シニアになると健康面での気掛かりや
過去のトラウマからのストレスが気になります。
具体的に表現できない心の病への対処で、
西洋・東洋医療がとるアプローチの特徴が
簡単に纏められていましたので紹介します。
●診断方法
[西洋医療]
問診・カウンセリングによって、
個別の病気を判断する。
[東洋医療]
望診(顔色や体格などを診る)
文診(問診と身体的特徴を
重ねてみる)などをもとに、
「陰陽虚実」を判断し、
体調面全体を把握する。
●治療方法
[西洋医療]
個々の病状に適した薬を投与。
カウンセリングを併用することもある。
漢方に比べ、即効性・確実性はやや上。
[東洋医療]
「気血水」のどの部分に問題があるかを判断し、
その部分の偏りを中庸に戻す薬を処方する。
体調を整えることによって、
精神の不調が改善することが多い。
●薬
[西洋医療]
分子構造の小さい薬で、
直接脳に入って作用する。
症状や程度によって
坑不安剤(ジアゼパムなど)
坑うつ剤(アミトリプトリンなど)
向精神薬(クロルプロマジン、
ハロペリドールなど)
睡眠導入剤(ベンゾジアゼピンなど)
など。
[東洋医療]
生薬が中心。
煎じ薬で処方することが多い。
主に使われるのは漢方薬は、
100種類程度。
憂うつ、不安、無気力などは、
帰脾湯(きひとう)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)など。
パニック障害には
頓服とし甘麦大棗湯(かんぱくたいそうとう)、
睡眠導入効果のあるものとしては、
抑肝散(よくかんさん)、
黄連(おうれん)解毒湯などがある。
●金額
[西洋医療]
高価な薬もあるが、
ジェネリックと呼ばれる特許が切れて
安価に製造されている薬もある。
カウンセリングは別途料金がかかるので、
長期間続けるとかなり高額になることもある。
[東洋医療]
生薬は比較的安価なものが多く、
長期間服用する場合にも
あまり負担にならないが、
保険の適用にならないものもあるので、
何を処方してもらうかは、
主治医と相談する必要がある。
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どちらも得意・不得意があると思うので、
両方の医療を融合したアプローチで
対処できればいいのかなって思います。