うちの店は今現在、コロナ禍でもなんとか以前と変わらずに営業できているが近辺のカフェやマッサージ店、クラブなど閉店した店も多く散歩していても貸店舗が目立つ。
以前は日本人のお客様が半分くらいだったが、この街でロングステイしていた年配の方々は帰国した人も多く日本人の人口はかなり減ったように思う。
今は駐在の日本人の方と外国人のお客様もいるがほとんどはタイ人の比較的若い年齢層の人たちが主流になっている。
店の価格設定はほとんどの定食が160バーツ前後(1バーツ約3.4円)で一番高いものは390バーツ。高いものをオーダーするのはほぼタイ人である。
私を含めて他にも日本語を話せるスタッフもいたせいか数年前はランチタイムはほぼ日本人のお客様ばかりで悪い意味で独特な雰囲気があった。
日本人ばかりが集まるとどうしても知り合いと偶然ばったりということもあり、それも顔見知り程度ならまだしも色んな因縁がある同士が鉢合わせということもよくある。
店内で罵りあったり、殴り合いになったこともある。
たいていの場合は一緒に来たお友達が仲裁してなんとか収まる。
そのいつも騒ぎを起こす日本人客X(年配の男性)は必然的にうちの店の出入り禁止第1号になった。
いつも一人で来店し、外の席に座る。 食事はもちろん注文するのだが待っている間に持参したリンゴを食べたり(欧米か!)、どこかで買ってきたサラダを食べていることもある。
むむ? と思っていたがまあこの程度はたいしたことではない。
すごく声が大きくて、周りにいる他の知らないお客様に誰彼構わず話しかけ、すぐ政治の話にもっていき自分がいかに詳しいかを大声でツバをとばしながらひけらかす。
私が三階にいてもそのXの声だけがはっきりと聞こえてくるのでまるで大きい声で独り言を言ってるみたい。
ある時は韓国人のお客様が隣にいるのをわかっていて韓国の悪口を言う。
とにかくデリカシーがないにもほどがある。 しかもほぼ毎日来る。
さすがに店のためにならないと思い次に来たら出入り禁止を通告しようと思った。
どんなかんじで言おうかな・・・裁判官の判決みたいに先に結論をいうか、それとも理由を先に言うか・・・
そして翌日、やっぱり来店したので思い切って言った「申し訳ありませんがこれ以降の来店はご遠慮していただけますか」なぜ?と聞かれるかあるいはいつものように大声で文句を言うかと思って身構えていたがあっさりと「そう・・・」と言って帰って行った。
聞くところによるともうすでに何店舗も出入り禁止になっているらしい。
出禁慣れしてたみたいです。
出禁慣れ・・・そんな言葉あるかな?