無庵日録 (1222) 人生の優先順位 | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/06/26 (水)

 「人生は眠と食と交わるに尽きる」開高健の寸言である。人間は生活の為の<生存面>と、生存の為の<生活面>を以て存在しているが一般的に前者が優先されている。だが人生の優先順位は何より<眠と食で成立つ身体第一>と思える。

 

 <交わる>は開高健らしい表現だが生存面や生活面の人間関係と思える。しかし人間はそれも明らかに<眠と食>によって成立つ<正常な身体>が問われる。人生の優先順位は<身体第一>と思えてならない。

 

 人間の優性や良性の遺伝子の大方はOFFされている。それをONさせるには<身体第一>を以て行動を起こして行くことに尽きる。如何なる心の持ち方で行動するかも<正常な身体第一>の遺伝子の働きに尽きるだろう。

 

 <身体第一>が必要なのは、OFFされている優性良性の遺伝子をONさせ自らの個性を見い出してゆくことにある。何か考える行動も何も考えない行動も<身体第一>による遺伝子の働きにあると思いたい。