猫とタオル、どちらも私にとって欠かせない癒しの存在。猫とタオルと片づけにまつわる暮らしの記憶を、ふんわりと綴った備忘録。\さらにインスピレーションするキーワードは毎回違う音で始まる『ことわざや慣用句』に/
五十一音から始まるキーワードのは『す』から始まる…

捨てる神あれば拾う神あり
〜猫とタオルと、小さなぬくもり〜
くたびれて、色あせて、
少し薄くなったタオル。
棚の奥で見つけたとき、「もう捨てようかな」と思った。
でも、そのタオルは――猫のベッドの中で、今もふんわりと役目を果たしている。
■ 「もういらない」は、誰かにとっての「ちょうどいい」
ふわふわの新品タオルもいいけれど、
猫にとっては、くたびれたそのタオルの方が心地よかったりする。
角が柔らかくなっていて、
洗剤の香りもすっかり抜けて、
どこかあたたかくて、安心できる。
“人の手をたくさんくぐってきた布”には、不思議なぬくもりがある。
■ ペットショップで売れ残りだった、うちの子
うちの猫も、かつてはペットショップで売れ残り、その先の未来はどうなるかわからないところだった。
小さくて、痩せていて、
スコティシュなのに、立ち耳と言う理由で、売れ残りとなっていた子。
うちの長男が見るに見かねて迎え入れた。
最初はおそるおそる、ベッドの下に隠れたり、
タオルの上で小さく丸まっていたのをよく覚えている。
そのタオルも、元は「もういらない」と思った一枚だった。
でも、そのくたびれた布の上で、
小さな命は少しずつ安心して、眠るようになった。
捨てる神あれば拾う神あり
■ 命も、タオルも、まだ終わっていなかった
誰かにとって「もう使えない」ものでも、
別の誰かにとっては、これからが本番だったりする。
うちの猫は今や家族の一員で、
タオルはお気に入りの寝床の一部として、毎日使われている。
人の目から見て“古くなった”ものが、
誰かの暮らしの中で、また役立っていく。
それは、猫もタオルも同じ。
■ 「拾う神」になれなくても、気づく心を
すべての命を拾うことはできないし、
すべてのタオルを救うこともできない。
でも、「まだ役に立つかもしれない」って思うこと、
「この子を迎えてみようかな」と思うこと、
その小さな心の動きが、きっとどこかで何かを変えている。
■ そして今日も、くたびれたタオルの上で
猫は、くるりと丸くなって眠っている。
その姿を見るたびに、思う。
「うちに来てくれてよかったなぁ」
捨てる神あれば、拾う神あり。
このタオルも、この命も、
ちゃんとここで、愛されている。
《5月は暮らし最適化月間》
是非《自分にちょうど良い暮らし》を見つけに来てくださいね。
5/11(日)母の日に、眺めも素敵なおりづるタワーエソール広島研修室でお待ちしています。
イベント当日は不要なタオルの回収ボックスも設置して、保護猫施設へと寄付させていただきます。
お席が少なくなってきていますのでご予約はお早めに~
GOMONTH2025日本ライフオーガナイザー協会主催チャリティイベントin広島
~持つ・しまう・手放すをラクにする~
『暮らしが変わる片づけ』