そのことを頭では重々承知しているのに、この島がそうさせてくれません。
自転車を5分ほど走らせて"大浦海水浴場"にやって来ました。
ずーっと崖の上から海を見続けていたので「近くで海を見たい」とリクエスト。
どこへ行くにも片道数分で事足りるのが式根島。
磯遊びをしているファミリーがいました。
伊豆諸島で我々以外の観光客を見かけると不思議な感じがします。
本格的に伊豆諸島巡りを始めたのが2020年の秋だったので、一般の観光客に慣れていないんだよね。
そんな時期に島に来るのなんて変な人ばかりだったし。
続いては"地鉈温泉"。
先ほどの海水浴場から5分で着きました。
門限まで1時間を切っているのに、これから温泉に入るというのです。
自転車を止めたら名前の由来ともなった岩を鉈で割ったような小道へ。
すごいでしょ、この眺め。
これが江ノ島にあったら大変なことになってるね。
急な階段を下りた先にあるのが、
名湯"地鉈温泉"です。
波打ち際の岩場から源泉が湧いていて、海水で埋めて入浴するという野性味溢れる温泉。
なので干満によって温度がまるで違うみたいです。
24時間無料で入れますが、水着着用は必須。
しかし約30年前の高潮で更衣室がぶっ壊れたので、岩陰で着替えねばなりません。
分かりづらいけれど、温泉が湧いているところ。
源泉の温度はかなりのものなので、とてもじゃないけど触れることすら出来ません。
昨日立ち寄った"松が下温泉"は、ここのお湯を引いています。
友人が温泉を堪能している間、海を見てぼんやりと。
温泉から海までは数mの近さ。
野生動物が傷を癒すために入浴していたなんて定番のエピソードもどこかで語られていた気がします。
10分で入浴を終えると、再び自転車をかっ飛ばして集落へ。
と、その途中にある"石白川海岸"で写真を撮り、商店でアイスタイム。
この商店の斜向かいにレンタサイクル屋さんがあるので、ついでに自転車を返却します。
宿までは商店から歩いて1分の近さ。
おばちゃんの言う門限に間に合い、そのまま港まで送ってもらいました。
この旅3度目の"あぜりあ丸"に乗って式根島とはお別れです。
滞在24時間とは思えないくらいの満足感だった。
これから約3時間半、神新汽船で下田港を目指します。
例のマグロフィーバーのせいか船内は釣り人だらけ。
あとバズーカみたいなカメラ持った野鳥撮影家の方々。
おそらく観光客は我々だけだったんじゃないかな。
船内の釣り人に囲まれながら式根島の商店で購入した海苔弁当と揚げパンをいただきます。
もちろん酔い止めも抜かりなく。
メシを食べたら後は寝るだけ!
16:30 出発地の下田港に帰ってきました。
一昨日ここから旅立った時は宿が決まってなかったんだよな。。。
案外なんとかなったのは運が良かったからなのか、オフシーズンだったからなのか。
で、過去10回の伊豆諸島旅と異なるのは、下田から小田原まで車を運転して帰らねばならないという点。
そのために気合を入れて仮眠しておきました。
白濱神社で無事に旅を終えられた感謝の参拝をし、小田原でラーメンを食べて解散としました。
連休あったら下田まで車を走らせて、"ぶらっと離島旅"なんてのもこれから出来そうだな。
それぞれ2度目の上陸だったのに、しっかりと満足させてくれました。
ますます伊豆諸島のことが好きになっちゃうね。
完。