無庵日録 (1151) 宮本輝「流転の海」 | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/04/16 (火)

 宮本輝「流転の海シリーズ」を4月から再読を始めて昨日から第3部を読んでいる。再読の時間に至福の楽しみを感じている、この作品の発行は完了迄に34年の長きに亘っている。

 

 宮本輝の小説は面白味に重ねて読者に伝えたい人生観がある。映画化された作品もあるが読まないと作者の思いが伝わって来ない面がある。再読しながらあらためて学ぶ面も少なくない。

 

 ネット検索でこの作品の発行年を眺めると次のように推移している。初版時の自分は43歳、再読中の自分は83歳とこの40年間の自分史にこの作品が発行される毎に読んだ楽しみを思い出す。

 

 『流転の海』(流転の海 第1部)   1984年 初版

 『地の星』   (流転の海 第2部)1992年 8年後 

 『血脈の火』(流転の海 第3部)1996年 4年後 

 『天の夜曲』(流転の海 第4部)2002年 6年後

 『花の回廊』(流転の海 第5部)2007年 5年後 

 『慈雨の音』 (流転の海 第6部) 2011年 4年後 

 『満月の道』 (流転の海 第7部)2014年 3年後 

 『長流の畔』 (流転の海 第8部)2016年 2年後

 『野の春』    (流転の海 第9部)2018年 2年後

                再読 2024年  6年後