思いました。
相手は母親の新しい担当医。
いや、クソジジイ。
母は、昨日病室を変わりました。
今日、入院費の支払いを終え、
新しい病室に行くと
いきなり、「今日は帰ってぇ」と泣き出した。
どうやら、新しい環境に
まだ馴染めていないらしい。
そりゃそうだ。元気な人間だって
新しい場所はパニクることもある。
でも、このまま帰っても
なんか悪化しそうだし、
しばらく話をして、いつもの調子に
戻ってきた。
ホッとした。
すると、いきなりお医者さんが
後ろに立っていて、しゃべり始めた。
「元々胆のうが悪かったりしたから、
今日エコーで調べた。
胆のうの石とか腎臓の炎症とか、
もう、どうしようもない。
あと、脂肪肝。これもどうしようもない。もう、治らない。
これからは現状維持で、ワハハハハハ。」
なに、笑っとるねん。
治らないのは100も承知。
それでも、検査や診察で、
病院に連れていったし、
認知も積極的に病院に行って
ずっとおしゃべりして
随分回復したんだ。
死ぬのを待つために、
ここに来たんじゃない。
命のある限り、人として
母親としての時間を全うさせたいのだ。
気がついたら、拳を握ってました。
廊下の角に追い詰めて、
ボコボコにしたいと思いました。
母は、なんて言ってるの?と
聞くので、私は
「特別良くなってるわけでもないけど
問題ないって。でも、私から見ると
良くなってるよ」と言った。
なんか、くやしかった。
病人の前で、笑いながら治らないとか
どの口が言うのかと思った。
この病院から、早く母親を
退院させたいと
心から思った。
寝たきりの患者さんが多い病院で、
お見舞いの方も少なく、
向こうのやりたいようにやられているのも
嫌なので、
まめに行って、長時間ねばって居座って、
地味に圧力をかけていこうと思います、
いや、看護師さんとか、助手さんとか
リハビリの人は、いい方なんですよ。
でも、病院の雰囲気は好きじゃない。
目指せ、退院。