12年前に、工学者達が予測した10年後の未来予言
という記事がありました。

その予測が12年後の今、
勝手に振り返ってみたいと思います。


予言は7つありました。

1.未来のロケットは電気で進む
2.10年後、頼れる自分ロボットがあなたをサポートする
3.10年後には電気代を気にせずコンピュータを使い放題の社会が実現する
4.車も家も、燃料電池で動き出す
5.DDSが薬の概念を変える
6.静電気が人とコンピュータの新しいふれあい方を生み出す
7.都市に見守られ、ポジティブホームレスが闊歩する


振り返り。

1.未来のロケットは電気で進む【᙭】
 12年前には、既に小惑星探査機「はやぶさ」に採用されていましたが、その技術が今、全盛になっているかというと、そうでもない状況です。


2.10年後、頼れる自分ロボットがあなたをサポートする【᙭】

 人型ロボットは進化し続けていますが、人と共存できるまでには実現していません。

3.10年後には電気代を気にせずコンピュータを使い放題の社会が実現する【○】

 スーパーコンピュータは別として、家庭で使う場合やスマホの電気代は気にならないようになりました。
 電子機器の性能に対して電気代はかなり減らせていると思います。
 
4.車も家も、燃料電池で動き出す【᙭】

 リチウム電池の性能が凄く上がったことで、燃料電池のコストメリットが下がりましたし、発電効率を向上させる技術的課題も残っているようです。

5.DDSが薬の概念を変える【△】

 DDS(ドラッグデリバリーシステム)は、薬を必要な場所で、必要な時に、必要な量だけ機能させるシステムですが、安全であることはクリア出来て、
 臓器への集積と目的の細胞への誘導技術が発表され治療が始まっているようです。

6.静電気が人とコンピュータの新しいふれあい方を生み出す【○】

 静電気を制御したインターフェースが実用化されています。Eスポーツやバーチャルゲーム等が生まれ、更に広がると思われます。

7.都市に見守られ、ポジティブホームレスが闊歩する【△】

 闊歩している人は見られませんが、都市が電子化されれば、モバイルスーツに身を包んで家を持たない人が出てきそうです。


私の独断での振り返り結果は、
【᙭】3
【○】2
【△】2
でした。やっぱり10年先の予言は、その道の大家でも難しいのでしょうね。


多くの予言も希望的予言になっていて、
当時の工学者達にとっては、
予言として言葉にすることで、
気合入れもしていたのかも知れません。

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2012.1月Ttime!増刊号
Les Propheties de Technomus
(フランス語でテクノムスの予言集)
~工学が予言する10年後の未来~

*テクノムスは、ノストラダムスをもじった造語