無庵日録 (1201) 現代世界の様相 | 無庵日録

無庵日録

 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/06/05 (水)

 新聞記事を読みながらふと、人類社会の在り方が明らかに狂っていると思えた。資本主義社会も共産主義社会も、その何れかに属する個々人も然り。顧みて自分自身も狂気に染まっている自覚が無い、そんな妙な自覚を覚える。

 

 八十代の老年期に入ってから、何故か人類の遺伝子の働きを考えさせられている。常識の最たる素直でない遺伝子の働きがONされている眺めを覚える。真剣な話し合いが出来なくなれば問題が解決しないだけでなく増々問題を積み重ねて行く。

 

 何か困難な問題が生じる場合、その原因は指導者の在り方だけでなく人類すべてに関わっている。不幸の最たる戦争はそのようにして生じている。行き着くところまで行かないと治癒できない狂気も時間が解決するのだろうか。

 

 新聞や公共メディアの役目は重要である、彼らこそ狂気に染まらず現代社会の常識を守って真剣な行動を願ってやまない。さてそんな事を誰と真剣に話すことが出来るのか、人類の狂気という病気を治癒することは出来るのであろうか。