ヒッピー温泉へようこそ

シアトルは、ヒッピーがたくさん住む街である。（どうも、親がヒッピー
だったため、その流れを受け継いだ人たちが多いみたい。）







昔々のとある夏、ヒッピー御用達の温泉宿がある、という情報を聞きつけ、
フィンランド出身の男子１名と、日本出身の女子２名の計３名で、週末に
１泊２日の温泉旅行へと旅立ちました。目指すは、ホエールウォッチングで
有名な、オルカ島（←シャチのオルカね。）



ちなみに、私たちはヒッピーというわけではございません。



多分出発した時間が遅めだったのか、思ったより移動に時間がかかったのか、
お宿に到着したのは、暗くなりかけた頃でございました。そこらへんのモーテル
なんかよりはお高めのキャビンに予約を入れていたのですが、素のマットレスに
ボロボロの毛布が置いてあるだけで、テレビやらクローゼットやら、洒落た？
ものが一切ない、ふつうに引いちゃうお部屋でした


ま、今回の旅のテーマはヒッピーなんで。


くつろぐ間もなく、最大の目的である温泉の営業終了時刻が迫っていたため、
急いで水着に着替えてゴー！！



そう、噂によると、この温泉は混浴だそうなのです。




たどり着いた先には、５m四方くらい（もなかったかも。）のプールらしき
ものがあり、その周囲には男女数人がすっぽんぽんでたむろっておりました。









ふと立て看板に目をやると、

「水着着用はオプションで。」

と書かれておりました。


目のやり場に困りつつ、勇気を出して、そのプールに入りますと、確かに
温水であることは間違いない。葉っぱ類がたくさん浮いているのは確認
できたものの、まともに電気がついてなかったのが、不幸中の幸い。
水質はおそらく相当汚かったと推測されます


それより何より、立って入る深さなのよね。ふつうにプールな感じ




なーんて言いながら、３人でおとなしくお湯につかっていたら、プール？
サイドで立ち話をしてたヒッピー二人組が、私たちに気付くなり、けんかを
売って来たのでございます。






なぜだか、やたら裸同士のつきあいにこだわるヒッピーたち。そういうもん？






まったくもって不愉快な応酬が続いたものの、見事にヒッピーたちを打ち負かし、
なんとか水着着用を維持したのでございました



結局、温泉でくつろぐなんてシロモノではなかったものの、ほったて小屋の
サウナに入ったりなんかもして、それなりには遊べました。





その後は、かろうじて水が出るシャワーでなんとなく体を洗い流し、部屋へ
戻って早々に床に就いたのでした




が、













なんだか全然くつろげなかったけれど、けっこうな異文化体験を楽しめた
異国の地での温泉旅行でございました