ゆめ
ゆ め


愛しき日々よ おいでなさい
ここで眠るの
いっしょに眠るの

あなたがいた日々
ごらんなさい
色づく景色 艶めく肌

わたしは にんげん だったのだ


いまは
醜く忌々しい魔物
そこにいるだけで石を投げられ罵倒され

モノクロームの空は遠い


刻んだ傷が重なって
美しい絵画になるなんて
あり得ないだろう

切り裂いたこころを
つなぐ術を
わたしは持たない


それでも熱を持つこのからだを

なによりわたしは憎んでいるのだ