猫とタオル、どちらも私にとって欠かせない癒しの存在。猫とタオルと片づけにまつわる暮らしの記憶を、ふんわりと綴った備忘録。\さらにインスピレーションするキーワードは毎回違う音で始まる『ことわざや慣用句』に/
五十一音から始まるキーワードのは『あ』から始まる…

雨降って地固まる
「雨降って地固まる」とは、
何かトラブルがあった後に、かえって物事がうまくいくことのたとえ。
でも私の記憶の中では――
「雨降ってと言えば…タオル固まる」といまだにイメージされている。
■ あの頃、隣のモノホシには
引っ越したばかりの頃、隣の家には若いお兄ちゃんが住んでいた。
挨拶はにこやかにするがちょっと恥ずかしがりやで不器用そうな、そして超真面目そうな人。
でも、洗濯物はとっても雄弁だった。
■ ワイシャツは語る
ある日、ベランダに目をやると――
干されていたのは、脱水後そのままのシワシワなワイシャツ。
見事なまでの“しわアートで、まるで現代美術のようだった。
洗濯ものからすれば、少しは伸ばせよ!怒!という感じ。
そして数日後、彼が出かける姿を見て気づく。
「あ…あのシワのまま着てる!」
衝撃だった。アイロン…どころか、伸ばしもしないのか。
むしろ私の中では好感度アップ!!
そのころ流行りの、その辺にあまたいるチャラ男とは違い
服は着られれば良しという、それが彼流、潔さすら感じた。
■ タオルの棒化現象、発生中
さらに目を引いたのは、タオル。
脱水状態から、ほとんど伸ばされないままの形で
洗濯バサミでつままれている。
そしてある日、夕立に降られているのを発見。
「あっ…」と声が出そうになったが、もちろん声などかけられるはずもなく。
人の家の洗濯ものなど、じろじろと見るわけにもいかず…。
なぜこんなにも人様のタオルの行方が気にななるのか??
翌日には、その棒タオルがまた乾いて、風になびいていた。
そしてまた夏の夕立。
雨降ってタオル固まる
干されては固まり、干されては固まり。
3日ほど繰り返したのち、いつの間にかとりこまれなぜか
なぜかちょっとほっとした自分がいた。
■ でも、彼はそれで良かったのかも
私だったら雨に濡れたら「干し直し!」
干すときは「シワ伸ばし!」と小さくバタバタしていたけれど、
それは私の自己満足の世界。
彼の暮らしは、ある意味で筋が通っていたのかもしれない。
多少シワがあっても、多少タオルが固くても、それは取るに足らないことなのかも?
気にしなければ、日々は平和に流れていく。
■ 今の私は、というと
やっぱり、タオルはしっかり乾いたパイルが立ったやつが好き。
干す前には多めにパンパンして、角をそろえて、ちょっとこだわる。
でも最近は気分の乗らない日は、無理はせず、
いくら天気が良くても乾燥機にかけるマイスタイルに変わった。
でも時々夕立が降ると思い出す。
あの、しわしわのワイシャツと棒みたいなタオル。
そして、どこか自由だった隣のお兄ちゃんの暮らし。
タオルに限らず「きっちりしすぎない」自分に丁度良い物の持ち方みたいなのを
改めて考えてみながら今日もまた、私はタオルをパンパンする。
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~持つ・しまう・手放すをラクにする~
『暮らしが変わる片づけ』
5月11日(日)母の日に、広島おりづるタワーエソール広島でチャリティイベント開催予定。
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セミナーや、タオルワークを通してものを『持つ・しまう・手放す』ことを親子で
考える良いきっかけにもなりそうです。
開場は12時です。周辺には素敵なカフェやレストランも。
少しお早目に母娘でブランチからのご参加も喜ばれそうですね
お席は限定30名様の予定。お申込みは是非お早めに~。