色は、色相と明度と彩度の組み合わせでできています。
【色彩知識のイロハ①】では、色の三属性のうち色相についてお話しました
が、今回は残りの明度と彩度について、トーンマップを用いて説明します。
配色を考えやすいように色を12個のトーン別に整理したものが、
下のトーンマップです。トーンとは「トーンが違う」とか「トーンが合わない」
とかのToneのことで、明度と彩度の二つを差します。
※ここでは(財)日本色彩研究所が、色彩調和を考えることを主な目的として開発したPCCS(日本色研配色体系:Practical Color Co-ordinate System)を使います。

2)明度
明るさのことです。トーンマップの縦軸にあたります。
上に行けばいくほど、明るく(明度が高く)なります。
高明度には、ペール、ライト、ブライト
中明度には、ライトグレイッシュ、ソフト、グレイッシュ、ダル、
ストロング、ビビッド
低明度には、ダークグレイッシュ、ダーク、ディープ
のトーンが当てはまります。
トーンマップの一番右側のビビッドトーンを基準に、
左上へいくほど白が含まれる度合いが多くなります。逆に、
左下へいくほど黒が含まれる度合いが多くなります。
つまり、明るさとは白を多く含んだ色のことを差します。
3)彩度
鮮やかさのことです。トーンマップの横軸にあたります。
右に行けばいくほど、鮮やかに(彩度が高く)なります。
高彩度には、ビビッド、ブライト、ストロング、ディープ
中彩度には、ライト、ソフト、ダル、ダーク
低彩度には、ペール、ライトグレイッシュ、グレイッシュ、ダークグレイッシュ
のトーンが当てはまります。
なので、色彩理論においては、最も明るい色=ペールトーン、
最も暗い色=ダークグレイッシュトーン、
最も鮮やかな色=ビビッドトーンとなります。
明るさと鮮やかさはベクトルが違うのです。
次回は暖色、寒色、中性色について解説します
