世の中お盆に入り、お寺の多くある京都ではあちこちで交通渋滞発生中。
特に多いのは大谷本廟へ向かう方々の車の列。
こちらは清水寺に向かう道でもあるので、普段でも結構込んでいます。
小さい駐車場があるのですがお盆や御彼岸などの時期には閉鎖されます。
駐車場の空きまちをする列が京都市内中の大渋滞を引き起こすために閉鎖として循環バスが出ている駐車場などに停めることを推奨しているようですが、これだけ暑いとやはり人の心としてはなるべく近くにと思うのでしょう。
だ~け~ど
みなさん閉鎖ですよ
停められないですよ
そんなこんなで、お盆ですね。
みなさんはどのようにしてお過ごしですか
我が家のお盆は毎年母の号令でお盆の支度が始まります。
基本我が家の家業はお盆などの時期が忙しいので遊びに出かけるということはあまりないので、熊本の田舎の出の母が祖父母から引き継いだ仏事系を最低限こなします。
毎年お盆の入りにはご先祖様をお迎えにお墓に。
小さい頃お盆を過ごした熊本では、綺麗な提灯を手に携えてお墓まで行き、そこでお墓のろうそくから提灯へ灯をともし、おうちへ一緒に帰ってましたが、京都では迎え火を焚き、ご先祖様をお迎えします。(もちろん御仏壇は綺麗に掃除したりしておきます。)
そして、これは宗派によるのでしょうが、我が家ではおもちや精進料理を用意し毎日お供えします。
ご先祖様も御帰りになっている間は一緒にお食事です。
そして16日のお盆最終日。
京都では今何かと話題の「大文字焼き」と言われる「五山の送り火」でご先祖様をお見送りします。
ちなみに、熊本ではまた提灯に御仏壇から灯を入れてお墓までお見送りし、お盆の期間中お供えをしていたものを「精霊流し」として川などに流していました。京都も昔は鴨川などでできたようですが。(現在は「精霊流し」は川ではできません。)
日本には何かにつけてご先祖様や故人を思い出し、偲ぶ行事というのがあります。
それはご先祖様や故人に対し、生きているものが彼らによって「生かされている」事を感謝する日でもあると私は捉えています。
「ご先祖様なくして、今の自分はありえなかった。これからもよろしく」
そう思い、年に何度かでも御仏壇に手を合わせ感謝の意を伝えるのも悪くないな、と。
そしてそういう機会があるという事をきちんと次の世代に紡いでいきたいと思っています。
それが日本人としての最低限の常識なのではないかなと。
みなさんの「お盆」の過ごし方、今年はどうですか
大好きだったおじいちゃんやおばあちゃん達に「おかえりなさい」と言えましたか