無庵日録 (1087) 「老いる」とは | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/02/12一

 健康とは身体的、精神的、社会的に良好な状態なら、その逆の良好でない状態は病気であろう。老年期に入ると身体的に良好でない状態が生じる。この老いる状態を老化現象でなく病気と言えるだろうか。

 

 「老いる」と身体機能が自然と低下して良好でない状態になる状態である。これを老化現象と受け止めているが実際は治せない病気と言える面がある。仏法に人間の一生を「生老病死」と説く観方を考えさせられる。

 

 「老」には身体機能が低下してゆく段階にも精神的、社会的に

良好な状態を維持している場合がある。だが「病」には治癒可能な場合と治癒出来ない場合がある。つまり「老」は自然現象だが「病」に関わっているに違いない。