夏と言えば甲子園。
高校球児の夢の舞台。
つい先ほど西東京代表の日大三が優勝を決めました。
10年ぶり二回目のVだそう。
敗れた光星学院は今年、東日本大震災の後の甲子園。
東北の期待を一身に背負って迎えた決勝戦、大きなプレッシャーの中の負けは悔しかった事とは思いますが被災地・東北の方々のみならず、色々な方々に希望を与えたのではないでしょうか。
普段の私は野球のルールも分からず、チームの勝敗だけを話題のネタとして見ていますが、今年たまたま見ていた高校野球特集で、興味を惹かれたチームがありました。
そしてこの高校が優勝するんだろうな~と勝手に信じていたので、決勝戦の結果を知った時には「やっぱり」って感じでした。
そんな今回の優勝校である日大三。
一体何にそんなに興味をひかれたかと言うと、選手たちの監督に対するRoyaltyです。
*Royalty=「忠義」とか「誠実」とか「忠実」
今回、日大三の生徒たちの小倉監督さんに対するRoyaltyは、一度もぶれることなくインタビューを受けていた全員が、
「小倉監督の為に。」
「小倉監督の野球を日本一と証明するために。」と答えていました。
これを聞いた時に「このチームは絶対的に強い」と。
人がたった一人の誰かの為に何かをしたいと強く感じた時、その気持ちは何よりも人を強くすると思います。
そして同じ強い思いを持った仲間が集まった時、何人をも寄せ付けない強さを発揮するのだと。
日大三の生徒たちの小倉監督への絶大なる信用と信頼。
監督も然り。
その上で成り立つ生徒たちの監督へのRoyaltyは素晴らしいの一言です。
そして、今回のこの日大三の生徒たちと小倉監督の関係はビジネスをする上でもとっても重要なお手本になると思います。
経営者は自分の部下達から信用・信頼を得るため、存分に力を発揮できるように環境を整える最善の努力をし、また部下はそんな経営者や上司を信用・信頼し、同じ目的に向かって努力をする。
その目的とは、野球なら「優勝」で会社なら「利益」でしょうか。
その相互努力をすることで会社として利益を産み、産まれた利益はきちんと何らかの形で還元をする。
人の信用や信頼を得るのには沢山の時間と努力が必要不可欠。
そうやって得た信用や信頼と言うものは永久的ではなく、ふとした瞬間に崩れるのも早い。
一度なくしたものを取り返すには前以上の努力も必要。
部下や関係者から信用・信頼される経営者にならねば
そんな事を改めて考えさせてくれた、今回の甲子園でした。
なにはともあれ、決勝戦を戦った両チームはもちろん、全ての高校球児のみなさん、今年の夏もお疲れ様でした