【勝手にレビュー】シンガーソングライター皆谷尚美・7thアルバム『この道〜風のメロディ〜』 | スタジオサークル BLOG 徳島の出張専門・親子写真スタジオ オフィシャルブログ

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今年でデビュー20周年を迎えた徳島のシンガーソングライター・皆谷尚美さん。

8/11にリリースしたばかりの7thアルバム『この道 〜風のメロディ〜』は、過去の代表作のセルフカバーや新曲を織り交ぜた渾身の仕上がりになっています。

とにかくいい作品で、わたくし今月はずっとこのアルバムばっかり聴いてます。というわけで、独断と偏見で勝手気ままにレビューを書かせていただきたいと思います。

 

 

↓先日のデビュー20周年記念コンサートのレポートはこちら!

 

 

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皆谷尚美 7th album

『この道〜風のメロディ〜』

2019年8月11日 on sale

全9曲収録 ¥3,000(税込)  NYA-7040

 

収録曲

1.百年愛歌

2.インディゴ

3.この道

4.river

5.遠いこの街で

6.おかえりのうた

7.この世界の片隅で

8.この風と共に

9.sunset river

 

 

 

徳島のシンガーソングライター

皆谷 尚美  NAOMI KAITANI

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徳島の月刊タウンマガジン・Geen(ジーン)にてエッセイ連載中!

シンガーソングドランカー皆谷尚美の ひとり酒、カウンターめぐり

 

 

1.百年愛歌

オープニングを飾るのは、アップテンポで疾走感満載の皆谷尚美流ロックンロール。

駆け抜けるようなピアノのメロディに、伸びやかで透明感のあるボーカルが重なるドラマティックな1曲。先日8.11に開催されたデビュー20th記念『この道』コンサートのオープニングでも披露され、ここ最近のライブにおける定番曲となっているアッパーチューンである。

サビのあたりでピコピコ鳴っている8bit的サウンドが印象的。縦ノリのリズムでとにかくカッコいい。

[全日本ウォーターサバイバル選手権(山川町)テーマソング]

 

 

 

 

2.インディゴ

1stアルバム『うたうたいのたましい』(2004)からのセルフカバー。徳島の朝焼けを思い描きながら作ったというこのナンバーは、皆谷尚美の代表曲として長年ライブで歌い続けられている。自然と口ずさみたくなる美しいメロディと軽やかなピアノの音色は、純度100%の上質なポップスである。1st収録バージョンはドラムのビートが効いたサウンドだったのに対し、このアルバムではわずかなパーカッションとハンドクラップ、そしてコーラスが添えられたピアノ弾き語りスタイルにて再演。この曲が持つ軽やかな雰囲気がより引き立っている。え〜ぶりぃ〜で〜い、え〜ぶりぃ〜な〜い〜、と脳内で無限にリフレインする。

 

 

 

3.この道

前作となる6thアルバム『秋彩』(2014)のオープニングトラックを再録。まるで自らに語りかけるかのような曲の出だしから、力強く響き渡る美しいボーカル。リリカルなピアノの旋律に心をグッとつかまれる。『秋彩』収録ver.では滑川友人(8.11『この道』コンサートにもゲスト出演)による印象的なバイオリンのフレーズが曲全体のムードを豊かに彩っていたが、このバージョンではピアノとコーラスのみという極限まで削ぎ落としたアレンジになっている。

当アルバムのメインタイトルであり、8.11デビュー20th記念コンサートの主題にもなったこの曲は、皆谷尚美にとっての決意のテーマソングであり、これからの彼女のキャリアにおける重要な位置づけの1曲であることがうかがえる。

個人的にこの曲は『秋彩』リリース時から本当に好きな曲で、何回聴いても胸がいっぱいになる。歌もメロディもこの上なく美しい。2010年代のベスト皆谷ソングだと思う。ら〜り〜ら〜。

 

 

 

4.river

1st『うたうたいのたましい』からのセルフカバー。1st収録はアコースティックギター主体のアンプラグド感溢れるソフトな構成だったが、ここではピアノ・ベース・ドラムというシンプルな編曲にて再演。淡々と静かに盛り上がっていく展開、そして振り絞るように歌い上げるパワフルなボーカル。雄大で壮大な川の流れを連想させるような、スケール感のあるゆるやかな1曲である。

 

 

 

5.遠いこの街で

1999年に発表された皆谷尚美の記念すべきデビュー曲。『劇場版カードキャプターさくら』(1999)の主題歌としてリリースされ、現在に至るまで大切に歌い続けられてきた色あせない大名曲。バンドサウンドでまとめ上げられたシングルバージョンとはガラリと異なる、ピアノ1本による繊細な弾き語りでセルフカバーしている。透き通るような歌声は20年という歳月を経てより魅力的に、よりプリミティブに輝く。この曲が持つ美しい旋律、メッセージ性、ポジティブな世界観、それぞれが純粋に際立っており、泣けるほど美しい。

8.11『この道』コンサートでも終盤のハイライトとしてバンドアレンジにて演奏された。tr.3「この道」はこの曲のアンサーソングのような関係となっており、音楽と言う名の道を歩き続けるという一貫した情熱と想いが込められた内容となっている。(8.11『この道』コンサートでも2曲続けて演奏された)

 

 

 

6.おかえりのうた

大切な人の帰りを待つ想いをテーマに書かれた新曲。「おかえりなさい、今日もおつかれさん」というストレートな歌詞で、いま頑張っているすべての人々の魂を癒してくれる応援歌となっている。ノスタルジアに駆られるようなゆったりとしたピアノに、夕暮れ時の街のともしびがゆらめく情景が目に浮かぶ。

サビで繰り返される”頑張れ”・”負けるな”・”笑って”という前向きで温かい言葉の数々が、

疲れた現代人へのカンフル剤のように響く。

 

 

 

7.この世界の片隅で

戦中である昭和20年の広島県呉市を舞台に描かれた映画『この世界の片隅に』からインスパイアされて制作された新曲。さまざまな困難が降りかかるけれど、それでも今日という日々は続いていく、という人生の儚さや逞しさが歌われている。イントロのシンプルなピアノがまるで世紀末の鐘のように響き、重厚なムードを醸し出す。思い悩みながらも日々を懸命に生きる人々への鎮魂歌である。

 

 

 

8.この風と共に

夏の終わりを感じさせるような、淡く切ないバラード。おそらくこのアルバムの中で最も初期の作品、彼女が学生時代に書かれた1曲であろう。前半は静かな弾き語りから始まり、エンディングにかけてドラマティックでセンチメンタルに盛り上がっていくポエティックな大作。過ぎ去りし青春の日々を振り返りながら、自分が選んだ”この道”を走り続ける決意と覚悟を宣言するような歌詞は、20年という長い音楽活動で出会ったすべての人々への感謝のメッセージのようにも聞こえる。”そしてこの道は 始まったばかり 今も胸の奥で吹き続ける この風とともに”という言葉に示されるように、音楽という名の道をひたすら突き進む決意が込められた、皆谷尚美の自伝的作品だと思う。8.11『この道』コンサートでもアンコールにて弾き語りで披露され、涙ながらに歌い上げる姿が印象的だった。

 

 

 

9.sunset river

ピアノのインストゥルメンタル。皆谷尚美のアルバム作品にはこのようなインスト曲が収録されることがお約束である。気品とあたたかさにあふれたメロディがエンディングを優しく豊かに彩ってくれる。彼女は一流のシンガーソングライターであり、かつ一流のピアニストでもある。鍵盤から湧き出るように紡ぎ出される旋律と、情緒たっぷりの圧倒的表現力で、心地よいフィナーレを演出。

 

 

 

キャッチーでポップなA面(1〜5)、淡く切なく感動的なB面(6〜9)、という印象である。アルバム全体の雰囲気にどこか張り詰めたような緊張感を感じるのは、「これからも音楽という名の道を走っていく」という皆谷尚美の誓いや決心が強く込められているからだと思う。デビューから20年。今後もたくさんの人々に素敵な歌声と美しいメロディを届けてくれるであろう。

 

皆谷尚美の7thアルバム『この道〜風のメロディ〜』、

一家に一枚、ぜひお買い求めください。

 

通販:

にゃ〜・れーべる事務局

naomin_blue@yahoo.co.jp

 

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皆谷尚美 7th album

『この道〜風のメロディ〜』

2019年8月11日 on sale

全9曲収録 ¥3,000(税込)  NYA-7040