電気メーカーで回路設計の仕事を始めたのですが、

手描きでの設計は既に時代遅れになっていました。


時代はCAD、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)に移りつつありました。


先輩達の図面は手描きで、

テンプレートを使いながら、

とてもよく考えて回路を配置してありました。


CADで回路図を描くと、

その後で行うシミュレーションや

配線設計のデータとして利用することが出来ます。


当時、CADは回路図作成用、シミュレーション用、

配置配線用の3つに別れていました。

其々のCADは、別々のパソコンで動作していました。


其々のCADには部品モデルがあって、

3つのCADには同じ部品モデルがないと

連携出来ない状態でした。


回路図CADで描いた回路図のデータを使って、

次のシミュレーションをしようとすると、

ちょくちょく部品モデルがないエラーが出て、

回路図を書き直すことがありました。


描き直しには結構な手間が掛かったし、

テンションも下がり気味になるので、

部品モデルが有るか無いか

チェックするプログラムを作ることにしました。


(アセンブリ言語のイメージです)

当時のOSには、

アセンブリ言語をコード化するアセンブラ、

コードを繋げるリンカーと、

バグ取り用のデバッガが付属していて、

それを使ってプログラムを作って、

回路図を描きながら実行させて

ひと手間減らせました。


おかげで、

マイコンを使った論理回路を

設計した際に行う実機での回路検証に

役立ちました。