娘ちゃんが授業で使うからと買っていた本を
先週読みました。
↓↓↓
大学の授業ではDVDを見たそうです。
途中で時間になり
終わってしまったので
最後まで見たい娘ちゃんは
教授にDVDを貸してもらいました。
(こういう行動力、すごいと思う。)
↓↓↓
↑これも私も見ました。
こちらはアパレル業界の事のみです。
は〜(˘-ω-˘ ).。oஇ
と考えさせられます。
本を読んで想像していたものよりも
濃い映像が流れます。
そしてそれが真実。
本の中にある3枚の写真の中の1枚がこれ。
↓↓↓
私がこの本を読み、DVDを見て
ある程度は知っていたので
衝撃まではいきませんでしたが
心にずしっと重いものが現れました。
特にアパレル業界の真実に。
2013年に起こった
バングラデシュの「ラナプラザ」の事故
を知っていますか?
私は恥ずかしながら
知りませんでした。
8階建ての縫製工場が入ったビルが
崩れ落ち
千人を越す人々が犠牲になったのです。
原因は
「違法な建て増し」
ヒビが入っているから
地元警察が前日に待避を要請していたし
働いている人々も
ここに入りたくないと訴えてたのに
仕事をしないと給料は払わない!と
(暴行を受けた人もいるそう)
無理やりやらされていたのです。
先進国の人々は
発展途上国の人々の犠牲で
安い服を手に入れられるのです。
食べるために子供を親や親戚に預けて
出稼ぎに来ているけれど
まともな給料ももらえない。
月4、5千円で
1日10時間以上ミシンを踏み続ける。
生活ができるだけの給料がほしいと
訴えたら
暴行を受けて死んでしまう人もいる。
服や靴を作るのに
染色などで薬品もたくさん使うため
川が汚染されて
その村で産まれた子供は
障害を持っている事が多い。
働いている人達も病気になる。
生地を作るコットン農家も
病気になって早死する人が多い。
農薬のせいだと思うけれど
国は動かない。
農薬を作るのは先進国で
病害虫に弱いコットンの生産量を上げるために
農薬を作り
農薬に負けない苗を作り
発展途上国の農家に売る。
1度農薬で汚染された土地には
元々の苗は育たなくなっているから
苗も農薬も先進国から買う。
病気になりながら
作ってるのに
利益は上がらず
お金を借りて苗と農薬を買う。
借金が膨らみ食べる事ができなくなって
自殺する農家の人々が多い。
etc.....
こんなに大変な事になっているのに
1年間に10億枚の「新品」の服が
破棄されている。
日本で供給されている服の4枚に1枚は
新品のまま捨てられている計算になるのです。
・・・
今は本当に服が安いです。
私は洋服を作るのが好きでした。
でも、生地を買うより
ファストファッションブランドの服を買う方が
安い。
なので作らなくなりました。
1着作るのに
素人の私では3日から1週間かかります。
プロだとどれ位かな?
1日に2着とか作れるのかな?
2着作れたとしても
材料費もあるから
1着15000円〜20000円位で売りたいよね。
手間のかかる服なら
もっとだよね。
な〜んて思ってしまう。
本の中にあったものです。
↓↓↓
2015年にドイツで
「Tシャツの自動販売機」
が話題になりました。
買い物客が行き交うベルリンの広場の中央に
ぽつんと置かれています。
白のTシャツ(サイズも選べる)が
2ユーロ(約250円)で並んでいます。
お金を入れると自動販売機のモニターに
縫製工場で働く少女の姿と
「安い服を作るために」
「時給13セント(約13円)で働く」
というテロップ。
映像の終わりに
「まだ2ユーロで、
このTシャツを買いたいですか?」
というテロップが流れ、次いで
「買う」「寄付する」
という二択のボタンが表示される。
そして多くの人達は
「寄付する」のボタンを押すのです。
これを公開するPR動画では
お金を入れた買い物客の表情は
嬉しい!ワクワクする!
という表情から
眉をひそめるような
虚を突かれたように変わり
「寄付する」のボタンを押す頃には
晴れ晴れとした表情に変わっています。
PR動画の最後には
「みんな知ることさえできれば
気配りができるのです」
という言葉が流れます。
・・・
凄いですよね。
リサイクル先進国のドイツならでは!
ですよね。
この服は誰がどんな環境で
作ってくれているのか?
そういう所が
透明になれば
消費者の購買行動も
変わっていくのでしょうね。
私も安いからって
簡単に買って
数回着ただけで捨てる!
なんて事をしないようにしなくては!
良いものを適正な価格で買おう!
と思いました。
余談ですが
娘ちゃんはこのアパレル業界の事に
たいそう衝撃を受けておりまして
卒論はこれにしようかと
考えております。
だから
リサイクルが進んでいるヨーロッパでは
どうなっているのか
留学もヨーロッパにしようかと
検討し始めました。
そして
自分で洋服を買い始めるようになる高校生に
このDVDをぜひ見せるべきだ!
と豪語しております。
知らない事だらけ。
無知は怖い。
と大学に入れて
本当に良かったと言っています。