今でも時々鮮明な光景が蘇る程の
大学時代の思い出があります。


大学1年の夏、腰の具合が良くなって来ました。
走ることは怖くて出来ませんでしたが、

リハビリを兼ねて、日光・戦場が原・湯の湖を
歩いてみることにしました。

高校の頃から、山歩きには自信がありました。


早朝の国鉄で日光駅へ行き、
そこからバスで、華厳の滝まで上がりました。




華厳の滝を見学してから、
また、バスで竜頭の滝へと行き、
そこから湯の湖まで戦場が原を歩きました。

湿地帯を木道に沿って、
虫の攻撃をかわしながらゆっくり歩いて、
穏やかな湖面の湯の湖まで歩きました。




腰の具合はすっかり大丈夫になっていました。


帰り道の途中でロープウェイに乗って
明智平に寄りました。

展望台で、高原の景色を眺めていると、
ちょっと怖いおねーさん風の2人組みに、

火ぃ~貸してくんない~?って言われました。
おー! あら手のカツ上げか?って思いながら、

あ~、もってないです って言って、
そーっと逃げました。 ビビリました。

下りのロープウェイで、バス停まで降り、
バスに乗って、日光駅へ向かいました。


バスの一番後ろの左側に座りました。
私の右隣には、若いアメリカ人カップルが
座りました。

夏だったからか、アメリカ人のお姉さんは、
短パンにタンクトップっていうお姿で、
長い足を組んで座っていました。

アメリカ人、スゲー!!って心の中で言ってました。

その前の列の右側の席に、さっきのおねーさん達が
座りました。
目を合わせない様に、私は前を向いていました。

おねーさん達の近くに、イカツイお兄さんは
居なかったので、カツ上げでは無かったようです。


アメリカ人のカップルは、東照宮を見学するようで
バス停が何処なのか?何処の停留所で降りるのか?

2人で話していて、お兄さんが、分からないって言
ってたら、お姉さんが、そこのボクちゃんに聞けよ
って感じで話してました。

2人の話に聞き耳を立てながら、
アメリカ人女性の雰囲気、キツー!って
思っちゃいました。


お兄さんが私に、輪王寺の近くのバス停は、
何て名前なの?って聞いてきたのですが、
こっちも初日光で、バス停の名前なんて
分かりません。

私は、ジェスチャーで、分からないって伝えた
つもりでしたが、お兄さんは私にOKって言って、
お姉さんには、ボクちゃんには言葉が通じなかった
って言ってました。

オイオイ、全部聞こえてんですけど(笑)


輪王寺のバス停は次ですってアナウンスが
あったので、カップルの2人に、Next Stop!って
教えてあげました。

カップルの2人は、ビックリしたような表情の後、
苦笑いしながら降りていきました。


怖そうなおねーさん2人も、こっち見ながら
なにやら、ひそひそ話してました。

当時は、外国人に遭遇することは稀だったし、
初めてのネイティブ英語にドキドキ出来て、

とっても面白い日光散策になりました。