品質管理者として10年間の試行錯誤で得た
様々な活動や分析結果を思い出しています。


中国の内陸にあるドイツ資本の工場へ、
工場内製造システムを見せて頂く機会があり、
ドイツ流の品質管理方法を見ることになりました。




行きの飛行機は、成田からの直行便でしたが、
帰りの飛行機は、中国国内航空で香港へ飛び
香港経由で帰国しました。

この中国の国内線の便は、面白い体験でした。

チェックインカウンターは中国人のみで、
それほど混んでいることもなく、
殆ど自動化され、スムーズに移動できました。




私の荷物は、いつもショルダーバッグ一つで、
キャリーバッグを預ける必要がないので、
金属探知機を通る以外は、どこもスルーでした。

国際線の金属探知機って、結構引っかかることが
あるのですが、
中国国内線では、皆スル~って通っていました。

国内線のセキュリティはユルユルって感じ?

乗る人が中国人だけなので、緩くしているのか、
私の気分は、ちょっと不安でした。




飛行機内に入り、座席に座って周囲を眺めました。
大き目な荷物を持って座っていたり、
CAも甲高い中国語でお喋りしていたり、

さすが、中国!って雰囲気でした。
お菓子も飲み物も出ることなく、

CAが回ってくることもなく飛び続けました。
まるで、長距離バスの中みたいでした(笑)


ドイツ資本の工場の話に戻します。

工場内の製造システムはISO9001の
認証システムで文書化されていて、
部品購入から出荷まで
手順が文書化されていました。

手順を聞きながら、記録も見たりしていたのでが、
まぁ~ そつなく答えてくれました。
きっと、慣れているんでしょうね。

私は、変化時の処理手順が、
いつも気になっていたので聞いてみました。

結果は、やっぱり人が介在する手順になっていて、
人がミスした場合の手順や予防策は
簡易なものでした。

めったにミスが起きることは無いでしょうから、
そんなことは、いちいち決め無くても問題なし。
という考え方はドイツもコイツも同じでした(笑)




しかし、検査のシステムはお金をふんだんに
つぎ込んでいました。

出荷前に、全数検査ラインを作っていて、
全自動で検査が出来るようになっていました。

最後の箱入れは、作業者がしていて、
そこでミスをしたら流出してしまうのは
仕方の無いことでしょうけど・・・

さすが、天下のドイツ企業の工場でした。
立派なシステムを持った工場でした。


国内の私の工場では、変化点のミスを予防する
仕組みの大切さが身に染みていました。

既に予防策を組み入れているという勝ち意識
みたいな感覚が沸いて来ていました。

自慢げに工場内を案内されながらも、
ふーん って聞きながら余裕で説明を
聞くことが出来ました。