ビル・ゲイツ氏と直接面談。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

ビル・ゲイツ氏と直接面談。

1.18日に、ビル・ゲイツ氏が衆議院議員会館を訪問され、厚労大臣在任当時に、日本政府が、CEPI【感染症流行対策イノベーション連合:Coalition for Epidemic Preparedeness Innovations】に対し、第2期(2022年~2026年)の5年間の増資目標(CEPI全体として35億ドル)のうち、世界最大の3億ドルの拠出を決定・表明したことに対する御礼がありました。

     

2.ワクチン開発を行う製薬企業・研究機関に資金を拠出する国際基金であるCEPIは、SARS(2002年)、MERS(2012年)、Ebola(2014年)等の感染症の流行を踏まえ、2017年1月世界経済フォーラム(ダボス会議)にて日本、ノルウェー、ドイツ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団等の拠出により発足しました。第1期(2017年~2021年)には23億ドル(このうち2.2億ドルを日本が拠出)し、アストラゼネカ、ノババックス、モデルナのCOVID-19ワクチンの開発に貢献しました。日本からも二パウイルスワクチン開発プロジェクト(東京大学)が採択されています。第2期においてはパンデミックに備えた国際的なワクチン開発期間短縮(100日ルール)や臨床研究ネットワークの構築を目指しています。

 

3.ビル・ゲイツ氏は、マイクロソフト社の創業者として、現代の情報社会への道を切り拓いた上で、現在は国際保健、環境問題といった 『人間の安全保障』にかかわる分野において、ビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立して活躍されています。COVAXファシリティー(途上国支援枠組)、GAVIなどの活動にも熱心に取組んでいただいています。スケールが大きく、これまで『Society 5.0』、イノベーション・エコシステムの構築に懸命に取組んできた私自身尊敬するビル・ゲイツ氏から『To Mr.Goto, Thanks for Your Support  Bill Gatesと署名された著書をいただき大変うれしく思いました。

 

4.私からは、次のG7に向けて主要テーマの一つとしてグローバルヘルス、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を議長国日本として検討している旨を伝えたところゲイツ氏も大変喜んでおられました。ゲイツ氏からは①エビデンスが当初ない中、高齢者はCOVID-19(新型コロナ)に対し脆弱であるというファクトに対して特に素早く対応したのは世界で最も高齢化の進む日本であったこと、②世界レベルの常勤従事者で構成(3,000人以上)される、パンデミック対応チーム(GERM)を創設すべきことなど、次のパンデミックをどう防いでいくのかという点について熱心なご意見も伺いました。