先日の11/3(木・祝)、阿南市新野町の新野西小学校(あらたのにししょうがっこう)にて、シンガーソングライター皆谷尚美さんのライブツアー『思い出コンサート』第12弾が開催されました!
スタジオサークルは撮影のために参戦させていただきましたので、当日のようすをダイジェストでレポートします。
四国・徳島のシンガーソングライター
皆谷 尚美 かいたに なおみ
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皆谷尚美 YouTube公式チャンネル
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『皆谷尚美 ひとうたつむぎ』
B・FM791 エフエムびざん(79.1Mhz)
毎週金曜19:00~19:30 (不定期更新)
(以下本文、敬称略)
休廃校となった学校に眠るピアノを再び呼び覚まし、
地域の住民やかつての卒業生たちと一緒に校歌や童謡など思い出の歌を奏で楽しむ、
皆谷尚美の局地的ローカルライブツアー『思い出コンサート』。
10月末の木岐小学校(海部郡美波町由岐)での開催から間髪入れず、
続いてわずか4日のインターバルで阿南市へと訪れることになった。
第12回目となる今回の舞台は、阿南市新野町にある新野西小学校。
昨年11/3の開催に引き続いて、ジャスト1年でめでたく2回目のコンサート実施である。
4月に行われた川上小学校(海部郡海陽町)といい、
”思コン2周目・3周目”の学校がこれからどんどん続いていくことになるであろう。
さて、この新野西小学校がある阿南市新野町は、桑野川を南北に挟んだ上流に位置する山間タウン。
周囲を見渡すと深く雄大な山々に囲まれた地形になっており、
澄み切った空気と森林の香りに全身が包まれる大自然の地域である。
桑野川の清流は小学校のすぐそばをたどっており、耳をすませば水流の穏やかなサウンドが心地よく響いてくる。
特にこの新野エリアは”オヤニラミ”という天然記念物の希少な魚が生息するエリアとして、
かつて新野西小学校の児童たちが全校ぐるみでその生態観察や記録を行っていたことでも有名である。
校舎内にもその名残があちこちに残っており、
理科室の黒板には産卵状況などの観察記録が克明にメモされているのがたいへん興味深い。
清らかな川にしか生息しないというオヤニラミ。
桑野川はその故郷のひとつとして、これからもその美しさを保ち続けてほしいものである。
1年ぶり、2度目の思い出コンサート。
新野西地域おこしの会や地域の方々のスピーディな仕事っぷりのおかげで、
校舎西側の体育館は昨年同様にたくさんの椅子が並べられ、豪華なライブ仕様にセッティング
が完了していた。
ステージ前方中央にはアップライトピアノが出番を待ち鎮座。
上手側には美しい花が飾られ、さらに壁面には迫力あるオヤニラミのイラスト、そして「Naomi Kaitani」の切り文字がドドンと登場(新野公民館館長による素晴らしい手仕事だとか!)。
メインの看板にはもちろん”ただいまー”のメッセージが添えられている。
昨年から一段とグレードアップした華やかさ、思コン2年目の小粋な遊びゴコロがとても楽しく、また、手作りならではのあたたかい気持ちになる。
今回の皆谷の”相棒”は、昭和58年校舎落成の寄贈品であるKAWAIのアップライトピアノ。
もともとは校舎3階の音楽室にあったものを、昨年のコンサート開催前にクレーンを使って体育館へと大移動したものだ。
皆谷にとって思い出コンサートとは、
休校でピアノを弾いて歌うという単なる音楽イベントではなく、
ピアノという楽器を通じて地域の人々のつながりを再び盛り上げること。
誰も立ち入らない閉ざされた空間にピアノを眠らせておくのではなく、
できるだけ人の目に触れる場所、気軽に弾ける場所へ再度セッティングすることで、
その地域や街のイベントや集まりのひとつのキッカケになれば理想である、そんな想いも常々語っている。
電子機器ではないピアノはメンテナンス次第で何年でも弾くことができるアナログな楽器なので、
地域の人々を中心にたくさん活用してもらえる環境へ移動できるのであれば、それにこしたことはない。
こういった皆谷の想いが地元の人々を巻き込み、思い出コンサートをきっかけにこのようなピアノ大移動のプロジェクトが発生することもしばしば。
地域の方々の協力なくしてはなしえない、一大プロジェクトである。
11月3日は”晴れの特異日”、すなわち毎年概ね晴れになる確率が高い1日だそうだ。
今年も例に漏れず清々しい秋晴れの空に恵まれ、大自然の空気がより一層澄み渡っていた。
今回は地元の有志の方々によるマーケット「西小マルシェ」も同時開催。
校舎南側のエントランス広場にテントが立ち並び、採れたての新鮮野菜や果実、
巻き寿司やパンなどの食べ物・加工品、そしてハンドメイド雑貨などがお買い得価格で賑やかに販売されていた。
地元ならではの品揃えとワイワイ感で、校舎前にはいつしか多くの人やちびっこたちが集まっていた。
近年あちこちで増えつつあるこのような音楽ライブ+マーケットというカタチは、来場者にとっても大きな楽しみのひとつであると同時に、
皆谷が思い描く”思い出コンサート+アルファ”のポジティブな部分で、地域の人々の活気にダイレクトに繋がっているのだ。
西小マルシェの開催と同時に、開場前からコンサート会場にも続々と来場者が入ってくる。
会場のあちこちで「あんた、えっとぶりやな〜!」というトークが繰り広げられ、
その再会に喜び興奮する人どうしのハイテンションなコミュニケーションが止まらない。
思い出コンサートならではのあたたかな情景であり、ローカルライブならではの醍醐味でもある。
定刻14時、穏やかな日差しが差し込む体育館に皆谷が入場する。
そして新野西地域おこしの会代表の挨拶などを経て、皆谷のパフォーマンスがスタートした。
地域の方々による司会進行、そして挨拶や紹介が挟まれるというスタイルもこの思い出コンサートならでは。
まさしく純ローカル、ほっとするような手作りライブの感覚である。
まずは「おひさしぶりのうた」からの「おかえりのうた」(『この道 〜風のメロディ〜』[2019年]」)。
里山の穏やかな景色を連想させるかのようなゆったりとした歌とピアノが、秋の景色へとゆっくり溶け込んでいく。
前回の木岐小学校のグランドピアノはシャキシャキと歯切れのいい響きだったが、
新野西小のアップライトピアノはまろやかで芳醇、そして丸みのあるあたたかな音色だ。
「ただいまー!1年ぶりに帰ってきました!」
喜び大爆発、満面の笑みとともにオーディエンスへ向かって叫ぶ皆谷。
それに呼応するかのように、会場に万雷の拍手が巻き起こる。
「1年ぶりにまた呼んででいただけることが本当に嬉しいし、去年いいコンサートだなと思ってもらえたんだなと思って、今日はまた、楽しく歌いたいと思います」
昨年の開催以来、今年も県内外あちこちの小学校でコンサートを開催したことを報告し、
続いては「百年愛歌」(『この道 〜風のメロディ〜』[2019年]」)。
「私が単発でコンサートを開く、それだけではなくて、(休廃校になった学校に)しょっちゅう人が集まる場所になってほしい。学校はそういう場であって欲しいと…あちこちでそんな、いろんな話をさせてもらってます」
と思い出コンサートへの想いや本当の狙い、そして願いを改めて語ったのちに「ひとりの世界で」(アニメ短編映画『桜の温度』主題歌 [2012年・ufotable MOVIE WORKS]」。
昨年のコンサート開催後、参加者から心あたたまる感謝の手紙を貰ったという皆谷が、そのメッセージを紹介し始めた。
かつて賑わっていたであろう学校の情景、子どもや先生たちとの賑やかな日々、そんな過去に想いを馳せつつ、いつしか涙ぐみながら皆谷が織りなす歌とメロディに聴き入ったこと。
終演後に笑顔で「また元気で会おうな!」と解散していく地域の人々の光景を見ながら、満たされた心で家路に着いたこと。
今回の思い出コンサートで目覚めたピアノがまた再び幸せの音色を響かせることを願うこと。
そんな素晴らしい感想が綴られたメッセージを読み上げたのち、
「こういうの、めっちゃ嬉しいんですよ。コロナも相まって、歌を歌うなと言われてきた3年間だったので…」と、感無量の様子で語る皆谷。
「コロナ禍で始まった思い出コンサート。わたしたち芸人と言われるパフォーマーにとって、生きていることを否定されるような思いをしていたけれど、徐々にそれが溶けてきて、
”頑張ろう!”っていう時には、音楽って背中を押してくれるものだと思っているから…
今日の2回目のコンサートも、意味ある、意義あるものにしたいと願っています」
ミュージシャンがライブをするということ、そのあたり前のパフォーマンスができることに改めて感動と感謝を示しながら、明るく元気な気持ちに切り替えて「チロのうた」(シングル「このまちとくしま」カップリング[2018年])」。
軽やかなリズムと愛犬へのハートフルな愛に溢れた歌詞、思わず笑顔になってしまう1曲だ。
ここで皆谷の自己紹介的コーナーとも呼べる”CMソングメドレー”へ。
長い芸歴の中で作ってきた地元企業のCMソングの数々を矢継ぎ早に披露する。
現在もテレビやラジオで放送中の作品も数多く、アップテンポなポップスからしっとりしたバラードまでバラエティ豊富な曲の数々が飛び出す。
どこかで聴いたことのあるあのメロディが出てくると思わずニヤリとしてしまう、
思い出コンサートのお楽しみコーナーのひとつである。
続いては、これまた思コン定番コーナーとなっている唱歌コーナーへ。
今回は秋の歌をテーマに”童謡メドレー”と題し、いつもより壮大な構成に仕立てあげられていた。
第一部は「ちいさい秋みつけた」「まっかな秋」「もみじ」「旅愁」、
そして第二部は「村祭り」「赤とんぼ」「里の秋」「ふるさと」。
皆谷流にポップスナイズドされた美しく郷愁を誘うアレンジで、
耳に馴染んだ唱歌たちが別の新曲のように心へと響いてくる。
皆谷尚美というシンガー、そしてピアニストのフィルターを通すことで、
純血の童謡曲が極めてモダンにアップデートされることに改めて感動を覚える。
かのロックの大御所・ブルース・スプリングスティーンがライブのハイライトとして披露する、ロックンロールのスタンダードナンバーを連続で披露する一大メドレー”デトロイト・メドレー”。
そんなレジェンドのパフォーマンスをも彷彿とさせる、トータル10分超の壮大な童謡ソングメドレー、
観客たちは静かにマスクの中で口ずさみながら、その心はかつての童心へといざなわれていた。
さらに続けて「この世界の片隅で」(『この道 〜風のメロディ〜』[2019年]」)。
曲の終わりに「世界の状況がまた危うくなってきて…音楽どころじゃないということになるかもしれないけれど、歌い続けようと思います」とポツリ。
「カンパイ!日本酒日和」(シングル c/w 「Go!」[2022])では、
「(春・夏・秋・冬の)4番まであり長いので、秋と冬だけ歌います」と説明しながら、
曲が始まり歌い出すと、「あかん! ”春(1番)”を歌っちゃった!笑」と立て直す一幕も。
続けておなじみの「このまちとくしま」(シングル c/w 「チロのうた」[2018年])へ。
いよいよコンサートのハイライトへ。
まずは新野西小学校の平成11年度5・6年生たちが作ったオリジナルソング「オヤニラミの歌」。
皆谷が「この曲を歌える人〜!」と会場内に呼びかけるも、残念ながら”シ〜ン”と無反応で、
「去年もこんな反応でしたよ(笑) 私だけが知っている歌、マジか〜」と思わず苦笑い。
子ども向けアニメ作品のテーマソングのような可愛らしい歌い回しとピアノの旋律に、
「”ポニョ”のイメージがあって、そういうアレンジにしましたが、実際はどうか分かりません笑」とその狙いを付け加える。
次回こそは、この曲を知っているかつての児童や先生たちの参加を期待したいところだ。
そしてラストは「新野西小学校 校歌」。
勇ましく歩んでいくようなピアノのリズムに、威風堂々とした歌詞が乗る。
皆谷の歌声に合わせて、かつての卒業生や先生たちもマスク越しに歌を重ねる。
まるでタイムマシンに乗ったかのように、会場はかつての学校のような溌剌さが満ちていく。
観客たちそれぞれの脳裏にはきっと、学童時代の思い出がしんみりと浮かび上がっていることだろう。
盛大な拍手の中、アンコールでは「上を向いて歩こう」をみんなで合唱し、
あっという間の1時間半のパフォーマンスがフィナーレを迎えた。
昨年に続いて2回目の思い出コンサート。
今回も地域の方々の絶え間ない協力とパワフルな推進力、そして穏やかな笑顔のおかげで、
大勢の観客とともに素晴らしい時間を共有するひとときになった。
”西小マルシェ”といった素敵なアイデアがコンサートにプラスアルファされる形になったことで、
来場者にとってはより楽しく、より意義深い、そんな純ローカルなイベントになったことだと思うし、思い出コンサートというフォーマットのひとつの賑わい事例としても素晴らしい1日になったと感じる。
地域の方々と思い出を共有し、語り合い、みんなが元気に再会できる場所として、今後も3回目、4回目とさらに開催を重ねていけることを切に願いたい。
<セットリスト>
皆谷尚美
『ただいま!思い出コンサート』vol.12 @新野西小学校
2022.11.3(木・祝)
新野西小学校 体育館/徳島県新野町友常1
01. おひさしぶりのうた
02. おかえりのうた
03. 百年愛歌
04. ひとりの世界で
05. チロのうた
06. CMメドレー
[童謡メドレー]
07. ちいさい秋みつけた〜まっかな秋〜もみじ〜旅愁
08. 村祭り〜赤とんぼ〜里の秋〜ふるさと
09. この世界の片隅で
10. カンパイ!日本酒日和
11. このまちとくしま
12. オヤニラミのうた (作詞・作曲/平成11年度 5・6年生児童一同)
13. 新野西小学校 校歌
encore:
14. 上を向いて歩こう (cover.)
[出演]
皆谷尚美/うたとピアノ
[主催]
皆谷尚美 思い出コンサート実行委員会
新野西地域おこしの会
[協力]
新野公民館
[音響]
枝川誠也
[撮影]
下塚潤一(スタジオサークル)
スタジオサークル
年中無休/10:00〜20:00
徳島県徳島市北常三島町3-40
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