪れを願っています
