14年ほど前の雑誌記事で
現代文明が「破滅する確率」が
語られていました。

8つのシナリオで
破壊度と発生確率が
見積もられていました。

中でも
コロナに関しては
見事に予測されていました。

15年以内に起きそうな
次の2つのシナリオも
危機感を持っていたいと思います。

 超ド級の太陽嵐
 核戦争

以下は記事の内容です。

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・8つの終末シナリオの
 確率を専門家に聞いた

「かくて 世の終わり 来たりぬ
 地軸 くずれる とどろきもなく
 ただ ひそやかに」
とうたった
エリオット
(T. S. Eliot)
には失礼ながら、
世界が実際に
終末を迎えるときには
おそらく、
すすり泣きの声ではなく、
爆発の大音響が
とどろくだろう。


核戦争など
人類自らの
なせるわざであれ、
小惑星衝突といった
自然現象であれ、
文明を終わらせ、
さらに
他の生物種の
存続まで
危うくするような
大異変は
たくさん考えられる。


以下に、
いくつかの
終末シナリオについて
その可能性を評価した。

気候変動など
よく知られている脅威から、
「量子ゆらぎ」が
原因となって
この宇宙が
破壊されるといった
空想的な考えまで、
いろいろある。


ここに示した確率は
科学的事実の
反映ではないが
(先例のない出来事の
確率を見積もるのは
不可能だ)、
研究者の
専門的見解に
基づいた
見識ある推測だ。

また、
専門家の
見方に基づいて、
各事象が
どれだけ
壊滅的な影響を
もたらすかを、
破壊度1
(局所的な大混乱)
から
破壊度10
(宇宙の終わり)
までの
10段階で示した。
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Laying Odds on the Apocalypse.
終末の可能性を予測する
(SCIENTIFIC AMERICAN 2010年9月号)
J.トマソン
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・8つの終末シナリオ



・超ド級の太陽嵐
 破壊度:2、
 今後15年以内に5%の発生確率
 【超ではないですが、2003年11月4日に
  既に起きました】

太陽の表面で
大きな爆発現象が起こると、
地球上の送電網と
通信システムが
完全に
ダウンする恐れがある。

コロラド大学
ボールダー校の
宇宙科学者
ベーカー
(Daniel N. Baker)は
「大げさに騒ぎ立てる
 つもりはないのだが」
と断ったうえで、
「コンピューターと通信で
高度に結びついた
現代社会で
そうした太陽嵐が起こると、
技術的に
最も進んだ先進諸国に
破壊的な影響が
生じるのは確実だ」
という。



・とめどない地球温暖化
 破壊度:3、
 今後200年以内に50%の発生確率
 【今年は暑い夏でしたが、
  ジワジワと進行中に思えます】

とめどない地球温暖化

今後200年以内に50%
破壊度:3

グリーンランドと
南極大陸西部の
氷床を合わせると、
世界の海水面を
約12m高めて
沿岸の都市を水没させ、
数億人の難民を生むのに
十分な水量がある。

人類が行動を変えないと
今世紀末までに
両氷床の
不可逆的な融解が
始まるだろうと、
ミシガン大学
アナーバー校の
地球物理学の
名誉教授で
「AworldwithoutIce」の著者である
ポラック
(Henry Pollack)
は指摘する。

「グリーンランドと
 西南極の氷の損失を
 実際に避けられるかどうか
 瀬戸際に
 来ているというのが、
 私の実感だ」という。

「これほど多くの人々が
 移住を迫られる事態は
 まったく前代未聞だ」。



・殺人的パンデミック
 破壊度:4、
 今後30年以内に50%の発生確率
 【コロナが、既に発生してしまいました】

人類は
中世に流行した
黒死病(ペスト)のような
破滅的なパンデミック
(感染症の世界的大流行)
に以前よりも
脆弱になっていると、
世界ウイルス予測イニシアチブ
(GVFI)の
フェア
(Joseph Fair)
はいう。

彼はそうしたパンデミックの
到来時期の
予測は避けたが、
現代文明の備えを
10点満点の2点だと
評価した。

次のパンデミックは、
おそらく天然痘か、
ヒトにとって新規なウイルス、
またはよくあるウイルスが
変異して
致死率が高まったものが
引き起こすことに
なるだろうという。



・スーパー火山の噴火
 破壊度:5、
 今後1000年以内に 1%の発生確率
 【富士山の噴火が気になります】


スーパーボルケーノが噴火すると、
火山灰と溶岩を
1000km3以上も噴出するだろう。

1980年の
セントヘレンズ山噴火による
噴出物の約1000倍の量だ。

そうした大噴火は
世界の気候パターンを
数十年にわたって
大きく変え、
干ばつと飢饉をもたらす。



・核戦争
 破壊度:6、
 今後10年以内に1/30(3%強)の発生確率
 【いつでも起きそうになってしまいました】

偶発事故や
サイバー攻撃を
きっかけに
米口間で
核兵器の撃ち合いが
始まると
数億人が
死ぬ恐れがあると、
原子力科学者会報
(Bulletin of the Atomic Scientists)
の発行人
ベネディクト
(Kennette Benedict)
はいう。

もっとも、
より可能性が高いのは
テロリストが
小型核兵器で
都市部を攻撃する事態だ。

ベネディクトは
今後15年間に
そうした事態が生じる確率が
五分五分よりも
大きいとみる。



・近傍宇宙でのガンマ線バースト
 破壊度:7、
 今後1億年以内に1/15(7%強)の発生確率
 【数億年前に起きたようですが、
  実際に起きたら破滅ですね】

ガンマ線バーストは
宇宙で
最も激しい大爆発で、
大質量星が
ブラックホールに
重力崩壊する際に
起こると考えられている。

幸運なことに、
私たちの天の川銀河では
これまでに一度も
観察されていない。

もし
近くの宇宙で起きたら、
地球は
放射線で打ちのめされ、
生物を
有害な紫外線から
保護している
大気のオゾン層が
破壊されるだろう。

4億4000万年前、
当時の生物種の85%
が絶滅したとされる
オルドビス紀末の
大量絶滅を引き起こしたのは
ガンマ線バーストだったと
考える研究者もいる。



・巨大な小惑星衝突
 破壊度:9、
 今後100年以内に1/100万の発生確率
 【これも実際に起きたら破滅ですね】

生物種の
絶滅を招くような
直径10km以上の
でかいやつが
地球にぶつかってくるのは
ごくまれだろうが、
サイズがより小さくて
発生確率の高い
小惑星衝突でも
深刻な荒廃をもたらす。

直径3kmの
天体が衝突すると
(今世紀中に起こる確率はざっと20万分の1)、
世界人口の1/4が死亡し、
現代文明は
一時的にせよ
破壊されるだろう。



・泡核形成(別の宇宙の出現)
 破壊度:10、
 今後1兆年以内に1/10億の発生確率
 【これも実際に起きたら破滅ですね】

この宇宙のなかに、
別の宇宙が
自然に発生したら
どうなるだろう?

この「泡核形成シナリオ」によると、
宇宙は
新たな状態に急転換し、
現在の自然界で
働いている
基本的な4つの力とは
異なる力に
支配されるようになる。

ひょっこり現れる
この小さな泡には
一連の新たな
自然法則が刻み込まれており、
「その泡が
光速に近いスピードで拡大し、
私たちの太陽系の
残骸を含め、
周囲の空間を
呑み込むことによって、
この宇宙の状態が
転移する」と、
タフツ大学の
宇宙論研究者
ビレンキン
(Alexander Vilenkin)
はいう。

だが、
こうした泡核形成は
心配事リストの
ずっと下のほうに
押しやっておいて
よさそうだ。

ビレンキンは
今後1兆年間には
起こらないほうに
「大金を賭けてもよい」という。

賭けに負けたところで、
相手が賭け金を
いったいどう回収するのか、
ビレンキンもよくは知らない。

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身近で起こり易いシナリオや
全く気にしなくてもいいシナリオが語られ
科学的な知見を基にされている感があります。

偏見や誘導がされていないことが
伝わりますが、
先例がない予測なので
確率の信憑性は
未来人に託すことを望みます。


預言を発言することを
禁止することは出来ませんけど、
無理やり聴かせるのは
詐欺と一緒で犯罪と同じです。
騙された人は
一生を捨てることにもなります。

科学的な考察や
古文書解析等の
知的好奇心から導かれた預言なら
学問の範疇で有益と思いますが、
欲望からくるお金儲けには
使って欲しくないです。