「白髪」の原因について、
面白い記事がありましたので、
抜粋してちょっと紹介します。

年をとると、だれしも白髪が生えてきます。

なぜ髪の毛が白くなるのでしょう?
白髪ケア(笑)って、どうすればいいのでしょう?


一般的に、半数(50%)の人が、
50歳までに、髪の毛の約50%が
白髪になるといわれています。

なお、アジア系の人よりも、
欧米系の人のほうが
白髪が生えはじめる年齢は
やや早いとされます。

白髪が生えはじめる平均的な年齢は、
欧米人が30歳代なかば、
アジア人は30歳代後半だといわれています。


年をとると、
毛髪に黒い色素を供給する機能がおとろえ、
それが白髪が生える原因とされています。



●髪の色のもとは、メラニン色素

そもそも私たち日本人の髪の毛が黒いのは、
毛髪に「メラニン」という黒い色素が含まれるからです。

メラニンは、「メラノサイト」という細胞の中で、
チロシンというアミノ酸を原料にして合成され、
毛髪のもとになる細胞(毛母細胞)に供給されます。

毛母細胞から分裂した毛皮質細胞が、
メラニンを取りこんだままやがてかたくなり、
黒い毛髪になります。

ところが、
メラニンを供給するしくみが
うまくはたらかないと、
色がない毛髪、つまり白髪になるのです。


メラニンが供給されなくなる理由は、
主に二つあります。

一つはメラニンをつくる
メラノサイトの数そのものが
減少することであり、
もう一つは、
メラノサイトのメラニン合成・供給能力が
低下することです。



メラノサイトは、
その前段階の細胞である「色素幹細胞」が
変化してできます。


近年、
年齢とともに色素幹細胞の数が
減少することが報告されています。

色素幹細胞の数が減ると、
結果的にメラノサイトの数も減ります。

色素幹細胞の数は、
40~60歳代では20歳代の
半分ほどに減少しており、
70~90歳代になると
ほとんどなくなります。

また、
たとえ色素幹細胞が存在しても、
年齢とともに、
正しく機能しないメラノサイトの
割合がふえてきます。

たとえば、
メラニンを合成しても毛母細胞に
渡せないメラノサイトがあらわれてきます。



●黒・白混在の白髪が生えることも

毛髪には、
「毛周期(ヘアサイクル)」という
成長の周期があります。

毛周期のいつの時点でメラニンの供給が
行われなくなったかによって、
生える白髪の“種類”がかわってきます。


毛周期には、
毛母細胞がさかんに細胞分裂を行い、
毛髪がのびつづける「成長期」と、
毛母細胞の活動が不活発になり成長が止まる
「退行・休止期」があります。

その後、
新たな毛髪が古い毛髪の下から生えはじめ、
次の成長期がはじまります。

これが毛周期の1サイクルです。


1サイクルの期間は、2~6年程度です。

毛母細胞の分裂が活発な時期と、
メラノサイトのメラニン供給が
活発な時期は一致しています。

成長期のはじめには、
新たな毛髪をつくるために毛母細胞が
毛穴の底の部分に集まってきます。

同時期に、
メラノサイトも同じ場所に集まります。

ところが色素幹細胞の機能低下などの理由で、
メラノサイトが集まらないことがあります。

すると色素が供給されないまま
毛髪がつくられはじめ、白髪になります。


一方、
黒い髪が途中から白くなったり、
また黒い髪にもどったりすることもあります。

これはメラノサイトは存在しているものの、
メラニンの合成・供給能力が、
低下したり回復したりを
くりかえすことでおきます。


また、
メラノサイトは存在するものの、
メラニンの合成・供給能力が一定して低い場合、
白髪とまではいかなくとも、
茶色に近い薄い色の毛髪が生えることがあります。


●白髪のうわさはほんとうか?

世間には、
白髪にまつわるさまざまなうわさがあります。

たとえば、
ストレスによって白髪がふえるというものです。

「ストレスによって白髪がふえることを示す、
科学的な証拠はありません。

なぜなら、
白髪が生じるしくみとストレスが
体に影響をあたえるしくみは、
直接的には関係がないからです。


また、強いストレスによって、
髪の毛が短期間で白髪に
変化するといった話もあるが、
実際にはそのような現象はおきません。

毛髪はつめと同じく「死んだ細胞」であり、
いったんのびたあとで、
体調の変化などにより
色がかわることはないからです。


白髪を抜くと、
よけいに白髪がふえるといった説も有名です。

この説についても
「そのようなことは考えられません。

ただ、
無理に毛を抜くと毛穴の形がかわり、
次にそこから生えてくる白髪に
ウェーブがかかる可能性があります。

すると白髪が目立ちやすくなるので、
抜かないほうがよいでしょう。

●白くても健康上の問題はない

そもそも白髪になると、
毛髪の機能に何か問題が生じるのだろうか?


白髪になると、
黒い髪よりも紫外線の吸収率は低くなります。

だからといって、
頭部を保護する機能は基本的にかわらず、
健康上の問題はありません。

白髪は見た目の問題です。


毛髪へのメラニン供給の調節には、
特定のホルモンなどがかかわっています。

このホルモンなどを利用すれば、
白髪の“治療”も不可能ではないといいます。

しかし、
基本的に白髪は病気ではありません。

気になる場合は抜くよりも、
染めるか切るかで対応するほうがよいようです。

検証!白髪のうわさ

Q.ストレスで白髪がふえる?
A.ストレスと白髪の発生は無関係。
 強いストレスによって、
 一晩で髪が白くなるといった
 うわさも真実ではありません。
 体の状態によって、
 すでにのびた部分の髪の色はかわりません。

Q.白髪を抜くと白髪がふえる?
A.白髪を抜いても、
 周囲の毛髪の成長に影響はありません。
 ただし、無理に抜くと毛穴に
 ダメージをあたえることがあります。

Q.ひじきなど、白髪にきく食べ物がある?
A.特定の食べ物によって、
 メラニン色素の量が増減するとは考えにくい。

Q.白髪が多いと脱毛症になりにくい?
A.白髪が生えるメカニズムと
 脱毛症のメカニズムは、
 基本的に独立しています。
 そのため、
 白髪の多さと脱毛症の
 なりやすさは関係ないと考えられます。

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白髪にまつわる噂話って、
なんであんなに真実味があるんでしょう?
白髪は嫌だって言う気持ちが強いのかな🤔

白髪は病気でもないし、
気にしないでいることにします。
だけど、なぜかワカメは毎日食べたいかな😅