無庵日録 (1225) 遺伝子の突然性 | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/06/29 (土)

 人生は長いようで短い、短いようで長い、そう思うも思わないも実際は一瞬であろう。その一瞬の時間に何事も突然起こり突然消えてゆく。そんな人生すべて遺伝子の働きと受けとめている。

 

 昨年妻が突然に脳梗塞で倒れ一週間で逝った。結婚生活58年間は一瞬だった。授かった二人の子も結婚、3人の孫に出会い自分の家族は9人に成っていた。

 

 顧みて自分も突然82歳になり、消えてゆく時間も突然に起こると受けとめている。自分の82年間を顧みて遺伝子の働きで経験した喜怒哀楽すべての時間の短さに驚く。

 

 その時とても一瞬と思えなかった人生を思わずにいられない。突然に出会った美しい時間も見苦しい時間もすべて一瞬に過ぎていった、それもすべて遺伝子の働きと思えてならない。