猫とタオル、どちらも私にとって欠かせない癒しの存在。猫とタオルと片づけにまつわる暮らしの記憶を、ふんわりと綴った備忘録。\さらにインスピレーションするキーワードは毎回違う音で始まる『ことわざや慣用句』に/
五十一音から始まるキーワードのは『う』から始まる…

歌は世につれ、世は歌につれ
モノは時の流れとともに、少しずつ形や呼び方を変えていく。
それはきっと「タオル」も同じはず。
昭和の時代、祖母が台所で手を拭いていたのは「さらし」。
農作業のときには首に巻いて汗を拭いたり、帽子代わりの日よけ・虫よけとしても大活躍。
「手ぬぐい」と呼ばれるその布は、手や身体をぬぐい、清潔に保つための、
まさに名前のとおりの使い道で超万能選手。
新しい手拭いは、おこわや、柏餅をふかしたり、
台所でふきんにしたり、
時には風呂敷としても使い、生活の中で布一枚が何役もこなす
まさに生活の中の地味な万能グッズ。
そう、それが当たり前の時代
使い込まれて何度も洗濯したさらしは少しずつ糸が細く薄く、柔らかくなり、
吸水性も増して、着古した浴衣なども捨てることはなく、
やがて赤ちゃんのおしめへと生まれ変わる。
そして最後は、雑巾としてその命を全うする。
布が貴重だったあの頃。
「使える限り使い切る」そんな超循環型の暮らしが、
ごく自然に根づいていた。
歌は世につれ世は歌につれ
歌は世につれ、世は歌につれ。
言いかえれば
「タオルは世につれ、世はタオルにつれ。」
そして令和の今。
わが家の押入れには、予備のニ軍タオルがぎっしり詰まったケースがある。
-
ふわふわのガーゼタオル
-
しっかり厚手の今治タオル
-
温泉用の薄手タオル(たまに行くスーパー銭湯用)
-
あっという間に乾くマイクロファイバー
-
用途不明の細長いやつ(※おそらくスポーツ観戦用)
多種多様なタオルそれぞれが共存している。
暮らしのスタイルが変われば、タオルも変わる。
もはや「タオル」という一言でくくれないほど種類も用途も豊富になった。
ふんわりガーゼは、たまに来る娘用。
猫のお気に入りは、ふわふわ今治タオルの上。
掃除には古タオルかマイクロファイバー。
料理中には薄手のキッチンクロス。
実家の草刈りには、長めのタオルで祖母を思い出しながらの「さらし巻きスタイル」。
そして私は、風呂上がりにごわごわとしっかり乾いたタオルで包まれたい派。
タオルは、暮らしの鏡なのかもしれない。
素材が変わり、形が変わり、
祖母のさらしから、娘のガーゼへ。
時代はめぐり、使う布も変わっていく。
でも
どんなに素材が進化しても、
きっとこれからもずっと続いていくのは、
洗って干して、ふと手に取ったときの、癒しの瞬間、
あの「ちょっとだけふんわりの幸せな感じ」はずっと変わらない気がする。
5月11日(日)母の日に、広島おりづるタワーエソール広島でチャリティイベント開催予定です。
母の日のプレゼントに、母と娘でのご参加もおすすめです。
セミナーや、タオルワークを通してものを『持つ・しまう・手放す』ことを親子で
考える良いきっかけにもなりそう。
開場は12時です。周辺には素敵なカフェやレストランも。少しお早目に母娘でブランチからのご参加も喜ばれそうですね
お席は限定30名様の予定。お申込みは是非お早めに~。
《GOMONTH2025日本ライフオーガナイザー協会主催チャリティイベントin広島》のお知らせ
~持つ・しまう・手放すをラクにする~
『暮らしが変わる片づけ』