Mt.NOCO | シーラカンスと僕

シーラカンスと僕

ちょっと空いた時間に読むブログを目指し、ちょっと空いた時間に更新します。





不意に思い立って登山へと繰り出してきました。



行き先は千葉県房総半島の東京湾よりにある"鋸山"。



標高400mも無いような低い山だし、サクッと行けるだろうとナメきっています。







ろくな計画すら立てず、始発列車に飛び乗って久里浜へ。



鋸山の最寄りとなる浜金谷までは東京湾フェリーで。



いっとき東京都フェリーに乗りたくて仕方ない時期がありましたが、それは過去の話。



伊豆諸島に行き始めてからはパッタリとそんな気持ちは無くなりました。


"乗り船欲"が満たされたんだろうな。





フェリーでの移動中は、船酔いを防ぐため睡眠に徹します。


湾内だから平気だろうと思うんだけど、万が一もあるからね。









9時に金谷港に到着。





いきなり登山が始まります。



他に登山者やハイカーの姿を見なかったのは朝早いからかな。



登り始めると数分で汗が噴き出してきます。



低山だからとナメてたのを後悔。


勾配が急でしんどい。しんどい。







40分ほど登り続けると、



展望台に到着。



その名も"東京湾を望む展望台"。



若干ガスっているせいで対岸の久里浜くらいしか見えません。


天気の良い真冬ならば富士山や伊豆大島辺りまでハッキリと見えそう。





もう「登りきった感」が存分を溢れていますが、目指す山頂まではあと少し。



そうして歩くこと10分弱。


標高329m。

鋸山の山頂に着きました!



イメージする山頂とは異なり、仰々しい看板や見える山々を解説しているような案内板もありません。


利島の宮塚山みたいな感じ。



共通しているのは、どちらも山頂からパッと開けた眺めがないところ。



なるほど、だからちょいと離れた所に展望台を造ったのかなぁ。










少しばかりの小休止を挟み、ここからは下山兼観光。



鋸山ではその昔、石材の名産地として名が通っていて、盛んに採石が行われていました。


当時の石切場や採石の跡地を見ながら進んでいきます。





間近で見るとかなり圧巻。









自然界ではあり得ない光景なので、海食崖とは違った迫力があります。



それにしても切り出した石を港まで運ぶのも一苦労どころじゃないだろうな。。。






左側から迫り出しているのが"地獄のぞき"と呼ばれる代表的なスポットです。



時折騒ぐような声がして、耳を傾けてみると大体4〜5人に1人はオーソドックスに「ヤッホー」と叫んでいました。


ちなみにロープウェイに乗れば、簡単に"地獄のぞき"へと行くことができます。






海の見える場所でひとやすみ。



ちょうど久里浜行のフェリーが出港していきます。




現在時刻は11時過ぎ。


他の登山者をちょくちょく見かけるようになりました。







RPGの世界よりもRPGすぎる。





途中から"日本寺"の境内になるため、拝観料が必要になります。


"地獄のぞき"へ行くためにも勿論お金が必要。



それを知らなかったのでUターンして金谷港へ戻るか2分くらい悩みました。




700円を支払って"日本寺"境内入ると、大きな観音様がお出迎え。



"百尺観音"と呼ばれており、その高さは名前の通り百尺(30m)もあるんだとか。



写真を撮るには、結構下がらないと一枚のフレームに収まりません。









そんな"百尺観音"から歩いて数分。



"地獄のぞき"に来ました。




下からの写真を見て改めて思うけど、ホントよくここまで登ったよなぁ。



ちなみに小学生の遠足で混雑していたので、地獄はのぞきませんでした。


高い所ダメだし。










たくさんの羅漢像が並ぶ日本寺の境内を下りていきますが、蓄積された疲労によって全スルー。



あろうことか煩悩まみれのラジオを聞きながらスイスイと下り坂を進みます。




"日本寺大仏"のある広場でひとやすみ。



自販機を見つけたのでシュワっと炭酸を飲みながら東屋で身体を休めます。




ちょっとだけ休むつもりが気付けば30分ものんびりしてしまいました。



遠足軍団にも追いつかれてしまったし。



「そろそろ行くかぁ」と奮い立たせて、大仏広場を後にします。




仁王門から日本寺を出て、あとはゴールである内房線の保田駅まで歩くのみ。



振り返ってみると、登り始めてから僅か4時間しか経っていません。



前半は登山、後半は観光というちょうどいいバランスで濃いめの時間を過ごせました。