今日は寒いですね
昨日より15度も低いそうです
この半年くらいの日課に
実家の母の愚痴を毎日電話で聞く・・(笑)というのがあるのですが
これが、とても修行でございます
しかも先日転んで、背骨の圧迫骨折をしやっと退院してきてからは、
さらにネガティブがパワーアップし、
現在、修行を超えて苦行になってきております
今日も、母から電話があり
「春なのに、なんで寒いの」とのこと・・・とほほ
実は、私はメチャポジティブ?と言うのでしょうか・・
何でも良い方に明るく楽しく解釈する習慣があります。
しかし母は昔からメチャネガティブで、
さらに、年齢による認知の関係で、被害妄想・怒り・ヒガミなども
加わってきて、話していると何か重いものを貰ったかのように、
電話をきったあと、動けなくなるのです。
せめて認知が留まるように、それが無理なら緩やかにと、
回想法というものを、
習った訳ではないのですが、独学で論文などから学んでみて
絵本を使い試している今日この頃です。
実は、昨年父が前頭側頭型認知症で入院をしてから
随分専門家に取材をしたり、絵本を他の方々にも読ませて頂いたり
もう1年以上取材を続けております。
父の認知症のタイプは妄想が特徴なのですが、
父の場合は常に明るい妄想で、「空飛んだ~」とか、
「会いたかった○○がいるんだよ~」など、それで?それで?と話を聞きながら、
絵本などを通し父が成し遂げてきたことを話すと、
その部分から記憶を取り戻し、
自己効力感を取り戻してくれるのです。
多くの絵本で多くのかたにご協力をいただき試しましたが
林明子さんの絵本は昔の黒電話など昭和の家庭の絵が多いので
父も母も他の出逢えた皆様も、
自分自身の父や母、祖父母、そして「茶の間」という兄弟も含めた
家族の昔を思い出し、懐かしみ、
蘇ってくる記憶を語ってくれます。
今、大学の先生のサロンで
臨床心理士・公認心理士として現場で働いている皆様の中に置いて頂き
学ばせて頂いています。ちょうど2年になります。
私一人その道のプロではないのですが、
JAPAN絵本よみきかせ協会で出逢う皆さんに本物を届け続けたいと思い、
参加をお許し頂いています。
絵本は、学べば学ぶほど臨床心理と繋がってくるのです。
時々個人の悩みを先生が扱って下さるのですが、
先日私のことを扱って下さいました。
自分では気づかなかったのですが、
ですから悩んでもいなかったのですが、
どうやら、私、結構、母のことではダメージを受けていたようで・・・
悩んでいることに気づけないくらいに・・。
先生から、
「これからは電話をする時は洗濯物を畳むとか、掃除をするとか家事をしながらに・・・」と、アドバイスを頂きました。
理由は、私なりの解釈なのですが、
超ポジティブの私には、人の悪口・怒り・ヒガミを聞くということが修行を超えるようで、真面目に聞くと私の心がダメになってしまうようなのです。
何かをしながら聞いているという罪悪感があると、真面目に聞けていないという想いから悪口なども心が受け止められて、バランスが取れるのだそうです。
やってみました。
「拭き掃除しながらごめんね」
と思いながら、
母の妬み・嫉み・怒りの話しを聞いていると、
掃除をしながら人の話を聞いているという罪悪感と
「どうしてお母さん、そんな言葉を話す人生になってしまったの?」という
悲しみとも口惜しさともいうような感情のバランスがとれて、
なぜか・・
こんな言葉を母に告げていました。
「4にたいくらい今、辛いんだね。
今までお母さん、やりたくてもお父さんに何にもさせてもらえなかったんだから、
何か自由にしている人の悪口いっちゃうの仕方ないよ。
もっと言ってもいいんだよ」
と、言えていたことが驚きでした。
身内に冷静に話をするのは、心理一本を生業にしているかたでも
大変なことなのだそうです。
そして、専門家の先生のアドバイスは、
本当に凄いと感銘しました。
わたしは、ここで学びを続けながら
私の道でできることをしたいと思います。
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はじめてのおつかい|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)