こんにちは。食育革命®代表の小寺美江です。
ネットで調べると、様々な「食事法」や「食の資格」の案内を目にすることができますが・・・私達「お母さん」は、一体、どんな分野を知っておくと自分の食生活に役立つのでしょうか?今日は私の経験をお伝えします。
私は、色々な情報に触れてきましたが、「栄養疫学」と「EBM:根拠に基づく栄養」の2つがとても大切だと感じています。
動物や試験管の中で得られた実験結果を、そのまま「人にも効く!」と当てはめてしまうのは、非常にリスクが高いです。
もちろん、そんなことはちょっと考えれば「そうだよな」と思う方がほとんどです。しかし、消費者に届く段階では、様々な工夫がされ、私達は主に「商品の説明」や「商品の広告」を通して知ることが多く、見極めるのが難しくなっていると感じます。
ですから、日々、栄養情報に触れる際は、まずは「これは説明か?広告か?」と冷静に捉えることが必要だと思います。
私は、EBMに加えて、いまだ「根拠」は得られていないけれど、人類が「体験的」に感じ取り、「知恵」として受け継がれていることに対しても敬意と尊敬の念を持ち、上手に取り入れていきたいなと思っている人です。そして、これに傾倒することなく、時代背景や今の日本の事情に合わせて、俯瞰しながら取り入れることを意識しています。
上記3つの視点を使う場合、
「何をどのくらい」という質や量のカテゴリーと、「どうやって」という食べ方のカテゴリーで、情報を使っていくかを考えます。
たとえば「とうやって」カテゴリーについて考えてみます。
私達の健康は「睡眠・栄養・運動」の3本柱が立ってこそ、いい塩梅で生きていくことができます。加えて、「ストレスマネジメント」も重要ですよね。ストレスが強すぎると、それが元で眠れなくなったり、食欲が無くなったりしてしまいますから。運動なんて、やる気にもなれないはず。
このストレスマネジメントに、「食べる」も役立ちます。溜まった不満や不の感情を「発散」させるための「爆食い」のことではありません。好きなお菓子やパンをあえて「ほっこりしよう」と位置付けで買う行動でもありません。(これは、私もしょっちゅうやりますし、大好きですけれど♡ 今回はその視点は脇に置きます。)
いつもの食事の時間を、「自分の体感覚(味、食感、のどごし、香り)へ意識を向ける時間」にするのです。
おいしい、おいしくないという「ジャッジ」ではなく、「感じる」ことにフォーカスします。すると、自然と呼吸が深くなり、自分の心の在り様や、今ストレスに感じていることと一定の距離を取れたような感覚を得られることで、ストレスを軽減できます。
いつものご飯ですが、しっかり浸水させたなら、水分量は少し控えめにし「少し固めのごはん」を炊いてみましょう。
炊き上がり、どんな香りがしましすか?しっかりと噛みしめると、どんな味がしますか?
いつも、ガツガツと口に押し込み、まだ噛めるのに、早々に飲み込んでいませんか?お茶で流し込んでいませんか?それは、とってももったいないかもしれませんヨ。
飲み込まれたご飯は、様々な形になって、あなたの体の隅々まで届き、最後は、体の中をお掃除してくれたり、発がん性物質を吸着し、外へ出てきてくれます。餌ではなく、「あなたの身体を支えたり守ってくれているのだという意識をもっていただく」という「食べ方」を採用しませんか?
私達、「お母さん」は子供の食事を物理的に提供するだけでなく、子ども側からの「情緒的な欲求」にも程よく応えていくことで、子どもの情緒は安定して育っていきます。
食事をとる時間は、5~6歳までの子どもにとっては「未知なる食べ物」や「なんだかよくわららない味」に触れる時間となる事もあるため、不安や疑問を感じやすいシーンになりうることも考えられます。
特に、6歳くらいまでは、社会性が育つ前であり「お母さんとの関わりを通して安全基地を作る」という時代を生きています。そのよう時期なのですから、「食事の時間は安心で、楽しくて、心地よい時間なんだよ」ということ伝える時期であることが、栄養バランスと同じくらい(時にはそれ以上に)とても大切だと、私自身も子育てを通して実感しています。
まずは、お母さん自身が「よく噛んで」「味わって」「様々なことを感じながら」食事をいただく時間を3分でもいいので確保しましょう。食べたものが私達の身体を守ってくれているイメージを持ったり、お母さんが落ち着いていると、子どもも食事の時間を落ち着いて過ごすようになります。
未知なる味が、「食べても安全」と感じるようになるには、時間がかかる子もいます。そんな時、感情的に「食べなさい」「食べないと〇〇させません」などと言っても、何の効果もありません。
(その時は口に入れるかもしれませんが)
むしろ、「怒られるから食べる」ということを繰り返すことで「食事は辛くて楽しくないもの」「お母さんに怒られるから、仕方なく食べる時間」というパターンを脳に刻みます。
時が過ぎ、何でも食べられるようなった後(自分が育児をする段階になってなどのタイミングで)
「食事はなんとなく楽しくない。義務感が満載の時間」が再燃し、食事作りが負担になってしまうケースもあります。
「子どものために」と頑張って食べさせようとしているかもしれませんが、頑張るポイントを間違っているのは、親子両方にとって、とても残念なことなのです。
生活習慣病が蔓延している時代ですから、「お母さんのための栄養学」はとても大事です。それが分からないなら、学びましょう。あなたが学べば、お子さんも、ご主人も、その先、未来に出会う大切な存在の人をの時間を増やすことができます。
そして、今すぐできることは「味を感じる」「食感を感じる」「香りを楽しむ」など、感覚へフォーカスする時間を取る事です。
こちらは、すぐにでるだけでなく「無料」でできます。そして、そこから発動した「自己調整力」は、あなたが想像をしている以外の部分へ働きかけてくれますよ(*^-^*)
「食事のことをちゃんとまわせる」というスキルは、自分の中に確固たる「安心・安全な軸」を持つこととなります。
それを通して、自分の可能性を社会の中でも広げていくことができます。「やらねばならない」という義務で終わらせるのは、ものすごくもったいないです。365日の食事づくりをラクに、自信をもってまわせるようになりましょう。
食育コンサルタント
小寺美江(栄養士/食育革命®)
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本日も最後まで読んでくださって
ありがとうございます(*^-^*)
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