嘘だって云って

ながいながい夢だって云って

醒めたなら
あの愛しい日々が続く
そう云って

失った現実感を取り戻すには
夢から醒めればいいでしょう


こんな枷がとれたなら
もうお菓子もおもちゃもいらないわ

悪夢が運んだ憂鬱を
走る足に変えられる

かわる
かえる
かわらない
かわれない

どれもこれも倫理


蔦を這わせてあなたは笑う
すべて切ってあげましょうか なんて云えない

あなた笑ってるもの
あなた誇ってるもの

その蔦が鎧や何かにみえていて?

ずいぶん拙い足取りね


さよなら
わたしは裸足で走る
はやく はやく

悪夢に呑まれるまえに



これが夢ならば

ゆめならば。

ゆめ
ゆ め


愛しき日々よ おいでなさい
ここで眠るの
いっしょに眠るの

あなたがいた日々
ごらんなさい
色づく景色 艶めく肌

わたしは にんげん だったのだ


いまは
醜く忌々しい魔物
そこにいるだけで石を投げられ罵倒され

モノクロームの空は遠い


刻んだ傷が重なって
美しい絵画になるなんて
あり得ないだろう

切り裂いたこころを
つなぐ術を
わたしは持たない


それでも熱を持つこのからだを

なによりわたしは憎んでいるのだ
祈っていた

なにもきこえなくなりますように


ある朝目覚めると

そこは音のない世界


男の怒鳴り声
女の金切り声
なにもなにもきこえない
もう耳を塞がなくていいんだ

音楽も愛しい声もなくしたけれど

もう耳を塞がなくていいの


なのに

耳鳴りがする
止まらない

争う響きが止まらない

からだじゅうに響く

耳を塞いでも

それは耳鳴り

きこえない
それしかきこえない

耳鳴りが止まらない
わたしの世界を支配する
想い描いて
強く願った瞬間に
すべてが叶ったら いいのに
耳の下から顔周りが痛い

痛い ほんとうに痛い
口開けると痛い
首回すと痛い

昨日から悪化している
吐いたせいかな


やばい
痛い






これは
はじめての現象
昨夜
ひとくちのからあげを引き金に過食嘔吐してしまった
ママが作ったからあげだった

吐き終わるときまって『あしたはなにもたべない』と思う


しかし過食スイッチは、一度入るとなかなかOFFにならない
今朝も過食嘔吐
夕方も過食嘔吐

のどがいたい
力が入らない
集中力がない

馬鹿だ


そういえば
普段は不眠気味なのに、過食嘔吐するとやたら寝てしまう
現実逃避かしら

あと
普段は便秘気味なのに、
過食嘔吐するとやたら下痢する
内蔵に刺激がいくのかしら



そしてこうして
過食嘔吐後は鬱になる

のどいたいしつかれるし
もうたべることをかんがえるのいやなのに

隙をうかがって過食しようとする意識が働くことが


なによりも憎い
恋人に殴られるとかありえない

殴られたことないから女の心理もわからないが

だけどきょうも、だいじょうぶ


ちゃんと眠れますように


 


爪のびるのめっちゃはやい

だったらもっと強くなってよ
この世界は毒ばかり
きれいなものをみつけるのも
それをきれいなものだと信じぬくことも


とてもとても むずかしい