無庵日録 (1219) S社の社是「論語と算盤」 | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/06/23 (日)

 今春社会人となった孫息子の就職した企業の社是が好ましい。渋沢栄一の「論語と算盤」である、これを真剣に実践する企業は決して世間で問題を起こす利益本位の企業にならないだろう。

 

 企業は当然ながら利益で成立っているが利益偏重では必ず不幸な問題を起こしている。「論語と算盤」の取組み方は決してきれいごとでないことを多くの企業が証明している。

 

 企業は雇用を中心に社会に貢献する事業で利益を受けることが出来る。だが実際はむしろ「雇用や社会に貢献する事業」でなければ利益を受けることが出来ないと言える。

 

 論語には人間の勉強に必要な教訓が少なくない。かって学んだ「学びて思わざればくらし、思いて学ばざればあやうし」をふと考えるヒントだと独り言ちる。

 

 人間とは人間関係の事である、その最たる勉強に読書の勧めがある。読書には学んで<考えたい>ことや、考えたいことでなお<学びたい>ことが少なくない。