今でも時々鮮明な光景が蘇る程の
小学校時代の思い出があります。
小学5年生になると、遠足の記憶が残るようになりました。
ちょっとは大人に近づいたかな?
行き先は、世界の3大都市の1つ東京です。
当時の1位、2位は今と変わらず、
英国ロンドン、米国ニューヨークでした。
今考えると、大都市東京へ行けるって貴重な体験なのですが、
のほほん小学生の頭の中は、オヤツとお土産が中心でした。
主な行き先は、東京国際空港 渋谷五島プラネタリウム
国立競技場 新宿御苑 京葉工業地帯 でした。
早朝に学校へ集合し、バスに分乗して出発しました。
私は、当時のバスの床に塗ってあった油の匂いに弱く
5分と走らない間に気持ち悪くなってしまいました。
走行中は、ずっと緊張していましたが、
羽田→渋谷→競技場→新宿までは、
移動時間が長くなかったので、
何とか無事に持ち堪えていました。
羽田では、だだっぴろい滑走路と小さく見える飛行機を
空港ビルの屋上から眺めました。
最初の見学地、大都会の空港で思ったことは、
飛行機の中は油っぽい匂いはしないのかな?でした。
プラネタリウムでは、静かで暗い中で
緊張が解けて寝てしまったからか、
全く記憶に残っていません。もったいない!
国立競技場 新宿御苑では、公園の自然を感じながら歩きました。
大都会を体験する遠足と思いきや、
高層ビルや地下鉄、人混み等の都会を感じる場所には行けませんでした。
気持ちはオヤツとお土産だったからかも知れません。
帰り道には、車窓から京葉工業地帯を見学しながら
大都会を感じることになっていました。
2時間位の長時間走行になるので、
バス酔い必須の私は、先生にヘルプを出しました。
先生は、とってもよく効く酔い止めがある!っと言って
先生の鞄から茶色の小瓶を出し、私に飲ませました。
私はその薬を一気飲みした後、油の匂いも何のその、
そのまま夢の中へ。京葉工業地帯は通り過ぎました。
その薬はウィスキーでした!
私の小学5年生の遠足は、
世界第3位の大都会を感じることよりも、
アルコールの味を感じる貴重な遠足となりました。