それにしても島の朝は清々しすぎる。
まだ気温が上がり始める前なので、涼しい風と鳥の鳴き声が窓の外から舞い込んできます。
船の時間を考えると、あまりのんびりは出来ないはずなのに、気付くと横になってる自分がいる。
なんだこれ、最高か。
なんやかんや宿を出たのは9時ちょい前。
出港まで残り4時間。
この日も引き続きレンタサイクルで島を駆け巡ります。
まず目指すのは"唐人津城(とうじん-づしろ)"。
薮のような森のような遊歩道を15分ほど進みます。
3年前も唐人津城に行こうとしたんだけど、遊歩道の入り口で虻に遭遇。
諦めて別の遊歩道から進もうとすると、そこでも虻に行く手を阻まれた過去があります。
結局、身の安全を優先して引き返してしまいました。
なのでそのリベンジも兼ねて今回は一層意気込んでいる次第です。
そんな森を抜けて辿り着いた先の景色がこちら!
おぉ…。
またもや急にRPGのマップが切り替わったような感じがするな。
天上山の山頂に着いた時みたい。
たぶんここも水捌けが良くて植物が育ちづらいのか。
"唐人津城"なんて名乗りながらも、過去にお城があったわけではありません。
公式曰く「人や魚が集まる場所」という意味だそうで。
こんな荒涼としているのに昔は港みたいに賑わっていたのかしら。
海に面している方は侵食で崖になっているため、なかなか近づきづらい一方で眺めは抜群。
おそらく伊豆半島辺りなら見えそうですが、、、こんな天気良くてもダメなんだね。
やはり狙いは冬か。
何気なく海を見ていると潮を吹くようなら音が聞こえてきました。
!
クジラだ!
たぶんだけどホエールテールってやつも見えた気がする!
この距離だから判断しづらいけど、推定で5mくらいはあるんじゃないかな。
式根島最高かよ。
願わくばずっとクジラを見ながらのんびりしていたかったのですが、案外船の時間が差し迫っているので移動を余儀なくされます。
唐人津城からまた遊歩道に戻り、続いては"隈の井"という所にやってきました。
ここでも崖越しの海を見ることができます。
公式の観光パンフレットにも「ビューポイント」としか書かれていなかったので、それ以上でも以下でもないんだろうなあ。
この近くに"海驢立鼻(あしかん-だちばな)"という名前の岩場があるので、クジラに次いでアシカを見られるかと期待していたんだけど、、、
アシカどころか動物1匹とて見かけませんでした。
また遊歩道に戻ります。
現在時刻は10時半。
出港までは残り2時間になっています。
このあと温泉入って、予約していた揚げパン受け取って、宿に戻らねばならないので意外と忙しい。
遊歩道ゾーンで最後にやって来たのは"御釜湾(みかま-わん)"。
その名前からして成り立ちは火口だったのかな。
いつしか南の方角を向いているため、水平線に浮かんでいるのは昼まで滞在していた神津島です。
どこ向いても海と崖しかないけれど、伊豆諸島はそれがいいんだよなあ。
続、