今でも時々鮮明な光景が蘇る程の
高校時代の思い出があります。


高校のクラスにも中学同様で、
担任の先生が一人居ました。

クラスの担任として教室に来るのは、
月曜日の最後にあったホームルーム
という時間だけでした。

なので、中学の時のようにクラスで一緒に
何か行事をすることは少なくて、
あまり記憶に残っていません。

ただ、3年生の時の担任の先生は印象的でした。
専門が古典だったこの先生は、
いろいろな古典文学を解説してくれました。

 奥の細道
 伊勢物語
 土佐日記
 更科日記
 俳句の歴史




たぶん、先生のお気に入りの話だったようです。
極め付きは、
「夕鶴の新たな解釈」ってのも・・・

きっと、先生の卒論テーマだったのかも?

先生は、大学には特待生で通っていて、
学費は払ってなかったって自慢をしていました。


確かに、普通の大学生ではなかったのでしょう。
だけど、普通の高校生に向かって、
マニアックな古典を聞かせても、
頭ポカーンだったと思います(笑)


音楽の先生もよく覚えています。

1年と2年の2年間、音楽の授業を
してくれた女の先生は、凄くテンションが高く、
生徒に歌わせるのが大好きでした。

最初、生徒一人一人を、
先生のピアノ伴奏に合わせて歌を歌わせ、
あなたはテノール、あなたはバリトンって、
パート分けをして、全員を合唱団風にしました。




そこからの授業は、イタリアオペラを皆で合唱
したり、ほとんど歌うことが中心になりました。

試験も変わっていて、筆記試験は無かったように
記憶しています。
指定された歌を生徒が歌って、
先生が聴きながら採点していました。

生徒にとっては、音楽の授業が息抜き時間になって
面白い時間でした。


3年生になると、
音楽の授業は先生が変わりました。
今度は真逆で、試験内容はこんな感じ・・・

 シューベルトについて
 いろいろなリズム
 チャイコフスキーについて
 優しき愛の歌
 音楽史(古典派以前)
 音楽用語
 いろいろな音楽家
 楽器について

歌を歌うことは無くなってしまいました。




これって音楽ではなくて、音苦でしょ(笑)
2年間、楽し過ぎたから仕方ないか・・・

だけど、ピアノの弾き方や、
作曲の仕方なんかを教えてくれました。
その時、ピアノを少し弾けるようになりました。


今、思い返してみると、
中学の先生と違って、
高校の先生って、専門性が深くて、面白いですね。

体育の先生、生物の先生、物理の先生、
古典の先生、音楽の先生。

思い出すことの多い先生方でした。