地球人でいこう! -6ページ目

アーティストの宿命(後編)

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色んな意味でスリル満点の吹きガラスは、大抵の「ものづくり」を制覇してきた
私にとってTOP3に入るくらい実に面白かった。それは、自らとの孤独な闘い的
要素が多いアートの分野において、必ずや人の手を借りなければならないため、
チームプレイという貴重な醍醐味が味わえるからである合格


最も代表的なのが、成型時に吹き竿から息を吹き込んでもらう、というもの。



$地球人でいこう!
注)風船の要領で、ガラスがぷうっとふくれます。



これ、やってもらってるほうは、「もうちょっとだけ強く吹いて~」なんて
微妙な加減を要求するコミュニケーション能力が問われるってだけですが、
問題は、吹いてる側なのよ~叫び





熱々のガラスの固まりを定位置にキープするため、吹き竿は常にくるくる
回された状態にあるので、息を吹き込む役の人は、その動きに沿って
体を移動しなければなりません。


地球人でいこう!




前述しましたが、ガラス工房は、燃え盛る炎から発せられる熱気との闘い。
お肌はカラッカラに乾燥しております。当然ながら、唇も極度の乾燥必至。
回転する鉄の吹き竿に唇が擦れて、これがまた、痛いのなんのってドクロ




地球人でいこう!



リップクリーム塗ってる暇なんてないから、私が編み出した必殺技は、
腰を落としてスタンバる瞬間に、


ひたすら唇をなめまくる!!!





$地球人でいこう!




ところで、この吹き竿ですが、使用後は、日本みたいに決して清潔ではない
工房の片隅にある鉄バケツに突っ込んでおきます。当然どこの誰が使ったか
なんて知る由もございません。そもそも1回の行程内でも複数人が熱い息を
吹き込んでるわけだし。新型インフルエンザが流行ったときなんて、どうして
いたのかしらね。そういえば、アメリカの友人に「H1N1って日本ではなんて
呼んでるの?」って聞かれて、「新型インフルエンザ」って答えたら大爆笑
されちゃった。





濃厚な間接キッスキスマークを重ね、連帯感も深まったころ、新たな丸刈りの
犠牲者を排出することなく、このクラスは無事終了したのでありましたクラッカー









さて、その当時、週2ペースでクラビングしていた私。いつも汗だくになるので
当然ミニマムな服装で出動するのですが、いつもどおりノースリーブで踊っている
私を見て友人が一言。



$地球人でいこう!



そう、もともと筋肉質だったけど、吹きガラスのおかげでさらに磨きがかかり、
私の両腕から胸筋にかけてが、マドンナばりのムキムキに!



・・・偏見入ってるのは認めるけど、アメリカ人の女の子に言われたってのが
なんだかぐっさり刺さった一言でしたダウン







アートを志す者に筋肉はつきもの。っていうか、自然と体についてくるもの。
男も女も関係ありません。私の裏の顔を知らない人に脅威の力こぶを見せると
ドン引きされるのにもすっかり慣れちゃったわDASH!




・・・私だって、遠~い昔は女の子の二の腕してたんだからね~ シラー





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